訪問した。2020年の6月。
ムシマルは晩酌セットやちょい呑みセットと呼ばれる
アルコール類+数品で1000円台くらいのセット
が好きなのだ。
それをここで見つけた。
時間制限、曜日制限あり。
メニューを貼ってくれている。
刺身あり、地酒あり、うん、良さそう。
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入る。
店内はダークな感じの色調、人、これをシックと称すだろう。
ムシマルは気後れした。
思ったよりもオシャレ感ある。
(2Fへの階段が続いている・・・・意外とキャパシティがあるかもしれない)
座る。
「お飲み物は何にされますか?」
「あ、ええ、表で見たビールセット(だったっけ?)を」
オーダーは通る。
あれ、ムシマル緊張している。
6月後半平日だからか、訪問18時台だからか、ほかに客がいないこと。
ちょっと思ってたのよりも瀟洒な感じだったのが緊張の原因か。
よし自己分析できた。
あとは呑むだけだ。
ビールが来る。
涼しげなグラス。
ごきゅ。
おいしい。
カン。あれ?
なんか固い音がするな、このテーブル。
タイルみたいな素材なのか、・・・・たまにムシマルは置くときに力加減というか落下の目測を誤ることがあるので割っちゃわないようにしないとな。
つきだし。・・・じゃないやセットの一つ。
マイゴ貝。
ああ、苦みと一緒に郷愁みたいなものが襲来。
高知ではよく皿鉢で見かけるあのあれが、ああこんなにね、懐かしいと思えるなんて。
他県に行ったら全然でないんだもんな。
ネイリのお刺身が来る。
きれいな色をしている。
上等だ。
もぐもぐと食べてみる。
恐る恐るではない、時には大胆にだ!
いつとはなしに怪しく噛み続ける男が存在しそうな、弾力のある刺身。
涼やかという言葉で片付けるのが惜しいような、口のなかにエアコンを放り投げられたような(訓練されていなければ死ぬ)心地のよさ。
思わず祝杯。何に?
だれよりも硬質の音を立てるデスクに。
せせりのから揚げ。
これがビールセット最終の一品のよう。
ボリュームはなかなか。
(ビール一杯にマイゴ貝、刺身に揚げ物で1,000円・・・聖人の価格だ。
いやフェアトレードの必要性を感じるくらいこっちに優位な気がする)
もぐ。
どこかある淡白さを揚げることで無事に補われたという確かな満足。
なんでかイカゲソ揚げを連想した。
マヨネーズと細長い、イモケンピ状の形のせいか。
引っかかれたように跡が残る味、癒すように酒が入る。覿面に、良い。
これは1000円で終わらさないぞ、かじ取りを「呑み進める」に切る。
ええと「泥亀」を。
「芋と麦がありますが、どっちがいいですか?」ええと・・・・どっちでもいい、は店員さんが困るから、「芋をロックで」という。
おばんざいに目を光らせる。
「ナスの揚げびたしを」圧倒的好物う。
よし。
来たのを迎え入れる、恭しく口へ。
冷たくて気持ちいい。
そしてカツオのいい香り、馴染む。
ムシマルの血液はナスで浄化される。
ナスによる浄化主義、ムシマルです。
芋焼酎は、呑みやすいようで一口が重い。
いまだにムシマルにとっての適正焼酎呑み速度がわからない。
ちびちびちびちびと飲みながら、ちびちびちびと『キラー・イン・ザ・レイン』を読む。
良き。
しかし茄子をスルスルッと食べてしまう。
ううん、食べやすいメリットは時としてアテとして弱い弱点もある。
ナスは何にも悪くない。ムシマルの呑兵衛度が低かった。
ではコッテリを最後に頼もうか。
揚げ物もいいけれど(フグ白子豆腐の天ぷらが気になっていた)・・・ここはおばんざいシリーズから『鶏モツ煮』。
来た。
鶏がむちッとしている。
ときどき過度に滑らか。
これは歯に贅沢ですね。
コッテリと、フォアグラの無想転生みたいな夢で食べた味みたいな感じがする。
すん、のっそり立ち上がる生臭さはリアル。
いい、夢でかつリアルなんて、最高だ!
いい、2,500円くらい。
(うん、いいな)
いいばっかりして、自分のなかで首肯ばっかりして終わる。
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