JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

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2016年04月14日 | Weblog



 民主文学5月号の評論 谷本論氏の「『社会主義リアリズム』とは何だったのかー二十一世紀の目で考える」は、いろいろ考えさせられる内容でした。
 この評論の動機について、「社会主義リアリズム」が日本のプロレタリア文学・民主主義文学運動に影響を与えたこと。「日本の進歩的文学運動において、その歴史的評価は定まっていないように、私には感じる」ということ。旧ソ連の「スターリンの専制支配を確立する作戦の一環として打ち出された」こと。宮本百合子・顕治の戦後の姿勢は、この意味とは「厳然と区別する必要がある」として、百合子の「自分自身の独自のリアリズムの手法・・・との探求は今も輝きを失っていない」と評価しています。
 私は、日本社会が、多面的な芸術作品が自由に表現され評価されること。 もう一つは、一人ひとりの日常の中に寄りそい、当たり前のねがいに応えようとする立場だからこそ描ける。時代をとらえた作品、日本社会にかつてなかった市民・国民自身による大きな変革の動きをどう芸術作品として生み出してくれるのか期待を持っています。
 谷本氏の評論は、そうした創造される方への期待のような気がするのですが。

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