2005年12月のブログ記事一覧(4ページ目)-ミューズの日記
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 こんにちは!吉岡恵です!

 ここ数日は、本格的に寒くなってきて、朝ベッドから出たくない季節になりました!!風邪もはやっているようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今日は内生蔵さんがミューズ音楽館にいらっしゃいました!
 記憶についてとても為になるお話を聞かせていただきました!皆さんCMで聴いただけなのに一日中頭から曲が離れないと言う経験をされたことはありませんか?同じ様に、モーツァルトやベートーヴェンなどつい口ずさんでしまうような曲があるかと思えば、それとは逆になかなか覚えることの出来ない曲もありますよね?これは、モーツァルトやベートーヴェンの天才たる所以なのでしょうが、ここには何かしらの理由があるのでしょう。

 1968年頃、アメリカでクラッシックの中で好きな作曲家の調査を大々的に行った人がいました。その結果は1位バッハ、2位ベートーヴェン、3位モーツァルト、4位ハイドン、5位ブラームスという結果でした。やはりここでもバッハ、ベートーヴェン、ブラームスの3Bに加えてモーツァルト、ハイドンと有名どころが名を連ねる結果となりました。当然と言えば当然なのですがそれにはこの曲が「当然」と思えるだけの理由があり、それは作曲されてから何百年たった今も多くの人に親しまれ口ずさんでしまうようなメロディーを持つ曲と言う点と、そのような曲を作った作曲家の努力と才能に他なりません。

 かの有名なギタリストイエペスは、かなりの近眼だったと聞きます。この近眼によって、譜面台に楽譜を置いて練習することができなかったとききました。その為イエペスは、楽譜を手にとって近づけて覚えては練習していたといいます。記憶するためには、一音一音を脳へと記憶させるための正しいルートを通るべきで、しっかりと認識させていくことが大切なのだそうです。たとえばカレンダーを見ていて1日の次は当然2日であり、2日の次は3日であると私達は無意識のうちに感じていますが、そうではなく「今日は2日である」と意識的に覚えるようにする、というようなことが大切なのだそうです。
 
 今日は、この他にも沢山の興味深いお話を聞かせていただきました!この続きは、またの機会に書かせていただきます。

 それでは、皆様よい週末をお過ごしください






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もうかなり寒くなってきましたね。どのお宅でも暖房を入れていることと思います。ミューズ音楽館も開店時から閉店時まで暖房を入れていますが、この季節で一番恐いのは乾燥による楽器の故障ですね。あなたは湿度管理をしていますか?

ギターなどの木を素材とする弦楽器は湿度の影響を受けやすいものです。一般的に楽器のコンディションを保つには相対湿度40~50%が適正とされますが、湿度が極端に低いとどんな症状が出てくるかご存知ですか?
先ずは素材違いによる収縮差でフレットにバリが出ます。これは指板の木材とフレットの金属の収縮差が原因です。乾燥で木が収縮してフレットが飛び出してくる訳です。また、ボディーが収縮することで表板が凹む(トップ落ち)、ネック反りやトップ落ちによりブリッジ位置が下がる事によるビビリ、塗装割れ、ボディーとネックのジョイント部、トップの接合部などの割れ、剥がれなどがあります。

ではどの様に対処すればいいのでしょうか?
まずは少なくとも湿度計は用意してチェックするという事は大事ですね。ミューズも右と左の棚に1個ずつ湿度計を置いて日に何回もチェックしています。そして暖房を点けたら必ず加湿器をまわすことです。今日も二つ目の加湿器を買ってきて設置しました。楽器用湿度保持剤をケースに入れておくことも対処になります。これはモンモリロナイトという天然の特殊粘土なんですが、以前から古美術品や骨董品の湿度管理によく使われていたものです。今では楽器用に設定湿度を45%±5%にしたものが楽器用として市販されています。これの優れた点は湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥したときには湿気を吐き出すことで一定の湿度を保ってくれると言う点です。勿論ミューズで販売してますよ。是非お試しください。

また湿度管理以外に楽器管理の基本として、弾いた後には必ずボディー、弦、パーツ類についた指紋、汗などをクロスで拭いて下さいね。弦も長持ちしますよ。この場合も高級ギターではコットン100%のものかセーヌ革のものをお勧めします。一番いいのはセーヌ皮です。汚れが取れやすく塗装にも易しくキズが付きにくいです。その上滑り止めにも使えます。シリコンなどの成分を含んだものは稀にラッカー塗装に悪影響を与えることがありますので注意してください。大事なギターですから普段から管理をしっかりしましょうね。この時期一番の大敵は乾燥です。是非湿度管理をしてください。

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今日は酒井康雄さんがドイツ、ケルンに留学中の谷辺昌央(タニベ マサオ)さんを連れて来てくれました。
彼は小学生から高校卒業するまでは酒井康雄さんに師事されていて、その後東京で勉強した後、ケルン大学でロベルト・アウセル氏に師事して卒業、現在はドイツ国立カールスルーエ音楽大学の大学院でアンドレアス・フォン・バンゲンハイム氏に師事されているそうです。

