清耽へ行った。
カウンターに座ってお酒を頼む。
ビール。きれいな緑色の器で呑む。
ああ心地いいですねえ。
泡がほわっと染み入る。静けさが泡に染み入るよう、泣き濡れて眠り込みそう。
さて食べ物を考える。
比較的早くできるやつから一品。
南蛮漬けおいしかったなー前頼んだ時。あと燻製ポテトサラダも好きだった。
じゃあ轍を踏み切らず、ここは、また目先を変えて「ナスの揚げ浸し」。
今日のおいしいものから。
お造りにしよう。
「ヒラメでー」
「盛合せもできますがどうしますか」
「あ、じゃあそっちで」
たやすく変わるムシマルの気持ち。柳に風、心はムシマルの空のごとくうつろいやすい。
先付として、確かカレイの唐揚げ。
おいし。
そのままでもおいしいんでしょうがネギとゴマがしっかり利いている。
するとそこから、ナスの揚げ浸しが来ました。
それはまるでぱっと見で海苔巻きのようにも見えました。
海苔巻きに雪が降って木屑が撒かれて、最後にウニが降臨したみたいに見えます。
(海苔巻きに雪が降って木屑が撒かれて、最後にウニが降臨したみたいに見える・・・・・・・)
ひゃっつめたい。
あーおいしい。
これ、もう薬か毒かどっちかくらい人体にたやすく影響を及ばしそうなくらい透徹力がある。
ナスも大根おろしもスッキリ系の食べ物だからか、海苔の風味を空高く感じる。
飛翔の二文字が似合う海苔。
で、来たのは盛合せ。
キレイでありまとまっていると思った。
ヒラメと、タイラ貝と、太刀魚の藁焼き。
食べなくてもうまいとわかるものが、食べずにいられなくなる。
ヒラメ、この弾力はカッポレをその上で踊りたくなる弾力。
ああ、日本酒にいきたい。
タイラ貝。
他県のお酒をいただく。
秋田のお酒で、こめどころはお酒もよきかな。
肉をいただく機会を狙っていた。
なぜならお刺身がお魚が海の幸が間もなく終焉を迎えようとしていたから。
ってしているそばから迎えてしまった終焉。
だから、注文。
とよの軍鶏を食べてみようとする。
出てきたのは、思ったよりもシンプルに肉。
器が、海産物みたいだ(貝みたいな印象を持った)・
肉の弾力がギアでいうと5thバウンドマンくらいになられておいでだ。
ぱって箸を放して軍鶏を机に落としたら、ポーンって跳ね返ってそのまま空まで飛んでいきそうだったよ。
・・・・・・過去形で書いてしまった。そんな過去はないのに。
印象を持った、ということでした。
ずっと噛んでいたいのに瞬間的にごくんと飲みたくなる飲んでしまう瞬間が来る。
おいしい。
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