先月に比べると6件と少なかった。
1.おりこうKUMA-TAN
おしゃべりや歌が出ないという症状。
電池液漏れによる断線、および押し釦の基板部接点の清浄で動作OKになる。
2.ポケモンクレーンゲーム
クレーンが左右に動かず、バケットのチェーンも巻き上げないという症状。
常連のものとはタイプが異なり、始めての修理となる。
原因は左右動作用モーター接続線の断線とチェーンのドラムからの外れでした。
これを治して動作OKとなる。常連のものより調整が不要で簡単に出来た。
3.セーラームーン・コンパクト
蓋を開けてもボタンを押しても音や光が動作しないという症状。
分解してみたがスイッチや電池部、スピーカー、トランジスタはOK。ICの不良と断定し修理不能で了解いただいた。
4.いたずら大好き
パチンコのばね部分がロックせず、打ち出し出来ないという症状。
分解するとU型モールドのバネ部品が塑性変形しておりロックが不完全だったので、U字内部に硬質スポンジを入れてロック出来る様にした。
5.どこでも歌本
音がおかしくなるという症状。
電池電圧が1.1Vと低く、新品に交換すると正常に再生されるので、回路は問題無し。電池を交換される様依頼する。
6.車
音が出ないという症状。
電池液漏れによる配線腐食で配線付け替え。接点(マイナス側スプリング)接触不良にてステンレスフラックスで半田付け。
【12/24のパソコン相談室でも】
1.メリー
動作しないという症状で、電池接点を磨いて動作OKとなる。
2.ぬいぐるみワンちゃん
スイッチを入れても、動かないという症状。
スイッチをONすると瞬間動くが止まってしまう。ぬいぐるみをはがすと内部リンクモールドが折れており、これをステンレス細線で接続し、正常に歩く様になった。
なんと20件の受付があり、大忙し。約半数が入院となった。
1.ハロウィンの帽子
目・口・言葉が出ないという症状で、原因は電池液漏れによるマイナス側接点の腐食による接触抵抗増大で、磨いて動作OKとなった。
2.ハロウィンの額縁
これも目・舌・言葉が出ないという症状だが、複合的な故障で延べ2日間も掛かってしまった。
音(圧電スピーカー)及び光(フォト素子)のセンサーが付いており、その変化で起動する他に、側面のスイッチ切り替えで表面の押し釦スイッチでもマニュアル起動する。
起動すると、正常であれば英語らしき恐ろしい言葉(言っていることは何度聞いてもわからなかった)が流れ、口が開き舌が出て来る。また目が出てくる。
ところが、口が開かず舌も出ないので分解してみる。
口の開閉は下あごが両側のシャフトをスライドする様になっており、これに糸がつながっておりモーターシャフトで巻き上げることになっているが、シャフトを固定しているポストが破損しており高さがズレスムーズに動かない。
(モールドの材質・肉厚が全体的に弱く、ねじ止め部がすぐに割れてしまう)
傾斜を持たせているが、これでは調整が難しいので、内側にシャフトの入るパイプを接着し、シャフトは水平に固定する様にした。だがトルクが不足する様で、途中までは回るが、その後止まって、言葉も止まってしまう。
伝達をプーリーにしたり、ギアにしたりで減速させたが改善しない。
モーターの電圧を見ると、この時1V程度まで低下している(ICのロジック出力はOK)ので、電流増幅のトランジスタを交換してもダメ、ダーリントンにしてもダメ。
原因がわからなくなったので、フォトカプラで絶縁してみたら、モーターや言葉が止まらなくなった(タイマーで自動的に切れるが)。これから行くとノイズの回り込み(モーターにはノイズ吸収用のコンデンサが付いているが)かもしれない。
糸の巻き付け機構だが、モーターが正常動作することで、オリジナルのシャフト巻き付けでもスムーズに作動する様になった。
舌の飛び出しは、よく夜店で見かける、吹くとクルクルの部分がピンと伸びるおもちゃと同様な構造で、蛇腹のポンプをカムで押すことで空気を舌内部に吹き込んでいるのだが、舌のゴムが裂けて空気漏れしていたので接着とテーピングで塞いだところ伸びる様になった(劣化で完全にピンとは伸びないが)。
また、電池電圧も5V以下になると動作が不安定になるので、その時は交換される様お願いした。
3.アンパンマンのシャワー
ポンプのモーターが回らないという症状で、シャフトに注油したことで、回る様になったので、注意して使ってもらうことを伝えた。
4.わたあめ機
最初は動作するが、少しすると止まってしまうという症状。
分解してみると、過電流防止用にポリスイッチが入っており、これの劣化なのか、温度上昇で性質上抵抗増大で電流をカットの動作が速いので、手持ち品で、ACアダプタの容量を超えない値で制限されるものに交換しOKとなった。
5.台車ラジコン
液漏れによる接点腐食で、これを磨いてOKとなった。台車取手が折れているので、接着で補修する。
6.ダンスする猫
液漏れによる接点腐食とモーターブラシ汚れが原因で、これを磨いてOKとなった。
7.トーマス(大型)
スピーカー線と電池(-)線が断線していて接続するが、動作が不安定なので、電池接点を全て交換しOKとなった。
8.アンパンマン太鼓
太鼓の音が出ないという症状。
センサーに圧電スピーカーが使われており、これの外側半田が剥がれていたので、別な場所に付け直してOKとなる。
9.アンパンマンメリー
音が鳴り、手の部分は動くが、回りの回転分部が動かないという症状。
固定部と回転部に擦れがあり、またねじ止めすると動きが悪くなるので、回転部の接触部分を削りスムーズに動く様にした。
10.アンパンマンカー・リモコン
パターンが断線しており、接続してOKとなった。
11.だいすきピアノ
レ、ドの音が出ないという症状。
