2005年8月31日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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以前から、私は、セゴビアの演奏を理想とし、その奏法強い関心をもっていました。従って、セゴビアが演奏するビデオについては、何回も見ています。しかし、「見る」という作業の中でどれだけの事実に気づくことができるかということは、案外、見た回数とは関係ないようです。

音楽における表現力を高めていこうとする過程の中で「どうしてもセゴビアのような音が欲しい」と求める想いが強くなったとき、ビデオの中に新たな事実が見えてきたことがそのことを如実に物語っています。

 セゴビア奏法(音づくり)には、極めて重要な事実が隠されていることを発見したとき、どうして今まで気がつかなかったのだろうと不思議に思ったものです。求める心がいかに大切かということでしょう。

 セゴビア独特の奏法を自分の演奏に取り入れるようになってから、ここ4~5年ですが、聴いた人達が異口同音に、「たった一粒の音の中に、音楽があふれている。」「ギターは小さなオーケストラという言葉の意味が実感できる。」あるいは胸に手をあてながら「キュンときた。」など評してくれます。暗中模索の身には、非常に嬉しい言葉でした。


セゴビア奏法を、演奏の中に納得のいく形で生かす為には、まだ時間がかかりそうですが、希望を持って前進できそうです。

「一粒の音から音楽がこぼれる」 そんな音色に包まれてコンサートでは、胸のすくような演奏がしたいものです。      
                  吉本光男


次回は 「腹のことを考えない人は、頭のことも考えない」 です。おたのしみに~。


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