消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

言葉の壁

2010-03-19 22:32:43 | 消防・救急
今日はお休み。晴れていて良い天気でした

こんな日は私の花粉センサーも強烈に働き、目がかゆくなるのですが…

ちょっとだけ外出する用事があったのですが、それ以外はすべて家におりました


さて今日は救急のお話。

自転車と車の交通事故で負傷者がいるとの通報により出場。

現場到着時は道路上に座っている状態。意識はありましたが、足を負傷しているようで動けない状態。道路上と言うこともあり頚部(首)の固定だけして車内収容しました。


お話はできる状況でしたが、いまいちピンとこないし、よく分からないと返される始末。

それもそのはず。この方は外国から日本にやって来た方、言葉があまり通じませんでした。


よその国から日本に来て働くぐらいですから多少の日本語は話せるものの、ペラペラと言うわけではありません。

本当に片言の日本語が分かるぐらい。名前は言えるものの、どこが痛い?と言う質問にには『?』だった様子でした。

通訳の方と言いますか、日本語とその方の国の言葉を話せる方がいれば間に入ってもらうことはできますが、この時はあいにく1人。対応に苦慮しました。


『体温測ります』『血圧測ります』と言っても伝わらない。

なので身ぶり手ぶりと私のいい加減な片言の英語で何とか説得。

文法的にはメチャクチャ。知っている単語をとにかく片っ端から言って、何とか通じたような形でした。

『Ambulance go ○○hospital』ですとか、

『You signal Blue?』『Go straight?』とか(苦笑)

自分でも思ったのですが、ひどい有り様の英語力です(爆)


(上記単語のスペルすら合っている自信も無いですが)


搬送中に家族(兄弟)も同じ市内に住んでいることが分かり、覚えていた電話番号に電話をして事情説明。事故で負傷した方より日本語は理解できるらしく、普通に会話ができました。

病院に来てもらうようにお願いし、医師に引き継いでこの事案は終了しました。


事故にしろ急病にしろ、日本人だけとは限らないです。

外国人の方を搬送したのはこれが初めてではないのですが、毎回日本人なり日本語を上手に話せる方がいましたのでさほど苦労はしませんでした。

ですがこの時は最初の対応に苦慮。結果的に日本語話せる家族の方と連絡が取れましたのでこと無きことを得たのですが、言葉の壁を感じた事案でした。

ある程度救急現場で使う言葉を、他国の言語で表せるようにしないといけないかな…。



明日は仕事。

勤務が終われば1泊2日の九州旅行へ行ってきます。

余裕を持った飛行機を取りましたが、あまり勤務が延びてしまうと出発時間ギリギリになってしまいます。

寝れなくても良いから、定時にはあがれますように…

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
言葉は難しい (白熊)
2010-03-19 22:56:12
言葉の壁は難しいですね。少し前にある消防署を取りあげた番組の中でも勤務中落ち着いた時間がある時に英語の勉強しているとやっていましたよ。私の仕事も患者さんと接する仕事なんですが今日も嫌な役目で持ち場の責任者から患者さんに「香水の匂いが強いから注意して」とおしつけられてしまいしかたなく言葉を選び患者さんと話しましたほんとうなら自分で言ってほしかったです。愚痴言ってごめんなさいね。
返信する
大切なのは想い (走快エイト)
2010-03-20 08:26:21
私は、外国人と接する機会が多い仕事をしています。4月からは成田空港に復帰するので、ますます言葉の必要性を感じることになりそうです。でも、大切なのは「まごころ」「想い」だと思います。
確かに相手の方の国の言葉が話せたら一番良いのでしょうが、ムサシさんの懸命な態度が相手に伝わるはずです。言葉が通じなくても、ある程度はボディ・アクションで…細かいことは無理ですけど、そして勘違いも起きてしまうかもしれませんけど…何もしないよりは良いと思います。
返信する
Unknown (ポンプ車操法2番員)
2010-03-20 15:39:11
私の会社も毎年中国人研修生を受け入れています。半年間日本語と仕事の研修を受けて日本に来ていますがやはり基本的な片言の日本語。最初は私達の言っている事はあまりわからない感じ…漢字を書くとある程度通じる様子ですね。3年目にもなればかなり通じるようになりますね!私も多少の中国語は話せますがやはり向こうも方言があるらしく何をしゃべっているかわかりません。もう少し勉強しようかなと思います。
返信する
白熊さんへ (ムサシ)
2010-03-22 22:22:57
その番組は夕方の某ニュース番組の中でやっていたものでしょうか?

私もそれを見ていました(笑)


出場件数が多いとかやらなければいけない仕事、雑用が多いことを理由に勉強する暇が無かったと言い訳していましたが、ちょっとでも開いた時間にこう言うことをやれば良かったかなと思いました。

他市には外国人対応マニュアルと言いますか、何ヶ国かの言語で書かれたシートがあるみたいです。痛い所を示せるように図があったり、文が英語や韓国語で書かれていて読んでもらえれば分かるようになっていたり。


私の消防にはありませんが、そう行った資料等作ってみるのも良いかもしれませんね。ネットで翻訳できる時代ですし
返信する
走快エイトさんへ (ムサシ)
2010-03-22 22:28:00
記事には書かなかったオチがあるのですが、その時扱った傷病者の方の国籍は英語圏の人ではありませんでした。

ですが日本語よりかは意味が分かっている様子。いい加減な英語でもなんとか伝えようとした行動が通じて良かったなと思います。


資格を取ろうとまでは考えていませんが、多少の英語、日常会話がちょっとでもできるぐらいはできて損は無いのかな?と思いました。

4月になり新しいことを始めるには良い機会かもしれません。ちょっと頑張ってみようかなと思います
返信する
ポンプ車操法2番員さんへ (ムサシ)
2010-03-22 22:32:19
中国語もさっぱり分からない私ですが、中国の方相手だと漢字が使えると言う点があるのですね。納得です。

日本と違う部分もあろうかと思いますが、言われてみて通じる部分があるかな?と思いました。

『痛、何処?』って書いて、あとはボディ・アクションで指さしてもらえれば…なんてことを考えました。


滅多にないかと思いますが、中国籍の方にもし当たった場合、早速実践してみることにします(笑)
返信する

コメントを投稿