2006年5月11日のブログ記事一覧-ミューズの日記
ミューズ音楽館からの発信情報  ミューズのHP  http://www.muse-ongakukan.com/

 



<あれも聴きたい、これも聴きたい> 東西中、甘辛薄濃事情
  
なんという、ミューズのブログとは信じがたい美味しそうな写真でしょ。 
現在おいちゃんは大阪に住んでおりますが、元はと言えば地元は名古屋。でも大阪に住むようになって、はや24年。 今では浪速のお人でおます。そこで、大阪に来て気がついた面白いことをひとつふたつ。

皆さんは食べ物について、大阪は「薄味」で、東京というか関東は「濃い味」と思っていませんか?(そういえば京都なんかは、薄いと言えば薄いかも知れません)
ところがところが、大阪に来てみると分かりますが、料理の味はそんなに薄いものではありません。どんなものにもしっかり味は付いております。
大阪はとにかく「だし」に懲りますなあ。どんなものにもしっかりとだしを取って味付けをいたします。このだしがなんともうまい。名古屋弁でいうと「うみゃあ」
ただ名古屋のように、味噌だとか(特に赤味噌)、醤油でいうと濃い口醤油を料理に使うということは少ないので、たしかに出される料理の色付けは薄いかも知れない。そばでもうどんでも、だし汁の色は関東風のあんなに濃い色ではない。
関西のそばやうどんのだし汁は、透明で少し黄色みがかった、だし汁そのものの色。

あるとき面白いことに気が付いた。
大阪のある店でうな丼を食べた。そうしたらなんと名古屋と同じ味がするではないか。「ええんでねえの」とおっしゃるかもしれませんが、そもそも名古屋の料理の味付けは、基本的に関東風のはず。
そばでもうどんでも、濃い口醤油を使った、色も味も濃い目。
ほとんどの料理の味付けは大阪とは違う。
でもなんでうなぎの味付けだけが名古屋と一緒なの?
そういえば東京のうなぎは、付けてあるタレがそんなに濃くなくて、あっさり醤油味。あまりこってり甘辛いタレではない。だから、おいちゃんなんかが東京でうなぎを食べると、なんだかいつも味付けが物足らなく感じてしまう。うなぎそのものはふんわり柔らかくておいしいのだが、味付けがなんとも薄くて物足らない。

だとするとうなぎに関しては関東と関西、その他の料理と味付けがまるで反対ということになる。なんで?うなぎに関しては関東と関西が同じ味付けだとしたら、まだ納得できるのだが、そっくり反対とはどうゆうこと?
それともうひとつ変なことに気が付いた。
名古屋のそばやうどんの味付けは、基本的には濃い口醤油を使った濃い目ということは先ほども言ったけども、名古屋のうどんの中で、「卵とじうどん」だけはなぜだか薄口醤油。その他のうどんのだし汁がみな濃い口醤油なのに、「卵とじうどん」だけは薄口醤油。
名古屋で食べるあらゆるうどんの中で、「卵とじうどん」だけは、なぜか大阪と同じ味付け。(多少ダシの取り方はちがうんだろうが、おおむね同じ味付け)
そんなに広い国でもないのに、どうしてこんなに東と西で、好みが違うのか。

食べ物に関しての東と西の好みの違いは、ご存知朝食に出てくる納豆なんかは典型的。 おいちゃんの仕事の同僚には、高校や大学に入るまで「納豆」と言うものがこの世にあることすら知らなかったという人が多い。
おいちゃんなんかは、物心付いた時から、納豆なんて毎日のように家の食卓に登っていたもんだから、高校や大学まで「納豆」を知らなかったなんて言われると、俄かには信じかねるほどの衝撃を受けてしまう。
なおかつ「あんなものは食べ物じゃない」と言われてしまい、「今まで生きてきたなかで、まだ一回も納豆を食べたことがない」のに「大キライ」と言われてしまう。ひどいことに、一緒に一膳飯屋に入った時なんぞ、納豆を食べようとすると、「納豆なんて食う人と一緒にメシ食いたくねえなあ」なんて、冗談とも本気ともつかない言われ方で言われてしまうほどだ。

これほどまでに食べ物に関して好みの違う関東と関西、そして中部。
音楽の好みなんかはどうなんやろ。ちょっと興味が沸くなあ。
血液型の違いが人の性格に影響を及ぼすという人がいるくらいだから、何十年もの間、いやずっと祖先から考えれば何百年、違う食べ物を食べ続けた者同士の、音楽に対する好みが違ってきたとしてもおかしくはない。

現在クラシックギター界で活躍中の福田進一さんなんか、生粋の大阪っ子だ。
そのお弟子さんの中には東京の方もいるし、九州の方もいる。
なにか違いが見えそうな見えなさそうなムニャムニャ・・・・。
ずっと以前になるが、大阪のあるテレビ番組で、東京でいう「バカ」が、日本のどこらあたりから大阪の「アホ」になるかという、「アホ・バカ分布図」と言うものを作ろうと、東京から順に訊いて行ったのだが、関が原を越えたあたりで初めて「アホ」が出てきた。
ところが、その時リポーターが予想もつかないことが中部圏にはあった。なんと名古屋には「たわけ」があったのよ。
こりゃあなんとしてでも関東、関西、それに中部。音楽に対する好みというか、傾向というか、差がありそうよ。どなたかご意見のある方はお教えください。
内生蔵 幹(うちうぞう みき)


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )