沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩595 沖縄からの発信 24

2015年08月24日 06時52分56秒 | 政治論

 2006年より沖縄に住んでいるから、沖縄のことは当然ながら日常的にも最大の関心事となる。その日常的な出来事の中でも様々な意味で、生活やら何やらに影響を及ぼす関心事は台風であろう。その台風15号は8月24日午前6時現在、宮古島の北約100kmあたりにあって毎時20kmの速さで北東に進んでいる。中心付近の気圧は940hp、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速70m/sと、気象庁台風情報は伝えている。コースはやや外れるが中心気圧は変わらず、勢力を維持したまま進むので本島地方は今日いっぱいは陸も海も大荒れの天気となる。辺野古の海も大しけが予想され、さらにその後26日から28日まで旧盆会に入り殆どの業務が先送りされるため、沖縄県による辺野古臨時制限区域内潜水調査は盆明け最速で31日と見込まれている。当初10日間と期限づけていたが、恐らく数日の遅延は予想され9月9日辺野古工事中断期限が切れても終わらないと言われるが、防衛省は9日以降直ちに工事再開することはないとコメントしていた。

 その辺野古協議は間違いなく決裂する。既に両者の言い分、言い方、予想される出方などから今後劇的な変化は望むべくもないことははっきりしている。海外識者が埋め立て承認取り消しを迫る緊急メッセージを翁長氏に発したがこれは当然の反応であろう。専門家第三者委員会が「法的瑕疵」を明言している以上直ちにこれ(承認取り消し乃至撤回)を実行すべき筋立てだ。現在進行しているのは「政治的なもの」である。政治的には「解決法」がない、従って政府の言う政治的に「辺野古が唯一」はあり得ないことを翁長氏は内外に明示しようというのであろうか。政治的に解決しないから法的解決に訴える、ということになる。つまり最終的には最高裁で決着させるわけだが、政府の言い分は飽くまで政治的な理由で辺野古が唯一だというのである。しかし、沖縄県はこの政治的理由(他県では受け入れ先が確定できないという理由)には正当性がないと当然のごとく主張する。辺野古が唯一だという明らかな根拠、説明のつくそれに欠けるというのだ。そこに明瞭に現れているのは日本国政府の、あるいは官僚たちの、「真摯に沖縄に顔を向けて、独自に論理的に辺野古見直し論を構築する」という態度なり仕事ぶりなりが全く見えてこない、安保乃至沖縄に特化した業務懈怠体質だ。(つづく)

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。