沖縄県国頭郡東村高江の、北部訓練場オスプレイヘリパッド建設強行の現場は大混乱に陥り、既に抗議し参集している人々の中に機動隊の暴力による怪我人等数名が出ている(女性の首を絞める、これを目撃した女性が卒倒するという傷害罪を犯した警官がいる)。暑熱の中、体調を崩す人は数知れない(飲料水、食料等足りてるのだろうか、冷たく冷やすクーラーなどはないのだろう)。一方は屈強な、訓練された排除要員の全国県警、警視庁機動隊の1000名近い若い連中、一方は既に老境に差し掛かった爺さんばあさんや女性など数百名、所謂社会的弱者だ。その体力的な差異は計り知れない。還暦過ぎてる沖縄平和運動センター事務局長山城氏などはあれから日が経っていると言っても病み上がりの体(悪性のリンパ腫)である。何のために、こんな目に遭っているのか。何故沖縄だけがこういう目に遭わされているのか、誰も答えないが答えは間違いなく沖縄がヤマトゥ本土の人間から不当に残虐に差別されているからだ。
何のために?沖縄が自身の不手際の為にこの事態を招いたとでもいうのか。いいや、間違いなく日本国家が意図して引き起こしている。多くの国民がこれを黙過し、黙認し、看過し、知らぬふりを決め込んでいる。歴史的に沖縄と日本ははっきりと対立している。この評言には明確に民族対立が浮き彫りになっている。
この民族間の対立は徐々にこの安倍晋三の政権のごり押しによって、辺野古高江普天間等の民衆的抗争を通じ現実的により鮮明になってきたのだが、この事態は勿論沖縄にとって少しも喜ばしいことではあるはずもない。自ら望んだわけでもなく、敢えて選択した行動でもない、やむに已まれず動き出した結果にほかならない。それを本土の一部活動家が焚き付けて沖縄人が煽動されたように見えるというヤマトゥの言い分には、この運動を沖縄の草の根的なものと思いたくない後ろめたさがある。何故なら彼らは安保の基地公害被害等割に合わない負担の7割以上を沖縄県民に押し付けて自分らはのうのうといけずうずうしく生きさらばえているのだから。多くの国民がそうしている。間違いなく彼らは偽善者であり、嘘つきであり、安倍晋三とそう変わりはないほどにいい加減な人種だ。
つまりこの国家、乃至国家の組織(警察、公安、海保等)は住民、市民、県民、国民のためにあるのではなく、一部の権力者の恣意を充足するがためにのみ存在し、事があれば国家(国家っていったいなんだ?どこにあるんだ?目に見えないものなのか?)が優先され(と、為政者は必ず口走る)、住民が泣こうがわめこうがあるいは死のうが生きようが一切無視しておのれらの権益を守る為にこそ稼働する、ということがここ沖縄では頻繁に起きている。他府県ではあり得ないことが沖縄では通用させられている。県民が怒らないはずはない。(つづく)