分解してみると、銀のプリントが腐食していたので導電ペンを使って接続し、正常に全ての音階が出る様になった。
12.アンパンマン楽器(小)
音が鳴らないという症状で、これは電池(LR44×2)が入っていなかっただけの問題で入れてOKとなった。
13.アンパンマンレジスター
前回修理した電話機コード外皮がまた切れてしまったというので、丈夫なテープで二重巻きした。
14.アンパンマンカメラ
シャッターボタンを押しても音が鳴らなくなってしまったという症状。
電池2本中1本が劣化していたので、同一新品に交換する様お願いした。
15.16.プラレール
連結機割れで、交換しOKとなる。
17.車(乗用)
充電しても、あまり動作しないという症状。
バッテリーを確認すると劣化していたので同一品(6V/4A)に交換した。充電電圧も問題無し。
18.ラジコンフォークリフト
タイヤは回転するがリフターが上下しないという症状。
モーターのブラシに接点グリス塗布。ギアはシリコングリス塗布で動作する様になった。
(送信機をモニターすると電波が弱く、なぜか54MHzになっている。)
19.アンパンマン電話
音が鳴らないという症状。
スピーカーが断線していたので交換しOKとなった。
20.マッサージ機
おもちゃでは無いが、どうしてもということで対応した。
使用中、急に止まるという症状。
51Ω/2Wの抵抗(フューズ抵抗?)が断線していたので、330Ω×6本並列に交換し、動作する様になった。
フェスティバルの臨時おもちゃ病院と2週連続の開院となった。
午前中は閑古鳥で、これは暇になるかなと思っていたら、午後からはワッと依頼が来た。(8件)
1.バーコード式カードゲーム
カードをスライドしても、何も反応しないという症状。
分解してみると、フォトインタラプタ(細いスリットから赤外線光が出る)で読み取る方式の様だが、LED側の電圧が低く、受光側トランジスタの波形も出ない。
内部マイコン(COB)の不良と思われ、修理不能と判断した。
2.トーキングウッディー
背中のリングを引いても音が出ないという症状。
分解してみると、内部接点が接触不良となっており、調整してOKとなった。
3.アンパンマンドライブ
配線が外れたという依頼。
配線接続して動作OK.
4.ハムスターのおもちゃ(白)
全然動かないという症状。
電池液漏れによる接点接触不良で、磨いてOkとなった。
5.ハムスターのおもちゃ(茶)
全然動かないという症状。
新しい電池を入れてOkとなった。
6.プレイメイト
英語教材で、カードがスライドしないので音声が再生されないという症状。
分解すると、伝達用のゴムベルト(2段伝達)2本がどちらとも劣化でグニャグニャになっていた。
軸間とローラー径を測定しCADでゴムベルトの長さを算出して千石電商にそれより小さい径のものを何種類か発注。
届いたので合わせてみる。
平ベルトφ90×幅5mmと角ベルトφ35×□5mm(製品は、これも平ベルトだった)が丁度良かったので取り付けて、問題無く動作した。
鋼球が転がっている使い道が分かった。中継ローラーの軸受けと固定金具との間に隙間が有り、ローラーにガタが生じており、ここに鋼球を入れることで金具で押さえつけられる。外れない様に平ギアの中心をさらってボールが受けられる様にした。
磁気ヘッドは消磁し、ローラー関係は専用のクリーナーで清浄した。
7.ラジコンカー
全然動作しないという症状。
まずは送信機を分解すると、今まで見たことの無い?一般のロジックIC(TC4069UBP)が使われている。アンバッファのINV×6個入りである。
インバータ発振回路の様である。
レバーの接点が接触不良を起こしており、これを治すと変調音が聞こえてきた。
【参考までに、TC4069UBPは手持ちが無いので、ICソケットに付け替えてTC74HCU04に差し替えて(回路動作電圧は5V安定化しているのでICの動作範囲内)みたら、これでも動作。だが発振周波数はずれるので調整が必要】
前後は動作するようになったがステアリングは動作しない。
変調音は聞こえて来るがステアリングの信号はかなり高い変調周波数である。
試しに、外部発振器で信号を加えて見ると前後は50Hzと100Hzの様で、ステアリングは1桁高そうだが、周波数可変しても動作しない。
受信機側を見てみるとステアリングモーターへの線が1本断線してたので接続するが左側が動かない。
基板のICを見るとこれも専用では無くLA6324(4個入りOP-AMP)を使っている。
想像するに、バンドエリミネーションフィルタで周波数を分別しているのでは無いかと思われる。
左側ステアリングが動作しなかったのは送信機側変調周波数がずれていた為で、送信機で左以外は固定抵抗になっているが、これは半固定抵抗になっており、調整したら正常に動作する様になった。
8.ラジコンカー
方向(ステアリング)だけしか動かず、前後が動かないという症状。
前後駆動モーターの片線が基板側で断線しており、接続して動作OKとなった。
チラシを事前配布している関係で、毎年一見さんが多い。
今回も終わってみると2日間で26件の受付と、今までの最高だった。
内容を報告する。
1.恐竜
首の動きが悪く、足は動作しないという症状。
首の回転部にグリスすることで、首はスムーズに動作。但し足は動かない。
間違えてモーターの+-を接続したら、今度は首が回らず足は動く様になった。
(モーターの正転/逆転により足と首の動きを切り替える単一方向伝達ギアになっている)
辿っていくと、制御しているIC(COB)からの信号が変化していないので、依頼者に説明し、首だけの動きで了解いただいた。
2.ボウケンジャー携帯電話
ライトも音も出ないという症状。
ボタンの裏にある導電ゴム突起の抵抗が高く、6B鉛筆でなぞっても動作しないので、銅テープをロックタイト460で接着し、動作する様になった。
3.マジレンジャー変身アイテム(携帯電話型)
電池を新品にしても、全然動作しない(音と光)という症状。
電池の液漏れで接点腐食の為、磨いてみるが動作しないので分解してみる。
液漏れのガスで電源スライドスイッチが接触不良だがケースの形状が特殊なので内部接点構造のみ手持ち品のスイッチと交換するが、やはり動作しない。
キー部分を剥がしてみることにした。
紙製のシールになっておりシール剥がしスプレーを塗布して、注意深く剥がしていく。
これも基板側接点が全て腐食しており、修復不可能なので、修理不能でお返しすればよいのだが、丁度使える超小型タクトスイッチ(SMDタイプ)をaitendoより購入してあったので、使ってみた。
櫛状の接点部を切り取り、そこに接続されているパターンにタクトスイッチを斜めにして裏側接着し端子を半田付けしていく。
この状態で動作する様なので紙の表面シールを両面テープでくっつける。
電池ボックスの蓋も紛失して無いというのでプラ板を2枚重ねてスライド構造に製作した。
以上、ここまでやる必要は無いが、ドクターの遊び?として楽しんだ。
4.アンパンマンわくわくクレーンゲーム
おもちゃドクター泣かせの代物で、クレーンが開かない(チェーン片側切れ)、上下しないという症状で、たびたび修理対応しており、今回が3度目の修理になる。側面蓋回転支柱も折れてしまった。
何台も修理はしているが、期間が空くと、どう修理したか(偶然うまく動作する様になる場合もある)忘れてしまっているので、ネット修理方法を詳しく解説している記事をコピーしてやってみる。
その通りやっても動作しない。見るとチェーン巻き上げドラムとシャフトのローレットが緩くなって空回りしていたので接着。
これでも、最初の1回だけ正常に動作するだけで、次からは巻き上げなくなってしまう。
特に位置を検出しているスイッチは無く、タイマーで正転/逆転を切り替えている様なので、頭を冷やして、モーター交換や電池交換を試そうと考えている。
【11/1・やっと治った】
原因を先に言うと、先日行ったローレット接着位置が悪く、支点間が広がって平ギアがポストと接触して負荷が大きくなっていた。この結論に行くまで、平ギアのラッチ機構が弱いのかとリン青銅を追加(写真)したりしたが、かえって動作がおかしくなった。
側面取り出しドアの支点が上下共に折れているので、その部分を削り、ロッドアンテナを切断して、クイックボンドで接着した。
5.ロボット・マイルドガール(バンダイ)
車輪が一体となった電池蓋が無くなっており動かないという症状。
電池蓋は導通で良いのでリン青銅で製作して、車軸はステンレスロッドを切断、車輪には同一径の平歯車を2枚使用、シャフトはリン青銅でガイドを製作して半田付けした。
6.ロボット
5項と同じ方の依頼で類似しているが、車輪のゴムが劣化で緩くなって走らないという症状。
プラレール用では大きすぎるので、途中で切断して接着して嵌め込みOKとなった。
7.アンパンマンカー
音の出るボタンを押しても、音が出ないという症状。
接点の汚れを清浄することで、鳴る様にはなったが、ボタンに汚れが付着し引っ掛かるので、清浄してOKとなった。
8.アンパンマンレジスター
マイクコードの外皮が剥がれて切れやすくなっているという症状。
コードにテープを二重に巻いて補強した。
9.自動販売機?
コインを入れても音がしないという症状。
電池液漏れによる接点腐食で、磨くことで正常に動作した。
10.タッチペン
電池を新しくしても動作しないという症状。
電池液漏れによる接点腐食で、磨くことで正常に動作した。
11.赤ちゃんの色々遊べるおもちゃ
スイッチを入れても動作しないという症状。
電源のスライドスイッチ接触不良にて、接点復活スプレーで動作する様になったが、キノコのボタンが動作しない。内部導電ゴムスイッチ接触不良にて6B鉛筆と清浄にてOKとなった。
12.パトカー
音が出ないという症状。
スピーカー断線にて、新品と交換しOKとなった。
13.トレーラー
全然動作しないとい症状。
電池液漏れによる接点腐食で磨く。
また電池消耗していたので交換するとステアリングは動作するが、前後が動作せうz、ドライブ用のPNP×2・NPN×2個を交換しOKとなる。
【その後、依頼者が戻って来て、電池をデジタルテスターで測定したが、ちゃんと1.5Vあるのに、何故駄目なのかと質問が有ったので、電池内部抵抗増加により負荷を掛けないと実際の電圧が分からない旨、説明した】
14.新幹線
スイッチを入れるとゆっくりしか動かない(以前はもっと早く動いた)という症状。
ギアボックスの清掃をしたところ、正常な速さになった。
15.機関車トーマス6号車
電池交換しても動かないという症状。
スイッチ部分を分解調整・清浄で正常に動作。
16.猫の音が出るぬいぐるみ
スイッチを入れても音楽が鳴らないという症状。
スイッチと電池ボックス間の配線断線にて接続。
リンク部分の根元が折れており、接着で対応。
17.こえだちゃん人形
座れないという症状。
足の止めボス破損にて、ワイヤーで接続しOKとなった。
18.アンパンマンの車
ボタンを押していなくても、音が鳴ってしまうことがあるという症状。
電池とスイッチの接点を磨いて、問題無くなった。(接触不良等で電池電圧が低くなると、誤動作する場合がある)
19.プラレール・ジェームス
動かないという症状。
モーター配線(赤)が断線しており、接続してOK。
20.リモコンのパワーショベル
リモコン線が断線してしまったという症状。
接続してOK.
21.アンパンマンリモコン
リモコンと本体の線が無い、電池ボックス接点汚れという症状。
線には手持ち1心シールド線を使用し接続。接点を磨いてOk。
22.アンパンマン・あいうえお
全然動作しないという症状。
分解しクロックの水晶(4MHz)をオシロで観測するが発振していないので同等品に交換するが、やはり発振せず、IC(COB)の不良と判断し、修理不能。
23.プラレール・スカイライナー(青)
電池交換しても動かないという症状。
ギアボックスの清掃を行い動作OK。
24.プラレール・ロージー(ピンク)
連結のフックが壊れたが交換出来ないという内容。
分解し、連結器交換。
25.時計
定時(1時間毎)になってもオルゴールが鳴らず、ずれているという症状。
確認したが、問題無かったので様子を見てもらうことにする。
26.あそびいっぱいおふろでアンパンマン
水を吸い上げなくなったという症状。
モーターが回っていないが、接点部分には電圧が正常に掛かっているので先端ポンプ部分を切断して分解。
モーターのシャフトが固着しており潤滑スプレー塗布で回る様になった。
(モーター線の固定構造が、このタイプでは変わっており、そのままでは線を引っ張り出せないので、モーター上部のか二重カバーも外す必要あり)
アップがぎりぎりになってしまいましたが、明日と明後日、毎年恒例のフェスティバルが県西生涯学習センターで開催され、これも恒例の臨時おもちゃ病院を開院します。
予約不要で、壊れたおもちゃがありましたらお持ちください。
また、ご家庭で眠っているおもちゃを、託児室のおもちゃ補充とか、欲しい方にお譲りしたいと考えていますので、ある方はお持ちください。
おもちゃ病院の他に「アルミホイルとホチキスを使った電子工作教室」も企画しておりますので、遊びに来てください。
先月の1件に比べ、今月は14件(7家族)と多く、忙しかった。ドクター3名で対応。
以下、修理内容を記す。
1.トミカ・山道ドライブ
全然動かない(モーター音もしない)というもので、分解して調べたが、基板には電圧が掛かっている。
パターンを辿っていくと、逆流防止のダイオードの導通が無い。
見ると、半田がリード線に付いていなかった(外観上は付いている様に見えるが)。半田付け不良である。
付け直して動作OKとなった。
2.おりこうくまたん
液晶画面の表示は出るが音が出ないという症状。
原因はスピーカー接続リード線がスピーカー端子部で断線していたもので、半田付け直してOKとなった。
3.にこにこスクーター(乗用)
前後のシフトレバーが折れたのと、充電してもモーターが回らないという症状。
シフトレバーはクイックボンドで接合。
バッテリー(6V/4A)に充電電圧は印加されているが、バッテリーが劣化しており、新品と交換したところモーターは動作。前後切り替えにスライドスイッチを使用していたが接触不良のため、手持ちのトグルスイッチと交換(取り付けにはプラ板を加工)してOKとなった。
4.~7.プラレール・トーマス・ヘンリー/エドワード/ゴードン
貨車(電池部)と機関車間の接続線が断線にて、交換しOKとなった。
8.鉄砲
音と光で遊ぶものだが、音が出なくなったという症状。
スピーカーのボイスコイルが断線しており同じφ27mm品と交換しOKとなる。
9.買い物かご
音が出るおもちゃだが、音が出なくなったという症状。
電池液漏れによる接点腐食で、磨いてOKとなった。
10.メリー
頂き物だが、ON/OFFスイッチが分からないというので、教えてOKとなった。
11.アンパンマン時計
デジタル表示のもので、動作しないという症状。
LR44×2個で動作するもので、マイナス電極が折れて無くなっていたので、手持ちの電池ホルダー電極と交換、また断線も有ったので接続してOKとなった。
12.ガン
動作しないという症状。
単三×4本で動作するが、電池切れになっており、交換して問題なく動作した。
13.ロボット(ブリキ製)
2足歩行する古いもので、全然動作しないという症状。
電池接点腐食で、磨いたあと半田コーティングする。
それでも、動作しなかった(モーターには電圧印加)のでスプレーグリスを塗布したところ動作した。
胸の部分のライトについては麦球(赤色)が切れていたので赤色LEDに交換し、20mA零度で点灯する様に直列抵抗を入れる。
但し、点滅するためのカムと接点部分が元々どうだったのか(接点の跳ね返りで音も出るのか)不明なため、依頼者に現物を見ていただいて、それによっては修理方法を考えることとなる。
14.ロボット(プラスチック製)
これは、自由回転の車輪(ぶつかると方向転換する機構)式で、全然動作しないという症状。頭部も外れている。
これは、動作するまで、あちこち不具合があった。
・電池接点の腐食にて、磨いて半田コーティング。
・電池ボックス蓋のロックレバー部が破損しているので、ねじブッシュを接着し、レバーはユニバーサル基板を加工してM3ねじで回転出来る様にする。
・目と歯の証明ランプ切れにて黄色LEDを3個ユニバーサル基板に実装し頭部内部に固定。
歯部はギアボックスからのリンクで飛び出す機構になっている様だが、その機構が無くなっているので、これは固定とする。
・モーター(RE140タイプ)の接続端子が根元で折れてしまったので、新品と交換する。
・それでも動作しないので、グリスをスプレーすると回る様になったが、空回りする。