丁度吉本光男さんも昼間のレッスンでお出でになっていた上、夕方からのレッスンの為に谷村武彦さんも居らしていてミューズにギタリストが4人も集まってしまいました。谷辺さんが展示してあるPaco Santiago Marinを試奏。ヨーロッパではAntonio Marinより高くて購入するのには待たないと手に入らない状態になっているそうです。勿論日本でもそう簡単に入手できるものではありませんが・・・。
谷辺さんの演奏は心地よく安定したテクニックに支えられた今風の音楽的演奏でしたね。そこにお客さんが入ってきて『ん?!この店はチョット違うな~!』みたいな雰囲気で谷辺さんの演奏をチラッ、チラッと見ていました。

彼によるとヨーロッパでもここ数年、上手い人の数が急激に増えているそうです。
昔から上手い人はいましたが、その数が急増しているとか。コンクールも毎年新しいコンクールが生まれていて、コンクール優勝者がどんどん増えているとか。

彼は現在勉強しながらギターを教えたり、演奏活動をしているそうで、先日はアメリカに演奏に行ったそうです。近い内にブラジルやフランスにも演奏に行くそうです。あと一年で大学院も終了するので帰国するそうですが、その時はミューズサロンでもやっていただく様にお願いしました。今から楽しみです。

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今日の名古屋はあいにくの冷たい雨でしたが、ミューズ音楽館では15:00から第3回ワンコイン講座『究極の調弦法~調弦を科学する』講師:服部修司さんと17:00からは佐々木ギタースクールの発表会があり大勢の皆さんで賑わいました。

調弦についての講座は恐らくあまり行われたことがないのではと思いますが、それが故にか悪天候の中を36名の方にお出で頂きました。やはり皆さんに興味のあるテーマなんですね。また、講師の服部さんはギタリストでもあり、作曲家でもあり、ホームページ『アンドレアスギター室内楽研究会』にご自身の作品集や編曲集を公表されていますし、『もう一つの調弦法』と題して『並列式純正5度調弦法』について公表されている研究熱心な方なんです。

今日は服部さんには10ページ以上に及ぶ資料を用意してきていただきました。2弦琴の話から倍音の話、5度圏表の話、平均律・ピタゴラス音律・純正律・ミーントーン律の話、440Hz(ピッチ)の歴史、そして色々な調弦の仕方、並列式純正五度調弦の利点などなど興味は尽きません。また、知ってるようで意外と知らない自分が良く分かりました。また、服部さんがこれ程の研究家とは、改めて知らされました。そして話を聞いているうちに時間の経つのを忘れてしまいました。気が付くと2時間にも及んでいて、17:00から予約しておられた佐々木先生の発表会に出る人達にぎりぎり5時までお待ち頂くことになってしまいました。そこで質疑応答の時間がなくなり服部さんのお話が終わるや否や終了となってしまい申し訳ありませんでした。佐々木さんにも気を揉ませてしまい申し訳なかったですね。

そこで服部さんから『本日の疑問点、知りたい点、判らない点の質問等を私のHPで受け付けます』との温かいお言葉です。ミューズのHPのリンク集に『アンドレアスギター室内楽研究会』がありますのでそこから入ってE-mailボタンでメールしてください。

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 こんにちは!吉岡恵です

 とうとう師走に突入して3日が経ちますが、どんどんと寒さが増しているように感じられます。ミューズ音楽館も、クリスマスツリーが光って、冬一色です私は寒さにめっぽう弱いのですが、名古屋という土地は冬特に寒いと聞き、これから冬本番に向けて覚悟しなくてはいけないなと感じている今日この頃です。

 今日は、ミューズ音楽館3Fサロンにて「トルバドゥール・クリスマスコンサート」がありました。残念ながら今回は聴くことが出来なかったのですが、聴きに来てくださったお客様は皆さんとても感動されていて、素敵な演奏会だったようです!

 今回はクリスマスにちなんで、クリスマスの曲についてかいてみたいと思います。クリスマスの曲と言うと「サンタが町にやってきた」「諸人こぞりて」等のように軽やかなリズムの曲が多くありますが、私は「星の界」や「きよしこの夜」等のような賛美歌などが好きで、数年前に何かクリスマスに関する曲でいい曲はないかと探していました。そのころ稲垣稔さんの演奏会をききに行ったのですが、そのアンコールで演奏された「クリスマスの歌」(バリオス)という曲にとても感動しました。短い曲なのですが、とても美しいメロディーで直ぐに楽譜を探しに行ったのを覚えています。1・2年前の現代ギター12月号にも楽譜が載っていて「練習嫌い」の私が珍しく夢中で弾いた曲でした。今年もクリスマスまであと3週間とせまり、またちょっと弾いてみようかなと思っていますとてもきれいな曲なので、皆さんも探してみてはいかがでしょうか? 

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