出来庭っていうのかこの辺。
住んでいる人にとっては普通なんだろうけれど、珍しい珍しく感じる。
少し、この町を見ると筆がいっぱいである。
「健児の像」っていうのもあった、なんとなくセクシーポーズである。
筆センターの建物は筆。
ガソリンが広島市内よりもちょっと安い気がする。
町役場にも筆のモニュメント。
筆の都であることよ。
筆尽くしであることよ。
一本筆が通っていてなかなか町の方向性が確立されている、よいまちだ。
で、クルマで目的地を目指す。
目的地は酒蔵。
カーナビに従って進む。
けっこう狭い道、対向車との行きかいに苦労することも2回くらい、で到着したのが馬上酒造場さん。
馬上酒造場(ばじょうしゅぞうじょう)
住所:熊野町城之堀2-5-16
営業時間:9:00~19:00
℡:082-854-0104
不定休
入ったときの建物の感じは、豪邸というか庄屋さんちみたいだ。
・・・・・・・・そう、家みたいで、工場みたいな感じはしない。
・地元での消費率90%。
・熊野町唯一の酒蔵。
・広島で一番小ぶりな酒蔵。
といった情報が、筆の里工房で見た町歩きガイドブックに書かれていた。
入る。
家主であろうか年配の紳士がちょっと驚いた顔で迎え入れてくれる。
営業中でよかったかな?と思ったら営業中の札がかかっていた、良かった。
犬が吠えている。
入らせていただく。
うわー文化財になってもよさそうな立派なお家。
お店の方がお茶を用意してくれる。
ありがとうございます。
お茶を奥さまが持ってこられた時、空いた戸から犬が侵入。
ムシマルが座っているテーブルの下からぬっと犬顔を出す。かわいい。
「お家が立派ですね」みたいなことを伝える。
「昔は冠婚葬祭を家でしてたでしょう。そのために古い家はこういう迎え入れるスペースが広く取られていたんです」みたいなお答えを返してくれる。
「高知からおいでになられたんですか?」
え?なんで・・・・・ああ、ムシマル自動車は高知ナンバーだった。
そうですね高知から来たんです。嘘ではない。今も脱藩中だ。
「高知は行ったことありますよ、日帰りでしたけど」
「高知に行く途中のトンネルの多さを覚えています」
など、高知会話を振ってくださっている。
こっちもお話を振ってみる。
「なんでこの場所に?」
→昔は『筆の都』に芸者や商人がたくさん来て栄えていた。酒蔵も3つあった。
気候というか地理的条件もいい(らしい)。酒の都西条と風土似ているらしい。
「いまは杜氏は私一人で、冬にはパートさんを3名雇って昔ながらのやり方で作っています」
へーー。
お酒を見せてもらうことに。
ざっくりいうとお酒のブランド種類は、
『大号令』(「号」の字は難しい字)と『嵩の露』の2種。
「『嵩の露』は、「嵩」っていう山が熊野町にあるんです」「こっちの方が昔からあるお酒です」
あ、大号令の名前の由来聞き忘れちゃった。
大号令、どうやら辛口らしい。
うーーん、じゃあ『大号令』をください。
クルマを出して戻るとき、杜氏さん自らが道路の車両状況を確認してくださいました。
『特別本醸造原酒 蔵生地 清酒大号令』
広島産の酒米を使用、製成以降一切水を加えていないお酒で、アルコール度数17%以上ある辛口とのこと。
720mlのやつで2,000円ちょい。
雰囲気良かったですねー。
造っている方とお話ししてしまうと、お酒のことがますます気になってしまいます。
広島ブログも参加しました。
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