米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者らがフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡の19ヵ月分のデータを分析した結果、天の川銀河の全長10万光年の円盤の上下に、ガンマ線放射による長さ2万5000光年の泡が発見されたという。この泡を生み出した原因は不明だが、1つの可能性は、天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホールだという。太陽の400万倍を超える質量がある超大質量ブラックホールは、周辺の物質が中に落ち込むとともに、凄まじいエネルギーの放出を起こしうる。他の可能性は、中心部における強力なスターバースト(銀河どうしの衝突などで、星のもととなる星間ガスが短期間に大量にできることで、一度に大量の星が形成される現象)で、1000万年ほど前に起きた可能性があるという。2009年に打ち上げられたプランク衛星や、2012年に打ち上げが予定されているX線宇宙望遠鏡『eROSITA』によって、より詳しい原因が分かることが期待されている。 ⇒ http://wiredvision.jp/news/201011/2010111122.html
ガンマ線は最もエネルギーが高い電磁波で、超新星爆発やブラックホール、中性子星などから放出されることが知られている。
ガンマ線は最もエネルギーが高い電磁波で、超新星爆発やブラックホール、中性子星などから放出されることが知られている。