フォルクスワーゲン・アウディーを中心に車に魅せられた中澤寛のホンネワールド!
僕の心の中をちょっと見せちゃう?!
横浜のノンビリ社長ブログ---My private time(Blog)
モーマシンに遭遇
ユタカモータースさんには面白い物が入って来る。
しかし、オーナーは至って真面目な事情で入庫してくるから
外野の僕にとっては、面白いやら勉強になるやら。
今回見かけたのは、モーマシン。
分かり易く言えば、乗用芝刈り機だ。
北米では、多くのお宅で見かけるこのマシン。
日本で個人所有というのは稀かも知れません。
(それも農家ではない一般宅)
オーナーのご子息が丁度いらっしゃったので
撮影許可を頂きました。
しかし、ドイツ車を数台お持ちのご子息も
これを乗車した事が一度も無いという。
話がこんがらがって来たので、整理すると・・・
ユタカモータースさんに車検入庫した、
ワンオーナーの三菱ミニキャブ。
姿からすると1994~96年式だと思われます。
オーナーである高齢のお母様は、どうやらこの芝刈りマシンを
移動する専用搬送車として、使われていたそうです。
驚くべきはミニキャブの走行距離、たった6,000km!
ミニキャブの車検整備の為に、降ろされたところを、
僕が見かけたのが今回のモーマシン。
因みに北米でモーマシンと呼ばれるのは、
「芝刈り(Lawn-mowers)するマシーン」という意味からです。
「ランモアー」と略す人もいますが、こちらは人が押すタイプを
指す事が多いですね。
老人や子供達が乗って作業しています。
最初は楽しいのですが、段々飽きて来る。
しかし、ガソリンの匂いが好きな人には堪らないマシンです。
福岡県八女市にある株式会社オーレックが製造した、
メイドインジャパンのこの個体は1998年~2005年に製造されていた
「ラビットモアーRM80JD」というモデルです。
僕に知識が無いので、正確な製造年は分かりませんが、
ミニキャブの年式や、後にオイル交換された時期から推測するに
1998年式辺りと思われます。
ステアリングは、アッカーマン・ジャントー機構。
中速以上のコーナーでは、アンダーステアーに悩まされるだろう。
フロアーに生えているペダルは、
駐車ブレーキ兼クラッチの1本のみ。
こいつを強く踏みつけて、エンジンスタートさせたり、
変速をしたりする。
ヒールアンドトゥーは構造的に無理。
スマートキーでは無いので、リレーアタック問題は
起こりえないだろう。もし盗難しても、自走では遅すぎて
御用になるのは時間の問題だ。
ドライバーの搭乗位置はF1と同じセンター。
左側には、車体中央下に鎮座している巨大なプロペラこと
カッターを上下するレバーが備わります。
前に行けば行くほど草が短く切れます。
逆に一番手前に引くと、クラッチが切れて
プロペラが回らなくなります。
右側前には、変速機(4-3-2-1-NーR)、
後方の赤いレバーがチョーク、黒いレバーがデフロックに
なっています。どうりでウニモグのようにレバーが多いハズだ。
しかし、ここで真面目に注目するのがシフト関連が右側にあること。
そう、左ハンドルを想定しているので、
やはり輸出を中心に考えているのでしょう。
このマシンはリアエンジンリアドライブ。
フロントシートを前に倒すと、911や昔のA110ならリアシートが、
デロリアンならゴルフバッグの置けるスペースが出現しますが、
今回はエンジン等の点検用になっています。
エンジンは、コマツゼノアと思いきや、
赤い塗装でピンと来た方はご名答!ホンダ製。
それもアメリカホンダ社製らしい。
GXV340は、農業用汎用エンジンでは名機だという。
エンジンをフロント側から撮影。
このリアを見かけたら、追わない方がいい。
追突するからだ。
リアエンジンの下を覗くと不等長シャフトが。
高速右カーブでは、調子が狂うかもしれない。
冗談はさておき、始動性に問題のあったこのマシンを
そのままに出来なかったであろう野村兄弟は、
オイル交換、プラグ交換、バッテリー交換、
キャブレター洗浄をして、見事に蘇らせました。
それにしても高齢の女性が、ミニキャブに橋を渡して
一人で積載させていたとは、、、、、
ポルシェ博士の長女ルイーゼ・ピエヒのように
アクティブな方だったようだ。
現在は療養中だそうで、お話がお聞き出来ず残念。
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