12Tのピニオン2個がゆるくなってしまったので原因だったが、標準で入手出来るピニオンは内径がφ2.4mmで使えない。
先日Amazonで購入した多種ギアセットを探してみると内径φ1.9mmのが見つかり交換すると動作した。
何回かギアボックスの固定爪を曲げたので全て折れてしまい、これはステンレス用フラックスを使いボックスの板金同士を半田付けする。
・音声は懐かしいソノシート方式で、スイッチはギアボックスのカム部分に接点が付いた時にONする様になっているが、この接点固定が折れていたのでマイクロスイッチに交換する。
・古いおもちゃはギア機構のアイデアが面白い。
腕/首の動作と車輪駆動の切り替えはスパーギアを移動して切り替えている。
スパーギアのシャフトはレバーの先にあるカム(カムはウォームギアで回転)で動く。
大きな丸穴を開けるのに、素人工作では、一般的Φ3mm程度のドリル穴をテーパーリーマーを使って大きくするのだが、皆さん苦い経験をしているのでは無いでしょうか。
小さいうちは良いのだが、大きくなるに従って、リーマーの歯数の角穴になってしまうことだ。
バイトで見かけた、通称「タケノコドリル」だと綺麗な丸穴が開きそうなので、購入した。
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ディズニーホームシアターのACアダプタ化依頼が有り、ねじ込み式DCジャック用の穴(12mm)を手回し(六角ビットが入る差し替えドライバー柄)で開けてみたが、予想以上に簡単に綺麗に開いてくれた。
板金の場合は本来の使い方である、電動ドライバードリルを使うことで、綺麗に開けられる。
今月は12件(7家族)と、先月より多かったが、私と八田Drは午後からの「子供大学・超電導」のアシスタント依頼が有ったので、仁平、吉本、深谷Drに対応していただいた。
下記2点が入院となった。
【ペコちゃん人形】修理:八田Dr
スイッチを入れても、内部でモーター音はするものの、体が動かないという症状。
原因:ピニオンギアが割れており空回りしていたので、同一品に交換して動作。それでも完全では無い。
追加修理:
1、現象:スピーカが、固定されて無い為、人形を動かすと「電子音の変化とスピーカの動く音」がでる。
修理:取付穴が2箇所あり、ネジ跡無==>手持ちアルミ板とタッピングネジで固定
2、現象:ベース箱(人形が立つている箱)の止め穴(4箇所のネジ穴)へタッピングネジ止めても、ネジが噛まない(締めつけ感しない)==>上下穴(ネジ穴とねじ込み穴)が位置がずれている、2/4箇所
修理:ズレている2箇所の所、手持ちアルミ板(1m/m厚)へねじ切りして、ネジ込み穴を代用した。
(人形動作させて、ベース台の「2箇所止(騒音)めの時と4箇所止め(多少静音)の振動音」の違いがあった)代金は、ギヤ代:¥10を頂きました。
【トッキュウチェンジャー】修理:田中Dr
列車をレールにスライドさせ、レバーを下すと、メッセージが流れるのだが、これが鳴らないという症状。
列車の種類は底面にある突起3個とレール側本体のスイッチ3個の組み合わせで検出している。
これは正常の様だ。
分解してみる。
レバーの検出は先端のくさび状のモールドにより本体のくさび状レバーが横に移動して、これによりリミットスイッチが動作する様になっている。
スイッチ単体では導通が有り、動作するが本体に組み込むと動作しなくなるので、微妙な位置ずれがある様だ。(写真は形状は同じだが、同一のスイッチで、この裏面のスイッチを交換)
秋月から購入していった同一構造のSMDタイプリミットスイッチを加工(高さが高いので底面を削る)し、プリント板ランドには線を延長して固定する。
これで鳴る様になったが、メッセージがおかしいというので添付の説明書を良く読んで動作確認した。
側面の3ボタンを最初に押してからレバーを下げるのが正解の様で、問題無く動作した。
当日完了おもちゃ
【バスのラジコンカー】
タイヤが曲がっているという症状で、シャフト曲がりを矯正してOkとなった。
【ゲキドライブ】
プラモデルを製作していたがプラ部品を破損してしまったというので部品に穴あけし部品リード線で連結・接着対応。半田外れを修理。
【くまさんメロディ】
音楽が鳴らなくなったという症状で、分解するとスピーカー線2本共に両端が切れていたので、手持ちの線に交換して接続。
【カブトゼクター】
カブトの角が折れてしまったという症状で、依頼者了解の上でステンレス細線で接続しプラリペアで補強した。
【DXプリズムビッカー】
4つのメモリーとの連動がうまくいかない時があるという症状。
4個中、1個だけが電池(LR44×3)消耗していたので、交換したところ、動作する様なので、依頼者に確認してもらうことにした。
【ロックシード】3台
電池を替えてもならない(2台)。ロックが効かない・音がおかしい(1台)。
ELS-03、ELS-01:LR44×2個交換
ELS-04:LR44×3個交換、スプリングが紛失していたので、ノックボールペンのばねを流用した。
【プラレール(トーマス)】
電池電極が腐食して折れてしまったというもので、リン青銅で同形に加工して交換。紛失連結器を追加。
【プラレール(オレンジ)】
空回りするという症状。車輪部のピニオン割れが原因で交換する。現行品は薄いものだが、交換する標準品でもぶつかることは無いので、そのまま使用。動作確認しても問題無し。
【プラレール(SL)】
動かないという症状。モーターが回らず、ブラシを清浄し接点グリス塗布で動作OKとなった。
【アンパンマン消防車】
音が出ないという症状。スピーカー断線にて、同一品に交換してOKとなった。
今月は県西生涯学習センターで「アジサイ祭り」が有ったので2週連続の開院となった。
【6/11定例】
9件の受付が有り、全て修理完了。
1.本と合図
本の黒い部分にタッチペンを押し付けると正解(正解部分はカーボンが塗布されており導通により判定させている)の場合「コオロギ」らしい微かな音が出るものだが、ボタン電池を入れ替えたら音が出なくなったというもの。
2回目の修理となるが、電池ボックス部のプラス電極が弱く接触不良になっていたので内側に曲げて接触を良くした。
2.歌の絵本
音が出ない、電池接点が腐食しているとのこと。
接点を磨いてOKとなった。
3.プリキュアのキーボード
これも電池接点の腐食。
腐食がひどいので、市販品に全て(4個)交換してOKとなった。
4.犬の人形
スイッチを入れて話しかけると動作するのだが、首の部分が動かないとのこと。
モーターが回っている音はするので切開してみる。
モーターで球形のものが傾いた支柱で回る様になっており、ちゃんと回るがぬいぐるみを被せる内部で回っているだけでぬいぐるみは動かない。
頭部の内部にある綿を取ると、ちゃんと動作する様になったので、綿が上に上がらない様に固定することで正常に動作する様になった。
5.ラジコンカー(小)
時々動くという症状。
これは車体側の電源スイッチをONにすると、送信機に関係なく連続前進するもので、送信機のレバーを引くと逆転(バック)してスピンするという仕組みになっている。
送信機のケースを外すと、接点の半田付けが基板から剥がれており、ONしなかったもので、半田補強後接着固定しOKとなった。
6.ラジコンカー(大)
これも時々動くという症状。
TAMIYA製の本格的なラジコンカーで単三×8本使っている。
電池接点が少し錆びていたので、磨いてやると動作OKとなった。
7.トラック
はずみ車を利用したものだが、タイヤを押してやっても走らないという症状。
ボディを外してギアボックスを見ると、はずみ車を駆動しているピニオンギアが平歯車とかみ合っていない。
ボックスの壁に押し付けているブッシュが緩くなり、内側に動いてしまったためにかみ合わなかったもので、外側にずらして接着固定してOKとなった。
8.新幹線N700系
スイッチが入らないという症状。
電源用のオルタネイト式のスイッチが不良となっていたので交換し、動作する様になったがライト(緑色)が点灯しないというので調べると不良になっていたので手持ち品に交換することにしたがφ5の高輝度品が無いのでφ3高輝度品をホットボンドで固定した。
9.仮面ライダードライブ・マッハドライバー
動かなくなってしまったので、自分で分解してみたがスイッチが壊れていて修理不能ということで依頼された。
マイクロスイッチ構造だが、ズバリ品は無いので使えそうなものを取り付けて対応。本体モールド枠が合わないのでカットして元のねじ穴を利用して固定。さらに接着剤にで動かない様にし動作(音と光)OKとなった。
【6/11番外品】
お隣の桜川市から、ブログを見てユニックラジコン(RC-30R)を直接持ってこられた方がいた。
送信機の電源が入らないという症状で蓋を開けてすこし調べたが難しそうなので、持ち帰り調査することにした。
その後の調査で、電池のマイナス側から供給しているインダクタ(10uH程度)が焼損していたので交換する。消費電流もMax40mA程度なので問題無さそうだ。
後日、連絡して自宅まで引取に来てもらった。その後、動作は問題無いとのこと。
【6/18アジサイ祭り臨時病院】
アジサイには似合わないが、快晴となり来場者が多かった。
6/11より多い13件の依頼が有り、忙しかったが、修理不能品1点を除き、何とか修理完了となった。
1.トミカ・立体駐車場
円盤を回すと立体駐車場の上下エレベータが動き、右側のターンテーブルも回るはずが全然動作しないというもので、お父さんが挑戦したのだが原因が分からず修理のお願いに来た。
確かに、反対の状態(底を上)ではちゃんとギアが回るものの、正式に置くと動かないという不思議な現象で、これは平ギアを押しているスプリングが弱いのではと判断し手持ち品で近いものに交換したらOKとなった。
2.インディー(犬のぬいぐるみ)
前左足が折れてしまい、その部品も無くなってしまったとのこと。
折れた部分が支点に近いので、木製の丸棒(φ5mm程度)を切って繊維補強アルミテープで包みさらにクイックボンドで接着補強したところ、頑丈に固定されたので、ぬいぐるみを被せて、これで注意深く使ってもらうことにする。
3.レジ
お金のトレーが奥まで入らないという症状。
分解すると、ロックレバーの滑りが悪く先端形状も摩耗していたのでヤスリで成形して、シリコングリスを3ヶ所に塗布し、滑りを良くして動作OKとなった。
4.トーマス・有線リモコン
リモコンコードが根元で断線してしまったという症状。
接続し直して、根元部分をホットボンドで補強しOKとなった。
5.ディズニーの回るライト
回らない・光らないという症状。
電池ボックスをみると液漏れで接点が錆びていたので磨き直して動作OKとなった。
6.携帯型ゲーム?
