日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

反日デモの暴挙は中国の経済成長に伴い加速する

2013-10-22 | 中国経済関連
チャイナ・ギャップ 噛み合わない日中の歯車
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


反日デモは今後も必ず起こり、その時には日本製品ボイコットを行う若者が現れ、暴挙の度合いは中国経済の成長に伴い加速する。

こんな絶望的なコメントがなされていました。

私見ですが、数少ないまともな中国研究家?遠藤誉先生の本なのですが、尖閣問題の背景が戦争中の米中のカイロ密談に起因するところからひもとき、

・キッシンジャーの日本は戦略なき国家である。在日米軍は日本の再軍備を防ぐためである(これ、15年前にアメリカ居たときのLA Timesのアンケートでもこういう意見でした)。

・結構尊敬される大統領である、ルーズベルトが中國利権などもからみ日本が滅茶苦茶嫌いだった。(敗戦前に死んでくれてよかったのでしょう)。

等の戦後の対日政策の背景が書かれています。第一次世界大戦後の対華21ケ条と、その後で起きた五四運動までさかのぼって開設されてますが、こうやって拝見みると、経済格差とか、確かに似たような社会背景になっているなと思います。

まぁ冒頭の反日激化は皆様ご存じのとおり、天安門事件の後の江沢民のおかげ。愛国教育の内容も教育指導要綱まで掲載されていますが、あれあれという感じです。そして江沢民の実父が日本の傀儡政権の官僚であったことから、逆に反日姿勢を示さなければならなかったあたりは興味深い。今の韓国女棟梁もある意味同じ傾向が出てくるのかもしれませんね。

で、昨年の暴動の際に日本車に乗る中国人を半殺しにした中国人について書かれていますが、この犯人は小学校しか出ていない今の底辺層。そしてその母親が「学校であんなに反日ばかり教えるから、息子は反日ドラマばかり見て、子供の頃は抗日ごっこ、大きくなったら抗日ゲームをしていた。こんな環境ならだれだって日本人を憎むようになる」という息子をかばう発言。。

そして遠藤先生も今年の1月頃には中国は日本と戦争を従っていると思ったとの事。


今後に関しても米中関係を視野に入れなければならない、と伝え。両国ともプラグマティクだ。米国にとり中国は共産党一党の強い支配の方が良い。民主化すると中国はバラバラになり経済が崩壊する。一方で中国が米国の脅威になる=米国を抜くことは許さないだろう。

このアメリカの対中政策自体も非常に興味のあるところです。昨年あたりから共産党幹部のしsン状況をリークしているのも中国をけん制しているのかな?おそらく、金融の分野で事を起こしてくるのでしょうね。

さて、またその他アジアとの関係においても、中国経済のプレゼンスによりほかの国も中国にすり寄らざるを得ないという事も書かれています。

この前、それでも中国にすむ108人という本を見ました。面白い人もいるなと思う反面、能天気だなとか、よく見てないなと思う人も結構いました。通常開発途上国で日本人が接する現地人は、基本的にはその国のエリート層です。言語の面を考えても母国語、中国のような大国なら地方方言以外でコミュニケーションができるだけでまともな層と言えるでしょう。反日で暴れる人は、通常中国にいる日本人が接することはない人たち。その通りです。だから、どの層の意見をくみ上げているかで印象は大きく異なります。私自信、今の商売でに担ぎをして運ちゃんや、運び屋さんのようなある意味底辺に属する人と接するまで、基本はホワイトカラーしか知りませんでしたから、視野は狭かった。

まぁ人それぞれ個人の考え方、そして環境により対中ビジネスに対する考え方は異なります。僕自身はさっさと離れたいと思っていますけど、一方で日中ハーフの子供二人を抱えているとそうもいかない。子供は大好きですけど、私自信の生き方やビジネスだけ考えると疎ましく思ってしまう事もあります。

ただ、この遠藤先生の書かれている予測は、全く同感です。中国ビジネスにかかわる方、そしてアジアビジネスにかかわる方は必読だと思います。


アメリカにとってまだ中国やアジアはおいしい。日本はうまみがなくなった鶏がら、ってことなのかな。20年前の日本のように中国が本当に驚異的存在になると、かって日本が受けた苦しみを受けるのかな?しかし。。やはり遠藤先生も中国は戦争をしかけると思ったのだ、私はそう思ったのですが、そんなわけないという日本人の言葉に慰められていましたが。。
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目に鱗。中国の一人当たりGDPは日本の1950年代だと。。。

2013-10-12 | 中国経済関連


>一人当たり国内総生産(GDP)から見ても、中国の後発優位性が大きいことがわかる。購買力平価を考慮した中国の一人当たりGDPは2008年には米国の21%にとどまり、ちょうど日本の1951年、シンガポールの1967年、韓国の1977年における米国の一人当たりGDPとの格差に相当する。日本、シンガポール及び韓国は、その後20年間という長期にわたり、経済成長率をそれぞれ年率9.2%、8.6%、7.6%の高水準に維持できた。この経験が当てはまれば、中国も2008年からの20年間において、年率8%の潜在成長率が見込まれる。

※中国が今後も高成長を続けられるというロジックの一つが上だそうです。まぁ、どう思うかは置いといて。

 一人当たりGDPの額だけ見ていると中国は日本の1970年代位かっていうみたいですけど、記事のように年度時点でのUSとの比較という視点は僕には抜けていました。で、まず感心。

 そして、いまだに中国の平均を取ると日本の1950年代という結果。上海都心部だけ見ると、もしくは中国の上位10%=1億人、を見るともう東京はともかく日本平均と変わんないだろう!って感じです。で、格差が大きいことは事実ですが、僕自身は観光地以外でど田舎に行ったことはない。農民の家も上海郊外とセッコウ省と比較的豊かな地域にしか行ったことない。ところが平均とると日本の1950年代=朝鮮戦争で復興景気の頃。。
 
 格差のものすごさが想像できるけど。。。つまり後発地域は日本の明治時代並み、もしくは昭和初めの東北のような状況という事か?

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1011&f=business_1011_042.shtml
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ブログサイトが不安定な為

2013-10-12 | 中国経済関連
私のブログをご覧の方へ。

 自社のブログサイトを開設してそちらに移行しておりましたが、今年の春位から中國からサイトへのアクセスが異常に遅くなり、ここの所ほとんど更新しておりません。

 しょうがないのでFacebookの方で家族向けの内容も含め哀歌笑う色々書いています。ご興味のある方は以下にアクセスp願いできますでしょうか。

https://www.facebook.com/xin.neitian

 お手数をおかけいたしまして、申し訳ございません。



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