消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

新・普通救命講習

2012-06-03 23:03:22 | 消防・救急
今日は本来お休みでしたが、休日出勤してきました。

今日は災害対応するのではなく、普通救命講習の講師として。午後からでしたので、朝はゆっくり起床。誰もいない分、わりとよく眠れました。

昨日気仙沼のお土産を実家に届けた際、嫁と子どもたちは休みなのを良いことに、そのまま実家泊まってきましたのでね


先日の記事『ガイドライン2010』でも触れましたが、今までの心肺蘇生法のやり方より多少の変更点が加えられた新・心肺蘇生法。

最初に挨拶をし、責任者が今までのやり方とどう変わったのかをお話し、一度展示しました。その後各班に分かれての講習。

私は8人ほどの班を受け持ち、再度の説明とポイントを解説。全くの未経験者は2人ほどで、あとは過去のやり方で受講歴のある方でした。

変わった点もそれほど大きく劇的に変わったわけではないと言うことをまず初めにお話し、変更点は重点を置いて説明。あとは、習うより慣れろと言う感じで、どんどん実際にやってもらいました。


最初は一通りやってもらい、その都度個人的にポイントを説明して。一通りやってもらった後、AEDについて注意点等をお話。

AEDは誰でも使えると言う謳い文句である以上、極端なことを言えば機械が全て手順を教えてくれる。なので、スイッチを入れることだけ忘れなければ大丈夫。(本当に極論ですけどね

ただ、AEDパッドを貼ったからと言って必ずしも除細動(電気ショック)ができるとは限らない。そして、AEDが近くにあるとも限らない。

だから、AEDの取扱いよりも心肺蘇生法の方に重きを置く必要があるんだと言うお話をしました。


それらを踏まえて休憩後、効果測定。最初にやってもらった時よりも長い時間やってもらう。そして、ある程度想定を作ってみる。

温泉施設の浴場内だったり、道路上のど真ん中にいると言う想定だったり。直近の救急車が不在で遠くから来る&踏切待ちでちょっと遅れる。などなど、実際に起こりうることを。

そして実施者が救急車を呼ぶフリをする際に、急に私が指令オペレーターの役をやってみたり。

3時間の長丁場ですので、なるべく飽きさせないように…と思って考えた自分なりの指導方法。それも万策尽きてくる時があるので、もっと何か無いかな…と考えています。


全員の効果測定が終わった所で修了証をお配りして、後片付けして終了。

使ったレサシアンなどを署に持ち帰るだけにして、明日でもできることは明日に持ち越し。また明日も仕事に行くことですしね

そんなこんなで、新しくなった方法で行った最初の救命講習会。ついうっかり、昔の方法で指導しないかどうか心配でしたが、無事に終えました。


明日も仕事です。