9月から2年かけて刊行される、新版『資本論』の不破哲三・萩原伸次郎・山口富男3氏の対談記事です。
「当時の資本論の恐慌論に空白がある」と聞いたのは、50年近く前、私の入党推薦者のSさんからでした。
その後資本論第一巻を読み恐慌論まで行かずに挫折。
不破哲三さんは、エンゲルスの編集の弱点・マルクス自身の革命運動の中での利潤率低下論の克服、商人の介入による「恐慌の運動論」、未来社会は「自由な時間」の確保による人間の全面的発展など、エンゲルスが注目しなかった、マルクス自身による、理論的発展を資本論・資本論草稿の中から発見し、今回の新版に生かされています。
これは、アメリカ支配・財界いいなり・ソ連中国の干渉とのたたかいなど、日本国民の困難を一緒に超えていく先頭に立ってきた不破哲三さんはじめ、全国に日本共産党員の活動が生み出した、世界に類を見ない成果だと思います。