消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

合同訓練

2012-06-24 22:37:50 | 消防・救急
前回の当直は1件の出場。先日の台風4号に引き続き、5号も来るんじゃないかとの予想でしたが、途中で消滅したようでした。

それでも管内は大雨が降り、警報が出る始末。今回はそんな強い雨の時に出場はありませんでした。


この日の当番の夜に、救助隊との合同訓練を実施しました。

合同で…と言うよりは、救急隊が救助隊に指導助言をするような感じでの訓練。

内容は外傷症例で救助隊が先着して観察する、崖下等で救助隊が先行して接触し観察をする。こんな想定で訓練を実施。

私が傷病者役になっての訓練でした。


ある程度の方針、マニュアルの様なものが定められてはいますが、ロードアンドゴーを宣言するのかどうなのかをまず見抜くこと。

初期評価で判断したり、症状から判断したり。どういった所見が出てれば○○が疑われるから急ぐべきで。逆に頸部損傷が疑われればこんな症状が出るから、時間をかけてでも安静に…と。

症状から起こりうる病態等はとりあえず別にして、観察と判断を重点的に実施しました。


隊長やその次の上司が主に説明等を行っていましたが、所々で私も解説をさせてもらいました。


終わってみて思ったことは、何でも型にはめようとするのかな…と言う印象。

この場合だったらどうしなきゃいけないの?途中こうなった場合は?などなど、必ずこれをやって欲しいと言う指示を待っているような感じでした。

確かに最低限やらなければいけないことはあるのですが、どうもその先も『こうしなきゃいけない!』って決めつけてしまっているのかな…と言う印象を受けました。

要救助者(傷病者)に接する頻度が確かに一番少ない救助隊。そして観察をして病態を理解するのにある程度の医学的知識を要しますが、ここが救助隊の苦手分野。

それは救助隊長も自覚しており、今回こうやって指導願いたいとのことでした。


訓練終わって夜中の通信勤務の時、同期の救助隊員と私で訓練を振り返る。

ある程度の流れはあるけれど、やっぱり毎回同じような現場じゃないし、傷病者の様子だって違う。初期評価の段階で『おかしいな、ヤバそうだな』と思えばすぐに伝えてもらえば活動方針が決められる。

なので初期評価でのポイントをずっと説明していました。


ここが同期の良いところ。年齢こそ違いますが、気を遣わずにこうやって話ができる。

さすがに私の立場から救助隊長にあれもこれもは言いにくい雰囲気ですが、実際に活動するのは私と同年代の隊員。だから、ここだけは見逃さない、ここの場合はある程度後回しでも良い…なんてことを遠慮なく言えました。


反対に、私が色々教わることもありますからね


大抵こう言った訓練やった時って、すぐに実践する機会があったりするわけで…

明日、本当に無いことを願っています(苦笑)



明日は仕事。

勤務が終わったらそのまま救急セミナーに行ってきます。せめて仮眠がある程度取れることを祈る…