日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

ハインツ、明治、森永

2008-09-28 | 中国ビジネス関連
 ハインツという米国の大手食品メーカー製造のベビーフードからメラニンが発見されたと一昨日香港で報道されました。中国国内では、オートミールの事だと思うのですが、子供は米粉というものを食べさせているそうで、ハインツ製のものも人気が有ったそうです。そこにこの報道という事で、中国人の母親たちは今度は日本の米製品(おかゆとかですね)を買いたがっているとの事で、今日は一日ベビーフードのお菓子とかお粥とかを買いまわっていました。

 さて、日本企業の対応はいかに??
記述の通り粉ミルクに関しては明治乳業のみが中国に正式に輸出している関係で、個人輸入で流れる製品も9割が明治。1割弱が森永で、和光堂と雪印はちょぼちょぼしかありません。粉ミルクスキャンダルの後も、明治はきっと急増しており、わずか2週間で600箱もネットで販売したツワモノガ出ました。どうやって仕入れてるのかこっちが知りたいです。かと思うと別な上海人が800箱仕入れたから卸売りするから買わないかという問い合わせが私の妻のところに来たそうです。
 こっちはVCさんとかに投資先紹介してよと持ちかけて、興味は持ってもなかなか乗ってこないのとは偉い違いで、商売という観点から見るとやっぱり日本人は鈍いのかもしれませんね。




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ネッスル、お前もか

2008-09-24 | 中国ビジネス関連
 ネッスルといえば日本ではコーヒーが有名でしょうか。会社名ではネスレですよね。スイスの優良企業で、昔J&Jという会社にいたときの人事担当の副社長がネスレ出身の方でした。企業イメージとして悪いものは無かったのですが、昔低開発国に粉ミルク売って、その後提供しなかったのか、高くて低開発国の人が変えなかったのか、国連とかで問題になったそうです。

 数日前に香港で山東省で製造されたネッスルの乳製品からメラミンが発見されたと香港で報道がありましたが、マカオでは粉ミルクから患者が出たんですね。中国国内では報道されていない可能性があります。香港のは記述でしょうが、マカオでも見つかったと成るとこれは間違いないですねきっと。


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虹橋ー羽田線

2008-09-24 | 旅行(中国その他)
 9/29と10/1に人と会う予定があり日本に戻るつもりだったのですが、土壇場まで私一人か読めも一緒か決まらず、昨日嫁がチケットを手配したところ最も安いという事で急遽今朝出発の便で東京に戻りました。
 たまたま国慶節が迫っている関係でチケット代が軒並み高騰していたため、虹橋から羽田の路線に始めて乗る事ができたのですが(用は浦東ー成田よりやすかった)、便利ですね。実家から成田までは電車で3時間もかかるので(ちなみに川崎市です)、羽田からだと1時間程度。家から虹橋までが15分に対し浦東は1時間以上。空港内も虹橋、羽田共に国際線は少ない為にイミグレもスムーズに行きますから、合計すると3時間は時間短縮でします。時間をコスト計算するなら少々高くても羽田虹橋線の方がよっぽど良いですね。まぁ個人で動く場合はそうは言っても安い方を選んじゃいますけど。

 今日の東京は暑い。上海と同じくらいですね。
帰りがけに粉ミルクの手配をしてきました。。しかし、食に不安が無いというのは非常に良いですね。日系スーパーに置いてある日系フリーペーパーを飛行機で見たんですけど、今年はヤンジューフ(陽澄湖)という一番おいしい蟹が取れるところの上海蟹の出荷量が昨年より2/3位まで経るとか。大湖という近所の湖で青もが大量発生したので陽澄湖も養殖場を狭めて湖を綺麗にする作業の影響とかだそうです。それって。。。。。青もって、別に化学物質ではないでしょうが要は水が汚いから発生するんですよね。上海のクリークでも今朝も見ましたけど水の上が緑になってしまうという。。ということは、陽澄湖の水自体も綺麗ではなくなっているという事で、うーん。。何が影響しているのか知らないのですが、それだけに淡水生物は平気かな。。最近食に関しては非常にセンシティブに成っております。


