7章を復活。
書き直しはテンション下がるのであれです。残念です。
一回目の方がなんだかもっとよかった気がする・・・・・・・・・・・・とかなると悲しい。
ビール工場から移動、バスでbrrrrと動き出す。
ここからはバス運転できるUさんがハンドリングします。ノンアルコールです。胃袋にはあれでも、法律に優しいでぶえっとツアー。
なんとなく鄙びたような道を通る。
時間は10分とかそれくらいであった。
ああなんてレトロなお店。
古経た木造家屋、建物には似つかわしくないサイズの派手さがある看板、良い雰囲気だなーと思う。
公園に到着。
月隈公園というところにはバスも停められる駐車場がある。
そこに駐車して下りる。
暑さがある土地。この時期に暑さのない土地はあまり日本にはないけれど。
九州出身O上長が説明アナウンス
「今から2チームに分かれて行きます。
この豆田町の通りは大きく2本あります。
焼きそば班はこのまままっすぐまち歩きしながら焼きそばに、
ウナギ班は橋か一本左の通りに曲がってうなぎ屋さん直行します」
ムシマルはウナギ班に所属する。
ウナギ班には10名前後が所属する、おおまかに半々だ。
「『鰻のせいろ蒸し』は九州にしかないぞ」と旅の前、旅行計画の段階からO上長に聞いていたムシマルは、ウナギに飛びついたのだ。比喩である。
高知にもおいしいウナギ屋さんはあるし、ちょっとどんなもんか知ることは高知に戻った後の幅広がりにもつながるだろう。
とことこーって行くと、10分強くらいで到着する。
「うなぎの黒田屋 豆田店」
【住所】大分県日田市豆田町2-2
【電話】0973-22-0990
【営業時間】10:30~19:00
【休み】不定休
https://www.oidehita.com/647.html
和風で古そうな家。でも料亭みたいな敷居の高さはない、どことなく昭和感がある。
タヌキの置物とか庭先の脚立とか生活感ガジェットもたんまりしている。
予約をしてもらっているのでスムーズな入店。
一時間前にBBQ昼食をしていたので、一人1つはしんどいのではということでシェアということに(お店の方にはY上司交渉了承済み)。
ムシマルは、一つだ。オンリーシェア。独占欲に弾みがかかっている。
壮健そうなおばちゃんが接客案内してくれる。
通してもらった室内、和室。
そしてテーブル席。座敷じゃないのはちょっと意外、外人さんはテーブル席が好きだからそれ用なのか?
ピースサインはAさん。この旅では通算で4度くらいはあるかもしれない、カウントをしてムシマルにコメントすると「あ、ありがとうございます」と返事をします。
(Aさんはピースサイン大量生産者だな・・・・・・・・・・・ピースメーカーなのか?)
お茶と一緒に、お通しのように供されたものは「骨せんべい」。
ポリガリ!
ああおいしい。
味つけは割とあっさり塩気濃くない感じ。
どちらかというと食感を楽しむものである。
骨をくだく快感というか、歯のエナメル硬度再確認というか、口腔内で小気味いい。
『骨の音』が聞こえる。
カラッと揚がっているのだなと意外と手が進む。
お腹でなく歯と聴覚を喜ばせるようなセンベイであった。
「Sさんに食べさせてやりたいですね」的発言をUさんがされていたように思う。
ここにはいないSさんのこと、元気でいらっしゃるだろうか。
今ごろは元気に焼きそば班で焼きそばを食べていらっしゃるだろう。
Sさんはウナギが苦手。
ウナギ好きな身としてはもったいないような気がするが、人それぞれである。
かくいうムシマルも発泡スチロールのこすれる音が苦手である。
あと缶コーヒーの蓋を開けることと絶叫系の建物が苦手。
子供の頃は喪黒福ぞうの「ドーン!」が苦手でした。
苦手なものっていっぱいあるよねというお話終わり。
待つ間にメニュー撮影。
注文は既にY上司が来る前にし終わっている。
この辺り、「食べると決めたときにはすでに注文が終わっている!」みたいな感じでジョジョ5部みたいで素敵である。
「注文は既に・・・・・・待ち時間に変わっているんだぜ!」みたいな感じでもある。ジョジョを知らないと何もわからないことを書いている。
そして待ち時間も終わる。あんまり待たずに済んだ。
とことこと置かれていく容器。
家紋みたいなものも入ってリッチだ。
かぱっとオープンザ蓋(前テーブルの)。
負けじとオープンザ蓋。
強烈に黄色い。ファーストインプレッション。
せいろ蒸し特有なのか、うな重やうな丼にはない錦糸玉子というトッピングがある。
これがどう転ぶのか、以下続く。
では実食。
イートイン胃袋。
もぐもぐと食べる。
すぐに気づく。
ウナギのかば焼きと全然違うヤツだこれ!
やわらかい。
やわらかさがちがう。
うなぎ蒲焼きはパリパリしていて光子力研究所のバリアが割れるみたいな感じの皮なんかは香ばしさの極致である、
がこっちはふくよかというのかふっくらというのかフバーハで包まれた食品みたいだ。
フバーハで包まれたことはないので想像になってしまうのだけれども。
ちょっと別の話になるがやがてこのうなぎの話に戻るので聞いてほしいのです。
高知のホットペッパーに地元の蒸し料理店が掲載されていたのであるが、そこの店のキャッチコピーは『蒸すという贅沢・・・』というものであった。
その店に行ったこともなく蒸し料理を蒸しパンとか点心とかそんな代表イメージばかりだったその頃、
(『蒸す』って何か派手さがないよな惹句としては弱いというか・・・・)
「野菜をまるごと揚げているよ!」って聞くと、おおってなるけれど「野菜をまるごと蒸しているよ」、ではヘルシーそうだねみたいな感想になっていた。
その認識を改めなければいけない。
潤いのあるしみわたった優しさ。それが現前にある。
高揚と安堵を覚える。
「鰻の寝床」という言葉があるが、この鰻であれば眠るときのクッションにして言い、そんなことをされても(うなぎ臭さえ気にならなければ)安らいで眠れるだろう、羊を数える必要がないかもしれない。
そして次に来るのはご飯のおいしさ。
これも蒸し効果なのか、もちっとしている。
あとこちらの方が重要かもしれないが、均一感がある。何のか、うなぎタレとごはんの絡まり方である。
ウナギのたれで炊き込みご飯をしたような、高級なちまきのような単品で勝負できるそれでいて上品さのあるお味が、ずっと続く。容器にご飯のある限り。
ウナギは嫌いだけれどもウナギのたれゴハンはとっても好きらしいSさんにもきっとご満足いただけるのではないかないだろうか。
最後は錦糸玉子について紙面を割く。紙じゃなかった。何を割くんだろう、インターネットを割く?
錦糸玉子自体は味つけあっさり。
タマゴはウナギ系のお味には負けている・・・・・・・しかしこれはこれで十分に彩りと箸休めというかなんというか均一なうなぎ一色からの脱却というかいろいろの意味でアクセントである。
あった方がいいやつだ。
おいしい。
まんぱいの一人ひとつ(人によってはふたりで一つ)の鰻からっぽ。
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穏やかな鰻であった。