全然動作しないという症状。
ボタン電池のプラス接点がへたって接触してないので起こす。
電源スイッチのばね接点が変形して押しても接触しないので曲げて調整し動作OKとなった。
7.プラレール・SL
全然動作しないとい症状。
電池ホルダーが破損しており、接触してなかったので修理してOKとなった。
8.アンパンマン
レバーを握ると手足が動くのだが、これが動かないという症状。
リンク部分が外れていたので戻すついでに全ての可動部にシリコングリスを塗布してスムーズに動作する様になった。連動のスイッチによる音声も問題無し。
9.ポポちゃん
右手がぶらぶらになってしまったという症状。
内部のフレキシブルのワイヤーが変形してへこんでしまっていたので引き出して縫い合わせ、OKとなった。
10.アンパンマンことばずかん
タッチペンを絵にさわると、そのもののアナウンスが出るというもので、高度な構造になっている。
ペン内部のLEDをデジカメで観測したが、光が出ていない様なので、修理不能と判断、あとはメーカーから単体で購入可能であることも伝えた。
11.ドキドキプリキュアフォン
時々動くという症状。
電池ボックス(単四×3本)を見ると、接点がかなり腐食しているので交換する(+側2個、-側3個)ことにする。aitendo製の接点と全く同一寸法である。
接点に接続されている配線も腐食で半田が付かないので全て交換する。
12.スマイルパクト
全然動かない(音と光)という症状。
これも電池ボックス(単四×2本)を見ると、接点がかなり腐食しているので交換する(+側2個、-側2個)ことにする。これもaitendo製の接点と全く同一寸法である。
接点に接続されている配線も腐食で黒1本が半田剥がれ、他も半田が付かないので全て交換する。
パフとは赤外線通信をしている様で、これの電池SR44×2も消耗していたので交換する。
ワンセグRX DVB-T+DAB+FM R820T高性能受信機 [R820T]をSDRとしてPCで使うこと(ソフトはフリー)は以前のブログで紹介したが、検索すると、Androidで使える有料(1199円)のアプリ「SDR Touch Key」が見つかった。
同じ機能の「SDR Touch - Live offline radio」という無料版もあり、問題無く受信出来るが、スペクトラム表示が、電源ON後1回・1周波数で消える様だ。
RTL2832U driverインストールが必要。
PCと違って、driverとアプリをインストールするだけで、設定不要で簡単に動作する。
Androidのタブレットに接続(Micro-USBコネクタ)して、早速、先日改造したトイラジコンの電波をモニターしてみた。27MHz/315MHz切り替え。モードはAMとする。
受信周波数をセットするとスペクトラムが表示され、変調音が聞こえてきた。
規格上は42~1002MHzまでが受信可能範囲とあるが、27MHzでも、ちゃんと受信出来た。100kHzおきにスプリアスらしい波形が見えるが。
これだと、高価なスペアナが無くても電波がモニター出来るので、おもちゃドクターに紹介しようと思う。
業務用ラジコンの現地調査にも、これだけの構成で出来るので、便利である。
試しにキーレスエントリーを操作したところ、私のキーの場合312.20MHzだった(電波は短時間の発射)。
消費電流が大きいので、長時間の使用には注意が必要で、またUSBコネクタを抜かないと電源が切れないので、これも注意が必要。(電源ONは本体の青色LEDの点灯で確認出来る)
ふれあいアジサイ祭りは毎年恒例となり、年々来場者も増えており人気がある。
今年も6月18日(土)10時~15時に開催され、おもちゃ病院も恒例どおり開院することにした。
アジサイも、もう咲きだしている。梅雨入りも間近と思われる。
アジサイを楽しみながら、おもちゃ病院もお立ち寄りください。
このところ業務用ラジコンが主となっていたが、「日本おもちゃ病院協会」のお知恵拝借の掲示板コーナーで、ラジコンカー(G-DRIVE)の動作距離が極端に短く(数十センチ)なっているが、原因個所を調べる方法が無いかとの問い合わせがあった。
同じIC(TX-2B/TR-2B)が使われている手持ちの980円ラジコンカー(デスカウントショップで新品購入)を分解してみる。
【送信機】
信号波形(ICの8番ピン):1ビットが約0.5msになっている。
クロック周波数(ICの11番ピン)は122kHzになっている。抵抗は200kΩが付いており、これを可変することでクロック周波数を可変出来る。
アンテナ出力波形。(デジタルオシロなので、実際の波形とは異なっている可能性は有る)
【受信機】
クロック周波数(ICの5番ピン)は121kHzになっており、送信機とほぼ一致している。
超再生検波出力波形(ICの14番ピン)内部OP-AMPの入力なので1/2VCCを中心に振れている。
至近距離なので、デジタル信号は明瞭になっているが、離れると、振れ幅は小さくなる。
デジタル入力端子(ICの3番ピン)の波形。綺麗に再生されている。
【315MHzに改造】
27/40MHz帯の送受信部が動作せず、どうしても修理困難な場合、aitendo製のモジュールに置き換え出来るか確認する。比較のためにオリジナルと切り替え出来る様にスライドスイッチを通している。
送信側はICの8番ピンと送信モジュールのDIを接続する。
受信側はICの3番ピンと受信モジュールDOを接続する。元々のVO2(ICの1番ピン)からの抵抗は外して切り離す。
クロック周波数の微調整(500kΩ多回転)をしてみる。
2家族・5件の依頼だった。
1.新幹線(大)
サウンドボタン中央がロックしたままになってしまうという不良。
シリコングリス塗布でOKとなった。
