日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

日本のECサイトへの質問

2009-10-19 | 日本・日系企業
 これは、もし当ブログをご存知の方でEC関係の方がいればお教え願いたいのですが、帰国した時にネットショップの本を読み、その中に以下のデータがありました。
 
 ネットショップの売上は、アクセス人数X転換率X客単価
日本では転換率は1%程度との事ですが、楽天も同じような物でしょうか?

 リピート率も商品群ごとに異なるのでしょうが、食品分野では目標が50%、雑貨は30%との事リピート率の定義ですが、2回以上買った場合、定期的に買った場合、当然異なる筈ですが、その辺の定義と、データはあるのか?

 出店費は売上の12%、一般管理費が18%が目安というが、広告費込みで一般管理費を出しているようです。だいたいこんなものなのか?

 ネットショップは1万会員で月商100万円が目安。ということは100人が100万円使うので、客単価は1万円あるという事になるが本当か?

 日本のEC及び楽天出店店舗に関して上記のデータは公開されているものはあるのでしょうか?

中国に関していえば、B2CECサイトの粗利益は5%程度。一般管理費は当然5%以下。転換率は淘宝の自分の店を見る限り1%よりはかなり高いです。

 客単価は当然低いですね。僕らでも5千円くらい。一般的には千円から2千円かなと思います。コンビニエンスストア1店舗の年商が、日本では2-3億円。中国では3千万円程度ですから。商品が異なるとはいえ、平均客単価は日本の10分の1というのが実態ではないでしょうか。
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コラァ!中国、いい加減にしろ

2009-10-19 | 中国関連書籍書評
コラァ!中国、いい加減にしろ!
辻本 貴一
メトロポリタンプレス

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 うーん。ブログを全然知らずに本屋で見かけて買って読んだんですが。総論賛成な面が多く有る一方、中国の事そんなに知っているのか?言葉もできずカラオケのお姉ちゃん辺りと遊んでいた親父が悔し紛れに文句いっているんじゃないか?という印象を受けていました。

 孔孟思想にあこがれ、実際に中国に行ってみたら、中国政府や中国人のあまりの節度の無さ、礼節の無さに呆れ返り、思いっきり不信感を抱いて進出した企業は2006年に撤退したとのこと。

・上海浦東のヤオハン出店の時に、ヤオハンの社員が店員はみな泥棒だからうまくいかないと予言していた。
・工場として進出するならまだ良いが、中国市場向けに進出した中小企業は100%失敗している
・中国専門学者が行っている事はいい加減
・中国経済の未来は真っ暗
・中国なんてさっさと撤退すべき
・中国は将来日本に戦争をしかけるから日本も防衛体制を整えるべき

 なんてあたりは少々過激でもアリ、一方的な気もしますが、まぁ同感できる点も多いです。

 でも、
・中国じゃ水道水が飲めない
 ⇒水道水が飲める国が日本以外に多くは無い。欧州でも、。
・魯迅の阿Q正伝を中国人は待ったく読まない
 ⇒大卒なら一般に呼んでおり、中国人って本当に阿Qよねー、と同胞を嫌がる中国人も多い
・漢文が読めない
 ⇒大学出ている連中に聞くと、日本で言う古文の様なもの。鎌倉の鐘に書かれた文を見て感動したとの声もあり。
・中国労働契約法の制定
 ⇒雇用者保護の見地に立てば当然の法律(運用面で課題はあるが)
・インドと中国ではインドが圧勝
 ⇒インドの方が日本には組みやすいと思うが、あの国カースト制度と厳しい自然環境、人口を制限しない事による人口爆発。この辺をどう考えるのか。

 等等、お前いい年こいてどの程度中国や他の国の事を知った上で本まで書いているんだ?と突っ込みたくなります。まぁ、出版社側は読者に受ける為にデフォルメしている所もあるんですけど、中国ビジネスで大きな問題だと思っているのはこういう書籍の存在です。

 本書に書かれている中国人の性質やビジネスに対する対応は、その通りです。中国人事態に聞けばそれは同意すると思います。もし、日本の将来がしっかりしていれば確かに中国無視しても良いんです、そして別に中国に拘る必要も無いんです。

 でも、彼の本見て思うのは、インド人は印僑といわれ中国人以上に商売人といわれている。中東はまぁかなりあこぎといわれる、等等考えると、中国程度でがたがた行ってたら他の国の何処で戦うの?とも思います。アメリカだって厳しいですし、ヨーロッパは露骨な人種差別があるし。日本国内だけでは市場が縮小するという背景の中、日本に閉じこもってばかりいても中々先は見えないんじゃないの?

 何処いったって厳しくて、それをどうやって克服するかに頭と体使うべきなんじゃないの?といいたいです。

 変なのは中国だけじゃない。

 いや、もしかしたら変なのは実は日本なんだ(悪い意味ではなく人も商習慣も環境も良すぎるという意味で)と、思うべきでしょう。
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Twitterもつかえない

2009-10-18 | 中国の社会・文化・歴史等
 中国では、Facebookにアクセスできない事は知っていたのですが、Twitterも駄目なんですね。

 日本にいる時に登録してそのままにしてきたのですが、私をフォローしました見たいなお知らせメールが届きました。

 FacebookとTwitterの関係者が私のブログを見ているわけではないのでしょうが、深くお詫び申し上げます。

 しかしまぁ、中国いたらほんまに情報に隔絶されそうですね。まぁ、そこまで大げさな物ではないでしょうが、腹立ちます。
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株式会社中華人民共和国

2009-10-18 | 中国関連書籍書評
株式会社中華人民共和国
徐 静波
PHP研究所

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 著者の徐さんは、在日中国人で唯一「中国全国人民代表会議の取材記者」に選ばれているそうです。

 読むとなんで中国政府から評価されているかはすぐにわかります。

 現在の中国政府の施策の良い面を強調し、胡錦寿をはじめ元政府幹部及びその次の世代の幹部達の経歴を紹介しています。次の世代の筆頭といわれる習近平と李克強あたりになると、李氏よりかな?まぁ今の胡錦寿主席にべったりかなという感じがします。

 読む価値あるかな?まぁゼネラルに中国の現在の施策や幹部の人の背景を知るには役に立つかもしれません。PHPが出版しているんですね。
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中国,2049年に先進国に

2009-10-17 | 中国経済関連
  中国「先進国入りは2049年」、GDP1人2.5万ドルで
という記事が10/11のサーチナに載っていました。

 なんでも、一人当たりGDPは、2008年に3000ドル、2018年に6000ドル、そして2049年に2万5千ドルになるそうです。また、都市化率も急激に進み、現在の45%が55%になるとのこと。

 40年後、1人当たりGDPが2万5000ドルに達し、中国は先進国入りする。その際、人口の4分の3が、緑多く、清潔な空気の都市に住むことになり、地域間の交通・交流がより活発になり、広東省の珠江デルタや上海市を中心とした長江デルタのような都市圏がより多く形成されることになる。とのこと。

 2010年にも、中国は日本のGDPを上回り、全体としては世界第2位の経済大国となる。1人当たりGDPでは、日本は 2007年時点で3万5000ドル前後。香港が3万ドル弱、韓国が2万ドル弱といった水準で、現時点の中国の3000ドルというのはきわめて小さい数値だが、今回、今後40年でそれが8倍になるとの見通しが示される形となった。http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1010&f=business_1010_017.shtml

 中国全体ということになると、韓国・台湾レベルになるのにまだ40年も必要なんですね。。

 でも、人民元が本来の価値になるなら一気に今の倍になりますよね。そしたら2008年でも既に6000ドル。10年後には12千ドル。まぁど田舎は別にして沿岸部は台湾韓国並みにはなるんじゃないでしょうか?

 でも、為替が2倍になったら中国製品益々売れなくなるから、そうは問屋がおろさないでしょうね。日本の様に円高を克服する真似ができるかな?

 それに、2049年って。。中国も今の日本同様爺さん婆さんばかりになって、悲惨になってると思いますけど。どういう計算根拠か興味がありますね。

 
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中国で売れる会社は世界で売れる

2009-10-17 | 中国関連書籍書評
中国で「売れる会社」は世界で売れる!―日本企業はなぜ中国で勝てないのか
徐 向東
徳間書店

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徐向東さんという方は、中国でも脳裏を考える方ならお名前は伺った事があるのじゃないでしょうか?中国ビジネス関連の書籍は山ほど出版されていますが、実際の所中国市場販売を目的としてものは非常に少ないというのが実情だと思います。

 私自身も2003-2006年に上海に住んでいた時に、日本企業向けのコンサル事業ではなく、中国市場向けの事業をしたいと思っていましたが、情報は極めて少なく、かつ中国人でも信頼できる人は周りにはいなかった、という経緯があります。

 徐さんは、当時上海に有る日系独立系コンサルキャストの社長でしたので、お名前だけは存じ上げていましたし、時々記事は見たことがあります。

 本書を一読して思ったのは、良く理解されているなという事です。経歴をみる限り自分で市場と向き合う経験は無いようですが、私自身の過去及びこの1年の経験を通じて全く同感ですという感じです。

 本は2006年出版という事で中に記載されるデータは既に古いのですが、この書籍今は中国の消費者は経済的に豊かになっている。

 統計に出ない所得⇒給与以外の所得+就職しても親からこずかいを貰う若者
 日本商品のイメージ⇒日本企業は2級品を中国で販売している
 日本企業は中国事業に本気で取り組んでいるようには見えない

 この辺って今でも中国の大半の消費者は同じです。

 中国市場を目指す方は、一読の価値アリです
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中国の汚職にどう対処するか

2009-10-16 | 中国経済関連
Forbusの、良く引用しているShaun Reinさんという方の記事です

 コカコーラ、リオティント、マッキンゼーで贈賄の問題が発生した。コカコーラのボトリング工場では1.5億円もの賄賂が指摘された。企業側は、会社のイメージダウンだけでなく、アメリカの汚職防止法と中国の最近の汚職防止活動に抵触する事も考慮しないとならない。

 中国では殆ど毎日汚職に関連した誰かが逮捕されている。数年前には上海市初期陳氏、最近ではシンセン市長が捕まった。国美の創業者黄氏も逮捕された。さて、どうやって汚職を避ける事ができるだろう。

 政府がらみの汚職と民間の汚職は根本的に質は異なる。不動産の大型開発やプロジェクトでもない限り、外国人幹部が政府関連の汚職に関わる事は少ない。政府職員側も外国人からお金を貰う事は避ける傾向にある。これは、言語や文化の壁というよりも、政府職員側が外国人を信用せず、またどう対処するかを理解していないからだ。そのため、表ざたになって逮捕されるリスクは大きいと考えている。

 郷に入れば郷に従えとはいうけれど、中国では政争がおきた場合、敗者が逮捕される。そのときには敗者につい企業人も巻き込まれる。

 多国籍企業は、政府関連の汚職に関連する事は少ないとはいえ、商業上の贈賄は頻繁に発生する。従業員がキックバックを貰ったり、見込み顧客から要求されたりするが、時には過激な要求もあり政府関連より激しい。

 例えば、新任のマーケティング担当部長が私たちに、新しい広告会社を選定するよう頼んできた。彼は聞いた事のない既存の業者に対する有名な広告会社を連れてきて、自社の80名のマーケティングと営業部門全員を集めてこの2社から選ばせた。

 新しい候補業者のプレゼンの方が遥かに専門性も高く良かったが、部員の投票結果は78対2で既存の業者を選んだ。新任副社長は驚きこう話した「年収2万元の社員達が何でBMWやベンツにのっているか解ったよ」。。

 ビジネス上の贈賄の慣習は極めて深刻な問題で、スタッフは会社の為より業者の為に働く事になる。ゆえに厳格に対処すべきなのだが、効果的な手段というのはない。

 留意すべきなのは
1.大半の従業員は会社に対して忠誠心は無い。彼らは自分がフリーのエージェントの企業家であり、所属する企業は自分自身がお金を作る為の関係を構築する場として捉えている。
 
 アメリカでは、他人が悪い事をするまでは人は信用できるものを考える。中国では全く異なり、真剣にチェックアンドバランスを実行する必要がある。重要な取引先の選定に当たっては外部の専門家の助けを得る。従業員の定期的ローテーションを図り、強い関係が出来ない様にする。

2.賄賂を要求する会社には、アメリカ政府の汚職に関する厳しい対処を説明し、自分では何もできないと説明する。

 幸いな事に最近は商業上の汚職は減少傾向にあり、経営陣は正直に商売をする事でお金を生むようになってきている。若い世代、特に海外で学んだ中国人は西側の商習慣になじんでいる。