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野村證券がリーマンのアジアと欧州中近東を買収

2008-09-24 | 日本・日系企業
 サブプライム問題がどんどんひどい結果を招いてきて、ついにはリーマン破綻、メリルも売却、モルガンスタンレーもアセットを売却するとか、一世を風靡した投資銀行が軒並み崩れていっており、90年代の日本のバブル崩壊を髣髴させます(桁が違うのでしょうが)。
 バブル崩壊後は98年以降日本企業が散々外資系に叩き買いされていましたけど、今度は野村がリーマン、東京三菱UFJがモルガンに出資とこの10年後には立場を逆転させちゃいましたね。
 構造的にも仕組みが証券化で複雑になり、かつ影響度が大きくなっていますが、基本的には不動産価格の上昇を見込んだ乱脈融資というのが実態の様ですね。なんだかんだいっても結局人間のやる事は同じだと溜飲を下げている日本の金融界の人は多いのではないでしょうか。外資系の金融機関は激務で、高収入だけど40歳になったら引退する人も多いと聞きました(アメリカでしょうが)。逆に言えば若くて経験も少ないけど、頭脳が明晰で体力に任せて猛烈に働く人たちの職場という事になります。一般的に日本でも一流大学のMBA取得者しかは入れない世界というイメージがあります。
 
 金融機関の融資や投資業務というのは、作業を単純にしてしまえば借り手の財務諸表や事業計画を分析してデフォルトリスクがどのくらいかを査定して融資判断をして、リスクによってスプレッドをどの位とるかっていう作業になり、その中でIRRとかNPVとかの計算をしています。でも根本的には市場がどうなるか、プレイヤーとしての借り手がその市場の中で買っているかを見極めないといけないんですが、これって相当に経験を踏まないとできないんじゃないかと個人的には思います。市場を知るには二次情報だけじゃなくて直接その業界の人から色々情報を取れるネットワークが必要ですし、人に関しては、これはこれでアピールだけうまい人が結構いるので又難しいですよね。だいたいプレゼン上手い系の人が受けるんですが、信用性となると実は逆の事が多いように思うのは私だけでしょうか。まぁ、私がプレゼン下手だという妬みかもしれないですけど。
 それだけに実際のところ経験というものが非常に重要な職業じゃないかと思うんですね。まぁ、投資銀行の場合は簡単に言えば高度なブローカーで、不動産の仲介と同じように会社の売買(増資や社債の引き受けも含めて)をしているだけだから、関係ないかも知れないですけどね。顧客を説得できる材料の提供と説得するお絵かきができれば良いだけなのかな。あくまで顧客が自分で判断して買うのですから。 

 まぁ、何はともあれ野村や東京三菱UFJがどこまでやれるかですね。同じ日本人として期待しているのですが、野村のリーマン買収はアセットではなく、人と組織の購入という事で、今後どのように旧リーマンをマネジしていくのかに興味あります。
 結局のところインベストメントバンクの強さって、バンカー個々の持つ顧客基盤(投資家)によりますので、かなり人に依存していると思います。だからIB出身者で独立してファンドを作る人も多いのでしょう。日本国内では圧倒的な強さを持つ野村證券ですが、果たして全く違う文化の外銀のバンカーをマネジできるか、社内に残るメリットを提示できるか。設備やテクノロジー、ワーカーで構成される製造業の買収とは全く異なるだけに今後相当な困難に直面するのではと危惧しますが、応援をしたいですね。


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毒粉ミルク事件続報

2008-09-23 | 中国ビジネス関連
 今朝の香港の新聞によれば、①蒙乳と伊利という2大乳業メーカーが未だにメラミン入りの原材料使った業者を使っている。②ネスレの山東工場で製造した乳製品にメラミンが入っている事が香港の調査で判明した、③コーヒーやキャンディにもメラミンが入っていた、そうです。
 中国国内ではここまでの報道はされていませんね。外資系のネスレでさえ中国国内工場生産品に毒物が入っているというのは正直ショックであります。夕方息子を保育園に迎えに言った後、そごう系の久光という上海の高級百貨店の地下一階の日本食財売り場に行ったところ、牛乳は中国製の一部を除き全く無かったです。先日嫁の従兄弟(お金持ち)が牛乳に問題があったあとすぐに明治の牛乳を買いに行ったときいていたので、お金持ちが買い占めたんでしょうね。


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中国の保育園

2008-09-21 | 上海ライフ・子育て
 上海ではかなりの家庭で子供が1歳になったら保育園に行かせています。四方働きが前提の社会ですのでやむをえないところなのでしょう。私の息子も1歳から中国の保育園に行き、日本に滞在していた時は2歳になるまでは家にいましたけど、2歳から6月まで半年強近所の民間の保育園に行っていました。
 日本では、母親が仕事を持ち、かつ半年以上たたないと公立の保育園に入れないとか、現実には順番待ちで待ったところで入れない事も多いと聞きました。民間ですと、所得水準で補助が出るかでないかの差が有るのですが、家はさほどの高所得者でもないのに月7万円もはらっていました。自分の若い頃の給与を考えると、奥さんがパートじゃ保育園に生かせること自体も厳しいですよね。
 上海の保育園の費用は月500元(8千円程度)ですので、私たちにとってはたいした負担になりません。両親共働きのホワイトカラーの所得が7-8千元以上の手取りになっているはずなので(20代後半)、学費は所得の1/10以下ですよね。日本ってそういう意味では異常に高いですよね。入園自体も途中入園になると待ち時間はありますが、入園希望者が半年も待つとかって事はないようですね。
 本日は家長会というものがあり、ちょうど中秋節だったものですから、月餅の空き箱を使った工作を各家庭でしてきて、その評価も含めて行うというものでした。さて、月餅の工作ですが、私は最終日の子供を迎えるときに持っていったのですが、既に他の園児が持ってきたものを見るとどれも完成度が高いんです。中国の場合親が作ってしまうのが当たり前の様ですね。それを聞いて、私も子供の好きな電車を作った私大でしたが、何の意味があるんでしょうね。

 家長会というのも、先生が自分たちがどういう教育方針でどういう教材を使って指導しているかの説明で、最後の方で粉ミルクの件になり上海の粉ミルクメーカー光明のものだという答えに、とりあえず皆納得して終わりでした。光明のミルクにもメラミンが入っているという報道があったのですが、上海工場のものは問題がなかったとか。。どうも中国人は、食の汚染は今更やむをえないという感覚を持っているのかもしれません。食中毒くらいじゃ新聞記事になることもないそうなので、雪印事件程度は隠れたところでたくさんあるのかもしれません。
 まぁ、この家長会成るものに出て思ったのは、結構中国人は日本人と似ているところもあるな、という事です。教師が一方的に話す事を皆黙って聞いているだけで、質問や討論は全くないんですね。アメリカじゃちょっと考えられないですね。韓国人ももっとうるさいと思いますし。。やっぱり儒教精神が多少は残っているのかなと思いました。
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オーマイゴッド メラニン呑んじゃった。

2008-09-19 | 上海ライフ・子育て
 中国の粉ミルクにメラミンという有毒物質が含まれている事が判明し、それ以降幼児を持つ両親はパニックに陥っているようで、広東省の中国人が香港まで粉ミルクを買いだしにでかけるという記事が16日にでていました。
 私たちのところにも問い合わせが殺到し、在庫があっという間にはけてしまったのですが、さすがに商売人の香港人は、価格を1割から2割上げて販売するようになってきていました。というのが昨日までで、本日は中国国内のスーパーが外国製粉ミルクの価格を一気に50元(800円)あげた⇒だいたい25%UPというところですか、という非難の記事が出ているそうです。

