消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

夜中はやっぱり眠いけど

2011-10-12 22:42:15 | 消防・救急
昨日の当番は3件の出場、そのうち1件は夜中の出場。あまり仮眠も取れずに終わった1当直でした。

いつもそんな気がしているのですが、非番の日に何かしらの用事があるときに限って夜中に出場があったり勤務が延びたり。

今日は勤務が延びることは無かったのですが、夜中の出場はありました。こんなジンクスが意外とあるものです。

今日は子どもたちが通う保育園の面談があったのですが、正直眠たかったです


昨日の救急隊編成はいつもの正規メンバーと違った編成でした。

救急隊は3人で編成され正規の救急隊員として辞令をもらっているわけですが、当直日に研修が入ったり休暇等の関係で正規メンバーで編成できない時も多々あります。

その都度他の隊から、例えば消防隊や救助隊から1名入ってもらいその当番の救急隊を編成するわけです。昨日も救助隊から後輩1名が救急隊に入ってもらって(機関員)の1当直。

大抵こう言ったイレギュラーメンバーの時に特異な事案があったり重症事案があったりするわけですが、比較的平和に終わりました。


普段救助隊で勤務する後輩は年に何度かは救急に乗ることがあります。

たまにしか乗らないと言えどその当番に限っては戦力となりますので、現場活動時の一連の流れですとかやって欲しいこと、準備してほしい物等を教えながら出場に備えて。普段勤務する救助隊でも機関員をやることがある後輩は緊急走行も経験していますが、救助工作車で走るのと救急車で走るのはまた別物。そこら辺の注意点も教えながらの勤務でした。


そして夜中の出場。消防署の他隊に比べたら救急隊は出場件数も多く。多ければ必然的に普段は寝ている時間である真夜中に指令で叩き起こされることもよくあります。

夜中の出場は初めてではないものの、やはりそれに慣れていない後輩。緊張からか眠たくは無かったようですが、病院へ搬送しての帰署途上は強烈な睡魔に襲われた様子。運転代わろうか?と申し出てみましたが、気を遣ったのか大丈夫です!との返事。

あまりにも辛そうだったら隊長に言って交代を進言しても…と思いましたが、やめにしました。


夜中に出場することも当たり前だと思っている正規の救急隊員は身体もそれに慣れてきています。

それでも日中に何件も出場していたり、食事が摂れなかったりすればいくら慣れているとは言え辛いもの。

普段は機関員として勤務する私がこの当番では患者室に回りました。真夜中でしたのでやはり多少眠たいなと思う中出場したわけですが、普段とは疲労度も違うかな?と言う感じがしました。

やっぱり車を運転するって知らず知らずの間にストレスになり、それが疲労を蓄積させます。これがこの当番で私が機関員だったら、もうちょっと疲れていたんだろうな


今は昔と違って救急件数が年々右肩上がり。それだけ救急隊員の疲労も積み重なっています。消防職員と言えど1人の人間、疲れだって出ます。

昔は根性論がまかり通って眠たくても何とかしろ!と言う風潮でしたが、ここ最近はある程度の件数に出場したら、もしくは走行距離が一定の距離を超えたら交代させると言うようになってきました。(当消防ではのお話です)

出場件数が増えるに連れ救急活動中の事故も増え。事故までには至らなかったけど一歩間違えば…と言うヒヤリハット事例も多々あります。私も事故こそ起こしていませんが、自分でも危ない!って思ったことは何度もありました。


中には真夜中の出場が当たり前で、眠たい中運転するのも当たり前だ!と言う人もいますが、私は違う考え方だな。

事故起こしてからじゃ遅いのです。そこで一番被害を受けるのは傷病者。極論言えば、真夜中の出場時に眠たければ目を覚ますために顔を洗ってから(手短にね)車両に行くとか、現場到着するまで眠気覚ましのガムを噛みながらとかでも良いんじゃないかなとは思っています。あくまでも私的な考え方ですが。(当然のことながら、現場に着いたらガムは捨てますけど)

事故を防ぐためには、ある程度積極的にリスクを減らすことも考え実践しないといけないよなって、普段の場所と違う患者室で夜中の帰署途上に思ったことを記事にしてみました。


明日は山岳救助訓練があり、いつもより早く出勤します。

平地でこれだけ寒暖の差がありますので、山はもっと厳しい環境にあると思います。防寒対策をしっかりして、訓練に臨みたいと思います