マイブログへようこそ

気が向いたときに気が向いた話題でつぶやきます

古細菌:仲間の「体」を再利用

2010-11-08 | つぶやき
深海底に棲む微生物「古細菌」は、自分の体を作るのに死んだ仲間の体を使い回していることが海洋研究開発機構の高野研究員らの分析で分かったという。古細菌は、熱水の噴出口など他の生物が生きられない深海に多く、その量は地球全体で10億トンと推定されている。神奈川県沖の深さ1453mの海底でブドウ糖を「餌」として与えて405日間調べた結果、古細菌は「餌」を細胞膜作りに使わず、代わりに仲間の死骸の細胞膜を流用していることが分かったという。古細菌が細胞膜のような巨大物質を取り込む仕組みは不明だが、分解力が強い酵素が必要になるため、ノニルフェノールなど人工有害物質の分解に役立てられる可能性があるそうだ。 ⇒ http://mainichi.jp/select/science/news/20101108ddm041040097000c.html
古細菌は全ての真核生物(動物、植物など)の祖先となっている原核生物である。また、原核生物は古細菌と真正細菌に分けられ、これは系統樹で生命誕生後の最初の分岐である。