2006年5月9日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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<あれも聴きたい、これも聴きたい> 名器弾き比べCD 編

 皆さんは去年ミューズ音楽館ができて、いろいろな楽器をご覧になったこととでしょうし、名器展も行われましたので、弾き比べをなさった方も大勢おられることと思います。

 私は先日荒井貿易の荒井社長とふるーいお話をするために、現代ギターの編集長と一緒に例のCASA DE RAMIREZにお邪魔してきました。
そこには荒井社長がお持ちのほんとに名器中の名器が沢山展示してありましたが、もうよだれが出ちまって、思わずそこにいる係りの女性に「お持ち帰りしたいので、包んでいただける?」と言いそうになってしまった。トーレスからはじまってマヌエル・ラミレス、アグアド、フレータ、そして私の愛器と同じベレザール・ガルシア(1985年製)、ハウザー、そして勿論ホセ・ラミレスなど、どれをとっても名器中の名器ばっかり。

 ところでクラシックギターの名器といえば、そんなあらゆる名器を使って録音されたCDがあるのをご存知?
 演奏はウルフィン・リースケというお方。
 まず①ターレガをアントニオ・トーレス(1856年、“ラ・レオナ”)、次に②アルベニスをマヌエル・ラミレス(1912年)、③ブローウェルはサントス・エルナンデス(1935年)、④ルイス・ミランをヴィセンテ・アリアス(1894年)、⑤バッハをアントニオ・トーレス(1867年)、⑥ピアソラはイグナシオ・フレータ(1958年)、⑦ヴィラ=ローボスはドミンゴ・エステソ(1931年)、と18曲ばかり弾いたあと、ターレガのラグリマを以上7本の楽器で弾き分けておりまする。

順にあげると
① ヴィセンテ・アリアス(1894年、421Hz)
② ドミンゴ・エステソ(1931年、440Hz)
③ イグナシオ・フレータ(1958年、440Hz)
④ サントス・エルナンデス(1935年、435Hz)
⑤ アントニオ・トーレス(1856年、“ラ・レオナ”415Hz)
⑥ マヌエル・ラミレス(1912年、415Hz)
⑦ アントニオ・トーレス(1867年、425Hz)

調弦の音程が楽器によって少しづつ違うのがなんとも言えんが、どれを聴いても甲乙つけ難いほどの音色なんですなあ。
なんともはやうらやましい限りの名器のオンパレード。おいちゃんなんかはドミンゴ・エステソやサントス・エルナンデスなんぞは、一生に一度は弾いてみたいなあーと昔から憧れとった楽器だもんなあ。

よし!今度宝くじ当てて、何本か包んでもらってお持ち帰りしよう!
「神様、私はもう何もいりません。大好きな納豆も卵かけごはんも、アジの開きも一生食べれなくなってもかまいません。今度の宝くじの一等賞をおいちゃんに当ててください!」よし、これくらいお願いしとけばだいじょぶ、だいじょぶ。
とにかく名器弾き比べのCD、一度ミューズでご堪能あーれ。
演奏もなかなかのもんよ。

内生蔵 幹(うちうぞう みき)

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