小出力のスピーカー駆動用パワーアンプICとしてはLM386/NJM386が一般的だが、これより安い・外付け部品が少ない・ステレオ/モノラルどちらも使える・パワーが大きい・電圧範囲が広い(1.8V~15V)と、いいとこ尽くめのICがある。
イーエレで入手出来るSTマイクロエレクトロニクス社「TDA2822M.pdf」をダウンロードで、1個だと80円、10個以上だと60円である。中国製のセットには標準的に使われている様だ。ちなみにLM386は同70円(10個以上だと50円)である。
コンパチ(ピン・特性)品はNJM2073Dであり、価格は共立エレショップ調べで126円と、10個以上で比較すると2倍以上する。
アンプが2個入っており、ステレオの場合には、夫々使用。モノラルの場合にはブリッジ接続(BTL)することにより、大きな出力(約2倍)が出せる。アンプゲインもこちらの方が大きい様だ。
6V8Ω負荷の場合 NJM386:325mW TDA2822M:1350mW(BTL接続)
9V16Ω負荷の場合 NJM386:500mW TDA2822M:2000mW(BTL接続)
このTDA2822Mを使用したことは無いが、コンパチのNJM2073Dは使用してみて、部品点数が少なく(BTLのが少ない)、動作も問題無かった。
写真は、おもちゃ修理用のチェッカーでNJM2073Dのアンプで信号のチェック、更に入力にはアンテナ+ローディングコイルをショットキーバリアダイオードで倍電圧整流して、ラジコン送信機のチェックが出来る様になっています。
おもちゃ修理で、スピーカーアンプが壊れている場合には、簡単に代用出来ると思う。
先日作ったマイクアンプのこのICを使えば、もっとシンプルに出来ただろう。機会が有ったら再挑戦。
たまさん、コメント有難う御座います。100円ショップで売られている「ボリュームアンプ」に使われているそうで、これのが、いろいろ活用出来そうですね。探してみます。