<社説>希少サンゴ移植強行 新基地優先許されない
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-729997.html
やってみないと効果の程は分からない 委員会は単なる助言機関
サンゴを研究する大久保奈弥東京経済大准教授は、防衛局の対策について「サンゴの成育には光と水流、水質が重要で、サンゴを囲えば死ぬ原因となる。全く対策にならない」と批判している。 竹村明洋琉球大教授(サンゴ礁生物学)は「生物学的な視点が必要だ。別の場所で、対策が有効か検証しないといけない。悪影響が出てからでは遅い」と指摘している。
防衛局の新方針は適切な時期以外でもサンゴを移植し、希少種を危機にさらす危険なものだ。県は特別採捕許可を与えてはならない。
先の大戦は「やってみなきゃわからない」で始まったぶっつけ本番の、国民の危殆など無視した完全な蛮行だったと、歴史は教えている。防衛局の考え方に「たかがサンゴ」「とにかくやること」といった意識が働いていることははっきりしている。つまり明らかな自然環境破壊の蛮行をとにかくやっちまおうとしている。工事中止・停止など全く念頭にない。だから、国民は、こういう国のなし崩しの暴挙を拱手傍観せず、辺野古の現場に行って「とにかく」工事を止めさせる活動をせよ。あんたもだ。