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紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

鉢栽培ムラサキ、緊急入院

2017-05-06 17:44:23 | ムラサキの栽培
「瀕死寸前のムラサキ」
鉢栽培のムラサキが2本ある。新芽を出して2年目の成育が始まった。
元気の良かった新芽の先端が枯れて来た。この頃は給水を受け皿にして鉢の下部から補給していた。
鉢は細長く、春蘭を育てていた物で根の伸びるムラサキには好都合かと使っていたのだが、、、、。
花は咲かなかったが、根は鉢の最下部に来てると思い込んでいた。



原因不明のままと言う訳には行かない。
水を切ってから用土を取り出して見て驚いた。
用土はあえて肥料無しで、赤玉土のみである。
それ故であろう根の生育はわずかで鉢の中間で止まっている。



葉の枯れた原因は紛れも無い水分不足であった。
葉の様子を見るに先ず絶望的 である。根はカラカラ、葉の3枚にわずかな緑色が見えるが・・・。



緊急入院、集中治療室のベットへと運び込む。
赤玉土で包んで点滴、水分補給である。




あと1日遅れていたら、望みは無かったかも知れない。
担当医は、今夜が山ですねと言いかねない。



夜分覗いて見ると、幾分か葉に緑が差してきた様に見える。
幾ら乾燥に強いとは言え、飲まず食わずの数週間何処まで回復出来るのだろうか。

 「たえにたえ みどりにすがり  いきめやも」
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日本ムラサキ、謎の三ッ葉

2017-04-28 19:09:58 | ムラサキの栽培

 「発芽苗に双葉ならぬ三ッ葉?」
 日本ムラサキの沢山の種を発芽させて、育苗中である。
 発根状況を見て、ポットに発芽の兆しを確認した種を播いて行く。

 双葉の広がった苗を揃えるまで、念を入れて各ポット見る事は無い。
 双葉苗を揃えて、気になるポットが見つかった。



 本葉が既に生育したのかと思ったが、本葉の先端は
 三ッ葉の中心に覗き始めたばかりである。




 歴然たる双葉の「三ッ葉」である。
 或いは、三ッ葉が「双葉」である。




 三方向から同様に見える。
 双葉について手許の辞書には「発芽した時、最初に出る二枚の葉」とある。
 次いで「比喩的に、物事の初め」「栴檀はーーーより芳し」と記されている。

 もしや三方向は先々の迷路を・・・とも考えてしまう。



 これは三ッ葉とは云えない。本葉の1枚がやや大きくなっただけである。
 既に本葉の2枚目も伸びて来た。

 1つ1つの種の発芽は4〜5日後に双葉を見て確認している。
 殻の帽子が落ちて、双葉を広げるので緑を一瞥するのみである。

 作業中でも流石に、この双葉の三ッ葉には篤と見入ってしまった。

  「むらさきの みつばをみつけ ゆめひろげ」

  「いずれさす みつばがしめす こうふこう」

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日本ムラサキ、冬越しの株

2017-04-22 19:34:52 | ムラサキの栽培

  「越冬株の筒替え」
 昨年から始めた筒型栽培の日本ムラサキである。
 充分な生育を見る事無く、収穫には至らなかった株である。
 止むなく、無理を承知で冬囲いをして春先を待った。
 陽当たりも良く、3月には新芽を出し始めた。


 このまま、2年目の生育を待つ事も考えられたが、
 生育不順の原因を調べる必要があった。
 


 そもそも、筒素材のプラダンが風化で傷みが進行して,
 筒その物の交換が必要であった。



 開いてみると、栽培用土不足で培土がマチマチである。
 準備した栽培用土の殆どは、箱型栽培装置に投入してしまったのである。



 庭隅の土を掻き集め、安価な土を購入し、
 栽培用筒を満たす事に必死だった事を思い出す。


 日本ムラサキの冬越しは、全くの休眠であったとは思えない。
 筒面の用土を篩い落としてみて、驚きの実態を目にして困惑する。



 主根を守る様にして細根が密生して、丸く長くふわふわの形状である。
 まるで動物が冬毛を纏って寒さを凌いで、丸くなっている様に見えた。


 驚きと困惑があったが、作業中は考え込んでいる暇はない。
 好天の空模様は何時の間にやら雲が広がって,冷たい雨が落ちて来た。
 腰は痛むが、休んでいる時間もない。日本ムラサキは裸同然である。
 30個の筒を全て開いてしまっている。


 困惑は、筒のサイズである。
 準備した筒は昨年収穫を終えたタキロンの波板を修復した全くの同サイズである。
 もっと大きなサイズの筒に移植して、生育結果を見たかったが
 兎も角、新しい用土で根を包んでやる事が先である。
 1年目、花を見せずに地上部が枯れた日本ムラサキ。
 2年目の生育結果を見たい物である。


 「むらさきが もぐらにみえて こしたたず」

 「ふゆこして おおきなもぐらに すがたかえ」

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春四月,日本ムラサキ

2017-04-14 20:52:17 | ムラサキの栽培

 日本ムラサキ、露地にて発芽
 昨年日本ムラサキを栽培した住宅庭先にて、先月3/10、3/28と
 ムラサキの露地での発芽を確認している。冬日の発芽(3/10)
 陽当たりの良い庭先の畑である。
 当地での3月の発芽には驚いたが、その後、寒暖の厳しい春先となった。
 まだまだ、生育条件は厳しい。



 3/28 冬日の発芽(3/10)後に撮影
 柔らかい土の様子は生育に充分かと思われたが、・・・・・。


霜が来て、雪も積もり、雨のち干天が続き・・・土は固まり、姿は消えた。


それでも、残った発芽種。双葉は四月に入ってからの発芽だろうか。



 21ポットを寄せ集める。本葉の出ている苗もあったが皆小さい。
 ポットに集めて、このまま庭先に置いて、どれだけ残るだろう。
 別に種を播いた所からの発芽は全く無かった。



 昨年生育が遅れて、紫根の収穫を思いとどめた株から凄まじい勢いの新芽が出て来た。


 筒型栽培の冬越しが終えた訳である。

 風化して2年目には使い物にならないプラダンの筒の準備はまだ出来ていない。
 このままと云う訳にはいかないだろう。
 紫根の様子が気になるので筒と用土は替えなくてはならない。

   「さくらさき ようつうわすれ くわふるう」   

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日本ムラサキ、冬日の発芽

2017-03-14 16:16:13 | ムラサキの栽培

 「驚きの、露地発芽日本ムラサキ」
 
 3月になり、ブロック塀の際にわずかな残雪が残るものの、
 陽当たりの地面は湿気が消えて太陽熱を吸収する様になってきた。
 マルチの苺の株際には春の草が伸び始めた。
 
 晩秋に日本ムラサキの種を播いた辺りを調べてみて驚いた。
 ポツポツと発芽を確認したからである。



 発芽したと思われる3/3〜10の1週間は全て冬日である。
 最低気温−0.4〜−3.4℃  最高気温+4.9〜+12.8℃




 地温を計測してないので気象庁発表の気温である。
 もっとも、日本ムラサキの種は地表近くに播いてあって
 表面に転がり出している種もある。




 2ヶ月以上の低温保存期間と、雪解けの水分と春の陽差しに因り
 発芽の適温適湿に包まれた種があったのであろう。




 それにしても、この発芽種の上に雪の積もった日も有り、
 霜が降りた日もあったのである。
 その影響は微塵も見受けられない。
 この発芽種の今後の生育は見ものである。
 5月頃には急速に生育すると思われる。

    「ひがんまえ ゆきにもまけず めをのばし」



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