紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ、冬越しの株

2017-04-22 19:34:52 | ムラサキの栽培

  「越冬株の筒替え」
 昨年から始めた筒型栽培の日本ムラサキである。
 充分な生育を見る事無く、収穫には至らなかった株である。
 止むなく、無理を承知で冬囲いをして春先を待った。
 陽当たりも良く、3月には新芽を出し始めた。


 このまま、2年目の生育を待つ事も考えられたが、
 生育不順の原因を調べる必要があった。
 


 そもそも、筒素材のプラダンが風化で傷みが進行して,
 筒その物の交換が必要であった。



 開いてみると、栽培用土不足で培土がマチマチである。
 準備した栽培用土の殆どは、箱型栽培装置に投入してしまったのである。



 庭隅の土を掻き集め、安価な土を購入し、
 栽培用筒を満たす事に必死だった事を思い出す。


 日本ムラサキの冬越しは、全くの休眠であったとは思えない。
 筒面の用土を篩い落としてみて、驚きの実態を目にして困惑する。



 主根を守る様にして細根が密生して、丸く長くふわふわの形状である。
 まるで動物が冬毛を纏って寒さを凌いで、丸くなっている様に見えた。


 驚きと困惑があったが、作業中は考え込んでいる暇はない。
 好天の空模様は何時の間にやら雲が広がって,冷たい雨が落ちて来た。
 腰は痛むが、休んでいる時間もない。日本ムラサキは裸同然である。
 30個の筒を全て開いてしまっている。


 困惑は、筒のサイズである。
 準備した筒は昨年収穫を終えたタキロンの波板を修復した全くの同サイズである。
 もっと大きなサイズの筒に移植して、生育結果を見たかったが
 兎も角、新しい用土で根を包んでやる事が先である。
 1年目、花を見せずに地上部が枯れた日本ムラサキ。
 2年目の生育結果を見たい物である。


 「むらさきが もぐらにみえて こしたたず」

 「ふゆこして おおきなもぐらに すがたかえ」


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