「主を讃えよ、すべての異邦人よ」というタイトルのモテット。今日、殆どの専門家はこのモテットはバッハの作品とみなされないことに同意しているそうだが、バッハであろうとなかろうと、6つの正統的なモテットの中で最も短いこの作品は魅力的だという。歌詞は聖書の詩編117に基づいており、最初のセクションは二重フーガであることが判明したそうだ。第2セクションは最初は対照的に単純で穏やかで、そして再び、テナーが主役を演じながら一種の二重フーガになるそうだ。おまけとしてダンシーな「ハレルヤ」があるそうだ。
●カンタータはバッハの生計の糧であり、聖トーマス教会のカントルとしての毎週の仕事の定期的な一部であったが、モテットは完全に別のケースであり、ライプツィヒでは新しい音楽は殆ど演奏されず、代わりにモテット選集Florilegium Portenseから選ばれたそうだ。このことはバッハに私的な行事、しばしば葬儀のための委託作品を書くための余地を与えたが、残念なことに、おそらくこれらの作品の数十は失われ、残存した作品はバッハの他の声楽作品と異なり、作曲以来、レパートリーにとどまっているそうだ。●残存する本物のモテット(研究は続いているが9つの作品:BWV225-231,118,Anh159)は印象的な系図をもつジャンルに基づいて作られているそうだ。バッハの場合も、内容はコラールと聖書の一節に焦点を当て、それによって、世俗的なマドリガリズムは宗教的ジャンルの表現を強化するためにだけ役立ったそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-230/
Bach - Motet Lobet den Herrn BWV 230 - Prégardien | Netherlands Bach Society