2.新幹線(中)
動作しないという不良。
SWの接触不良は調整でOK
シャーシー中央破損でギアの噛み合わせが悪く、アルミ板を加工してネジで接合した。
3.新幹線(小)プラレール
動作しないという不良。
SWの接触不良は調整でOK
4.木製乗用車
ハンドルがシャフトから外れてしまったという不良。
シャフトが金属製でハンドルは木製のため、応力でガタが生じ、緩くなっているもので、シリコン接着剤で固定したが、完全では無いので、ねじ等で固定する方法にしないと再発の恐れはある。
5.さかだちラッキー
犬のぬいぐるみで音声認識で動作するという高度なおもちゃだが、前足(左)が折れてしまったという不良。
分解し、骨折部はステンレス細線で接合し、プラリペアで補強する。
また、鳴き声が出なくなったのでオシロで観測するとスピーカー出力の片側に信号が出ていないので、こちら側は22uFコンデンサでGNDに接続したところ出る様になった。
頭部にマイクが有るが、認識していない様(説明書は添付されているので良かった)なので基板側で波形を観測したが、ちゃんと音声波形は出るので問題無さそうだ。あとは依頼者に確認してもらうことにする。背中のボタンでは動作する。
先月は都合で欠席したが、今月は参加。6件の依頼が有り、全て修理完了となった。
仁平、八田、深谷、田中の4名で対応。
1.ポケットモンスター XY ポケモンクレーンゲーム(タカラトミー)
修理依頼でおなじみ?の「アンパンマン わくわくクレーンゲーム」とは異なるもの。
チェーンが絡まってしまい、治そうとして分解してみたらモーターの配線が切れて分からなくなってしまい、修理をお願い出来ないかとのことだった。
アンパンマンと同じく3モーターだが、構造が簡単(各々がギアボックス完成となっている)なので、修理し易い。
配線が6本中5本切れている(3本と2本のブロック)ので、底板を開けて、基板への接続順序に基づいて接続してみる。予め、ギアボックス単体で動作するかは確認する。
+-極性は動作させないと分からないが、幸い予想通りで合っていたので助かった。
チェーンの巻き方も気にしなくて良いので楽だ。
また、商品名の様にX:▷(押すと右に移動)Y:△(押すと奥側に移動)のボタン2個のみで、△ボタンを離したところでクレーンバケットが下がり捕まえて、自動で排出口に戻って降ろす。
2.メリー
これは、電池の劣化が原因で交換して、問題無く動作。
3.ラジコンカー
動作しないという症状で、見ると車側の電源スイッチが破損(レバー部が無い)していた。
ピッチの同じ手持ちのスライドスイッチとケース以外の部分を交換することでスイッチはOKとなったが、ステアリングが弱い。
分解してみるとモーターのトルクが弱いので、分解してブラシを清浄し接点グリスを塗布することで良くなったので、組み立て直してOKとなった。
4.リモコンヘリコプター
小型の反転ローター式・赤外線コントロールのもので、下側のローターは回るが上側のローターが回らない。
本体のカウリングを外して見ると、上側ローターを回しているピニオンが下がってスパーギアから外れているので、細いドライバーでピニオンを押し上げてみたら動いたので、動作させてみると両ローターが正常に回ったのでカウリングを取り付けて飛行させたところ、正常に飛んだ。
おそらく、落下によるショックで下がったのかと推測する。
5.キーボード(カシオ製)
おもちゃでは無いのだが、同じボランティアの方からの依頼だったので引き受けた。
不良内容は、ACアダプターの断線(アダプターの引き出し近く)だけの様で、断線部分のフレキシブルモールドを切り開き、コードを出し接続する。
カシオ製のACアダプタは一般用と異なり、中心電極がー(マイナス)なので注意のこと。
電池でも動作する様になっているが、液漏れで電極が腐食していたので、磨いて対応。
問題無く動作した。
6.ラジコンバッテリー用高性能充電器
これも、おもちゃ用では無いのだが、センターボランティアとの協力関係にある「おやじの会」のメンバーということで引き受けた。
押しボタンスイッチ4個中1個が不動作、もう1個は破損でボタンが無いという症状。
分解して分解してみると一般的なタクトスイッチの形状だが、ボタンの長さが極端に長いので一般用は使えない。そこでNKK製の押釦スイッチを使うことにする。
端子の位置が合わないので基板に合わせて曲げる。スイッチの頭は丁度良いのが見つからないので樹脂製6角ボルトを切断してネジ部をφ2.8のドリルで通し、スイッチにはめ込む。
ACアダプタ入力のジャックも熱で変形していたが、中心電極の径がφ2.5用なので手持ち品が使えず、このままとする。
【仁平ドクターからLEDパネルをいただく】
知人から、壊れているのでというので頂いたものがあるというので持って来た。
寸法は縦:510mm、横:730mm、対辺:890mm(35インチ?)と大きい。
液晶テレビのバックライト用かも知れない。
ACアダプタのジャックコードが付いており、DC12Vを接続すると光ったが約半分しか点灯しない。
表面パネルの固定アルミテープをカットして分解する。
上下にLEDがずらりと並んでおり、3個で1基板となっている。これを並列接続しているが、上下共に接続部分で電圧が途切れているので半田を付け直したが点かない。
表裏のランド接続が切れている様なので、手前のLED基板電極からストラップ接続したところ全て点灯する様になったので、テープで貼り直して固定する。
持ち帰り、何に使おうかと考えた結果、作業机の照明に使えそうなので臨時に置いたが、具合が良い。(だが写真の様に作業スペースが殆ど無いほど散らかっているが)
アダプターは1個10円のACアダプター(DC16V出力)を使用した。
これで、暗い時の修理作業も快適に出来そうだ。