沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩188

2010年09月20日 10時19分20秒 | 政治論
 文脈上の中国の沖縄侵略はアメリカの植民地占領意識とさほど変わりはない。しかし中国の警告は日本のアメリカ従属政策に対する警告と捉えても強ち遠くはないように感じるのはどうしてか。今や日本は極端に弱小国化しているが、アジア的視点から眺めれば、先の民主政権の普天間決着がいかに国際常識から逸脱しているかが明瞭に見て取れる。沖縄県民があらゆる機会に示す反基地意思を世界が黙視するはずがないと考える視点を日本政府はどうして持たないのか。今5月の普天間決着は論理性を欠いた科学実験というに等しい。「国外県外」の弾道がどうして真逆の辺野古着弾となったかその論拠がまるでないのだから、沖縄県民ばかりでなく国際常識からも不可解という印象しかないのだ。中国学者の沖縄発言の誤謬は今更言わずともよい。かかる外交駆け引きは数ヶ月で沈静化するだろう。問題は根拠のない抑止力というアメリカサイドの宣伝文句にまるで抵抗しない敗北感のない敗戦国の政治的無力を沖縄県民は歯噛みして嘆いているということで、立場上の発言権は民意にあり、「説得」という上目線こそ実情にそぐわないことを民主政権は認知しなければならない。アメリカとの外交交渉、つまり日米同盟の暫定停止に伴う対等な協議をこそ考えるがいい。


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