2006年5月12日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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<あれも聴きたい、これも聴きたい> 懐かしいLP編
ジョン・ウィリアムス初来日

上の写真をご覧ください。
全て同じジョン・ウィリアムスです。
一番右の写真は去年9月、愛知万博のファイナルコンサートのために来日した時、本番前日の9月20日、名古屋芸術大学の音楽ホールにおけるリハーサルの時に私が撮った写真です。この時はホントに有難いことに、どうぞご自由に写真をお撮りくださいという許可が降り、もう必死こいて撮りまくりました。おかげでいい写真がいっぱい撮れました。うらやましいでしょ?ねえ。
リチャード・ハーベイとのデュオの後、曲は「涙そうそう」
初めて合唱が歌いだした瞬間、ジョンのそれまでの真剣な表情がふっと和らぎ、口と目元に笑みがこぼれた瞬間です。(この瞬間の写真がもう3枚撮れました)
こんないい写真はそんなに撮れるもんじゃあありません。(おいちゃんの秘蔵写真なんよ)

これはミューズの山下さんの計らいで、一緒の車に乗せてもらって行った時のものなんじゃ。本当に感謝、感謝。
弾いている楽器はご存知「スモールマン」しかもエレアコに改造したものじゃった。
その左、真ん中は今からもう30年ほど前じゃろうか。
タートルネックのシャツに細身のズボン。上から下まで真っ黒。
足にはながーいブーツといういでたち。(ジョンは2回目か3回目の来日の時には既にタキシードをやめこんな格好じゃった。
ジョンがエルナンデス・イ・アグアドをずっと使用していたころの写真じゃ。

では一番左はというと、なんと1963年、私が15歳のころ、ジョン・ウィリアムスが22歳で初来日の際、来日記念盤として発売されたLPのジャケット写真ですじゃ。
ギタリストというよりはオックスフォード大学の学生のようなういういしさ、気品があるじゃろう?この時の演奏は私も愛知文化講堂で聴かしてもろうた。
いや見せてもろうたといった方が正しいかも知れん。
ジョンもまだ演奏の時はタキシードを着ておったのう。
このレコードに入っている曲はトローバとポンセだけ。(渋かったねえ)
トローバはソナチナ、夜想曲、カスティーリャ組曲。ポンセはワルツ、主題と変奏と終曲、それに12の前奏曲。
楽器はご存知イグナシオ・フレータ。もう新鮮でたまらんかった。
タルレガやソルくらいしか知らんかったそのころの私にとっちゃあ、このレコードに入っておる曲全てがとてもショッキングじゃった。(そのころ私はまだヴィラ=ローボスも知らんかった)何とか楽譜を手に入れ、もう明けても暮れても練習した練習した。
このころのことがなつかしいと感じるお方が沢山おられることじゃろうて。

しかしこの素晴しいジョンの録音がやっぱりあんまり復刻せんのはなんで?
一度LPで復刻したことがあるけども、その後はとんと音沙汰なし。
(CDでも一度出ていたことがあったかも知れんが、今は見当たらんようじゃのう)このLPもかけ過ぎて擦り減ってしまったので、何とかCDで復活してもらいたいもんじゃて。
ジョンの過去の録音は沢山あるけども、ほとんど復刻されておらんようじゃ。
LPではいい曲がいっぱいあるんじゃがなあ。
そんな演奏についてはまたいずれということにして、わしゃあここらでばあさんと墓参りでも行ってくるかなあ。(なんか自分が80のじいさんのような気がしてきたわい)
内生蔵 幹(うちうぞう みき)



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