 1970年代には汚職がビジネスでも非常に有効であったが、近年汚職は市場経済にそぐわず、リスクに繋がっている。

 結論としては、贈賄をする必要が無い。それにより幾つかの機会はなくすだろうけど、リスクも今では大きすぎるhttp://www.forbes.com/2009/10/07/china-corruption-bribes-leadership-managing-rein.html

 自社の従業員に対する見方は面白いですね。外資系企業でも日本企業と同じかな?日本企業のほうがアメリカ人より社員を信頼して任せきってしまう事例が多いですよね。

 政府関連で外国人からの贈賄を嫌がるというのも面白い意見です。確かにそうだなと思いますけど

 現実には、贈賄の程度ですけど中国市場に物を販売するとなると、ネットや通販のように消費者に直接販売する以外では避けられないのじゃないかな。仕入とかでも同じような問題に直面するように感じていますけど。程度問題だとは思いますが。

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ヤバイ中国人

2009-10-16 | 中国関連書籍書評
ヤバい中国人 (宝島SUGOI文庫)

宝島社

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宝島編集だけに、思いっきり反中の内容ですけど、かなり笑えます。

 北朝鮮国境に行って、食べ物を放り投げて北朝鮮人がそれを取りに来るのを笑いながらみているツアーがあるとか、嬰児を食べるとか、トンでもない話から始まります。
 
 全然知りませんでしたが、シンセンで売春婦が街中を引き回されたとかもあったそうですね。

 一番びっくりしたのが、北京オリンピックの聖火リレーで長野で起きたこと。ここでは、中国人に囲まれて中国の国旗をかぶされた日本人がぼこぼこにされたとありますが、これって本当ですか?当時は上海に帰国する前とはいえ日本にいて、チベット人を妨害する中国人留学生集団というレベルの報道しか見ていなかったのですけど。

 もしそうなら、日本人って何やっているのでしょうね?警察も中国人側についた。長野市民は引きこもっていたという表現になっていますので、中国人を非難する反面日本人や長野市民に対する非難にも見えます。日本人や長野人に対する侮辱表現にも受け取れるのですけど。

 現代日本人、そこまでなさけないか??

 まぁ、宝島ですから、大げさに騒いでいるのかな程度に解釈していますけど。本当にそうなら、今だに街宣車にのって騒いでいる右翼は何やってんの?
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アウディが2級都市に進出

2009-10-15 | 欧米企業の中国戦略
 ラグジュアリーブランドが、中国の2級、3級都市に進出するという記事で、アウディが寧波に進出し、2012年までに販売網を現在の86から100に拡大する意向だそうです。

 今年7月までにアウディの販売量は79千台とBMWやベンツを上回ったようですね。でも、15%成長という目標は未達のようです。http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-09/28/content_8747072.htm

 日本企業では日産が小型自動車を武漢とか田舎の方で販売して巻き返しているといいます。既に中国でプレゼンスを得ている企業は、大都市の市場から地方の大都市に拡大して行っているんですね。
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中国ニセモノ社会事情

2009-10-15 | 中国関連書籍書評
中国ニセモノ社会事情 「ひ弱な途上国」の仮面を剥ぐ (講談社プラスアルファ新書)
田中 淳
講談社

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「中国ニセモノ社会事情」という標題だけあって、偽者についてさまざまなケースが紹介されています。

 はじめに、に書かれていますが、経済、外貨準備高、五輪、うちい開発の成功を誇る反面、何か都合が悪いと、「わが国は開発途上国」という厚顔無恥さが指摘されています。

 この本に書かれているに男鹿全て事実かどうかは知りませんが、
・月面観測衛星の写真の偽者疑い
・贋作絵画
・プロジェクトが挫折したオランダ村
・処女膜再生手術の問題
・有名病院の関連性を訴えるニセモノ病院とブランド
・大学替え玉受験や成績の偽造

 まぁ、社会のあらゆる面で嘘とニセモノが氾濫している現代中国の世相が描かれています。

 この本読むまで知らなかったのですけど、毛沢東ののた飛行機が売りに出ていると聞いていたのですが、それすら嘘だった。人民公社を現代社会に生かしながら上手く行っているとされた村の実情も実は破綻していた。まぁ、笑えます。

 でも、本当なんでしょうね。

 そして、ニセモノや人の物まねばかりが先行して、オリジナルを作るという努力をしない中華民族。

 此処なんですよね。この国の最大の課題は

 中国の将来の課題を示しています・
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