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犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】線状降水帯が発生して加賀平野の広域で浸水被害

2025年08月08日 | 日々是好日なり
 昨日八月七日、金沢の加賀平野で記録的な豪雨があった。
 新聞のニュースによれば、八月の平均降雨量の約1.5倍の331ミリが半日の12時間で降ったとのこと。
 幸い、上流の山間部ではそれほど、降雨は大きくはなかった。
 上流の標高が高い山々に降れば、被害は大きくなる。
 高いところにある水は、エネルギーが大きいからである。
 平野部の低いところの水は相対的にエネルギーは小さい。
 水浸しになるが、水流の勢いは小さい。
 河北潟に面した競馬場と関連の厩舎などが水につかり、胴体近くまで水に浸かっている馬の姿が報道されていたが、馬の顔色はそれほど悪くないようだ。
 気の毒ではあるが(^^;)
 

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【日々是好日なり】国家的大プロジェクト

2025年08月07日 | 日々是好日なり
 政治が自由な経済活動に関わると大失敗することがある、
 その典型例が、
 EU主導の「エンジン車廃止、EV車化社会へ」
 化石燃料を燃やすエンジン車は炭酸ガスを排出して温暖化、気候変動を促すので廃止、再生可能エネルギーによる電気でEV車を動かすことで脱炭素社会を実現することにした。
 ノルウェーは、新規の車はほぼすべてをEV車となった。
 その結果、
 ①充電インフラを整備したが、それでも週末など充電待ちの渋滞。
 ②冬季は低温のため、バッテリー性能が著しく低下、さらに暖房でバッテリーが消耗。
 ③再生可能エネルギーなどのために電気代負担が高騰。
 ④バッテリー交換費用が新規エンジン車購入費用ほどかかる。
 ⑤積載するバッテリーが重く、タイヤが路面をけずる粉塵によって大気汚染公害が発生。
 ⑥稀少金属採掘まで考慮すると脱炭素効果がエンジン車と変わらない。
 ⑦エンジン車に比べて購入費、維持費が高価。
 などの欠点が明らかになって、大失敗の様相。

 一方、政治がかかわって大成功か。
 日本政府が数兆円ものお金を出す、国家的大プロジェクトがある。
 注目のプロジェクトは、北海道で起業された半導体製造企業「ラピダス」。

 政府が関与する経済活動は、親方日の丸でうまくいかないことが多い。
 当初は、成功する確率が低いと噂された。
 2nm半導体製造など、技術的に無理。
 さらに、技術的に克服できたとして、大量に購入してくれる供給先を確保しないと採算を取って企業経営を維持することはできない。
 営業力はあるのか。
 ところが、つい先日、2nm半導体の試作品が出来、試作品製造ラインが稼働しはじめた。
 さらに、供給先として「アップル」があがり、成約が実現した。
 半導体製造の世界では、驚天動地?ということのようだ。
 これが、順調に進めば、
 大成功!(^^)!


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【日々是好日なり】「カミ、オニ、タマ、モノ」(3)

2025年08月06日 | 日々是好日なり
 久しぶりの強い雨(53mm/24時間)が降って気温も低下し、過ごしやすくなった。
 惚けつつある頭も少しは働くようになった(^^;)

 「タマ」のつづき。
 縄文のむかし、土製の人形を作って身近なところに埋めた。
 主に女性をかたどり、豊穣や安産、子孫繁栄を祈るためと考えられているが、腑に落ちない。
 なぜ、奇形が多いか。

 人の数が著しく少ない時代、例えれば一つの県に千人ほど?、人の出会いが少ないので、近親相姦が多かっただろう。
 イザナギ、イザナミも兄妹婚だった。
 劣性が生じやすく、手足が不自由な蛭子ができた。
 葦船に乗せられて流されたと伝えられているが、弱くてすぐに亡くなったのだろう。
 
 劣性遺伝で生まれてくるものが多く、すぐに亡くなってしまうと、親としては忍びない。
 古代人が考えた。
 「タマ」が入って誕生したものが、すぐに亡くなってしまっては、「タマ」の行き場所がなくて困る。
 亡くなった子供の代わりに、土製の人形を作って「タマ」が留まってもらうことを期待して土偶を埋めたのではないだろうか。
(つづく)

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【日々是好日なり】「カミ、オニ、タマ、モノ」(2)

2025年08月05日 | 日々是好日なり
 「タマ」➡「魂」あるいは「霊」の漢字をあてて、目に見えない、姿のないものをあらわす。
     ➡「玉」の漢字もあてた。これは、目に見えるもので丸く美しく霊力を持つもの。勾玉は単なる装飾品ではなく、霊力を期待して祭祀や埋葬に用いられる。
 
 「タマ」が人にかかわると、二つの面に分かれ、「神」と「物怪」に。 
 「神」は、良い部分をあらわし、
 「物怪」は、邪悪な面であらわれる。

 「カミ」は、本居宣長いわく、
 「何にまれ、尋常ならずすぐれたる徳のありて、可畏き物を迦微(カミ)とは云なり」であり、畏き(かしこき)ものが「カミ」だという。
 「カミ」に「神(シン)」という漢字を当てた。
 この漢字は、いにしえをささげる台の象形である「示す偏」に「かみなり」の象形を組み合わせた漢字で、 
 「人知を超えて優れた存在」ということになり、
 解釈の範囲がひろくてゆるいこともあって、
 自然の事物、現象のあらゆるものに神が宿るとする自然信仰がかたまった。

 「モノ」は、「物怪」であり、人に憑りついて病気にさせたり、死に至らせたりする、よからぬ霊的な存在。
(つづく)

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【日々是好日なり】「カミ、オニ、タマ、モノ」(1)

2025年08月04日 | 日々是好日なり
 暑い夏に暑苦しい話。
 「カミ、オニ、タマ、モノ」
 いずれも古代の人々が考えた、目には見えない存在。
 奥深い働きがあり、自然の事物にあるいは人々の意識のうちに様々に作用する。

 例えば、植物の稲、一粒の種が苗に変わり、成長して小さな花が咲き、粒が成長して稲穂となり、米ができる。
 この不思議な現象を古代人は、自然界に宿る「タマ」が稲の粒の中に入り込んで留まり、作用して熟して米ができると考えた。

 「タマ」は、自然界のあらゆるものに精霊が宿っている。人に取りついているのが「タマシイ」。
 「タマ」に良い、悪いはない。

 「タマ」は、働きによって「カミ」と「モノ」に分かれる。
 いずれも目に見えない存在であるが、 
 「モノ」は、人間に憑いて苦しめる「物怪(もののけ)」の「モノ」。悪さをするのが専門! 
 「カミ」は、どちらかと言えば、人々に味方であり、幸をもたらす存在。だが、恐れ多い存在でもある。

 「オニ」は、「カミ」と同様に目に見えない存在であり、同類だったが、当てはめた漢字の影響で損な役目を担うことになった。

 「カミ」は、畏き(かしこき)もの、おそれおおい存在、人は死に体は朽ちるが、霊が残り、「カミ」となる。
 「オニ」は、姿が見えない「隠(おぬ)」が転じた。この世のものではないのが「オニ」。
 「オニ」に中国の「鬼(キ)=悪霊=死者の霊」という漢字を当てはめたことで荒ぶる姿に化けたらしい。

 「カミ」にあてた「神」は、いにしえをささげる台の象形である「示す偏」に「かみなり」の象形を組み合わせた漢字。 
 「人知を超えて優れた存在」ということに。
 それで、古代人の自然信仰は、自然の事物、現象のあらゆるものに「神」が宿るとなった。
(つづく)


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