 その記事を探そうと中国語のサイトを開いて見たたところ。。。なんと液体ミルクも大手の蒙乳、伊里、光明のものが汚染されているとの事。家で飲んでいる蒙乳のミルクも該当していました。中国のミルクって、何故か常温で長期間保存できるものが多いのですが、私の家のものもそれで、こっちに来たときに嫁さんに防腐剤とか使っているんじゃないかと聞いたものです。
 まさか自分自身が中国汚染物質を飲んでいたとは。。たまらないのは2歳10ヶ月の息子に毎日飲ませていた事です。娘を7月に産んだ病院から娘の粉ミルクについて問い合わせがあり、日本のを飲ませているから問題ないと答えたばかりでしたが、息子は病院に連れて行かないといけないですね。

 やはり子供はこの国で育てるべきではないと強く確信しました。空気汚染は東京の6倍悪い(それでも上海の空気汚染や水質汚染は妻の子供の頃に比べると相当改善しているそうです)。車はキチガイのように我が物走りをする。クリエイティビテイを枯渇させる記憶のみに重点を置いた詰め込み教育、異常な甘やかせ方、少ない自然、農薬や汚染された土壌で育った食材、うーん、考えれば考えるほどすむところじゃない。。
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中国企業のM&Aは成功するか

2008-09-18 | 中国ビジネス関連
 昨日あった香港人というのは、元JPモルガンのニューヨークでダイレクターを勤めた後、香港に戻り仲間とLatitude CapitalというVCとM&Aの仲介企業を設立した男で、香港人といっても父親はポルトガル系、母が中国系ということで、英語しかしゃべれません。
 彼とは中国市場におけるファイナンス事業で提携しようという事で色々話しているのですが、色々と難しい課題が出てきています。まずは中国企業の買収に関して。

 私のブログの中でも、私自身が日本のIT企業が買収した中国企業のCFOを勤めたときの話を一部記載しています。実際買収形態が100%の株式買収、マネジメントを2年間縛るというものでしたが、買収後元経営陣は全くやる気をなくしており、会社に言ってもほとんどいない、どこにいるかわからないが面談を申し込むと1時間くらいで事務所にやってくる。会社の経費として結構な金額が広告費として流れており、ひそかに調べたところ現金である顧客に流れているがその実態が見えない、という状況でした。



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中国有毒粉ミルク事件

2008-09-17 | 中国ビジネス関連
 朝香港人と不動産投資を含むファイナンス系の打ち合わせに彼の泊まるホテルに行ったところ、ShanghaiDailyという英字新聞の一面に「国家によるチェックをしたところ、ミルクの問題が拡大した」という記事が掲載されていました。それによると、中国国内の大手牛乳会社である蒙乳、伊利、ヤシリを含む22社の粉ミルクにメラミンが入っていたとの事。
 帰宅してSina.comをみると、全国109のミルク業者の内87社のミルクで問題があったとのこと。すさまじいですね。夕方になると同じくShanghai Dailyに上述伊利の製造したアイスクリームにもメラミンが入っており、香港が伊利製製品の輸入を禁止し、伊利の株価が騰落しているとのニュースが入ってきました。

 まぁ、50年前の森永砒素ミルク事件では100人以上の幼児が死んだそうなので、現状の死亡者3名ならそれよりましかもしれませんが(当地の新聞によると、メラミンというのは腎臓に問題を発生させるけど死ぬ確率は少ない比較的軽い毒物であるそうな)、すさまじいですね。

 実はタオバオで販売している商品に日本の粉ミルクがあるのですが、あっという間に売り切れたと嫁から電話がありました。日本の供給側にも相当問い合わせが言っているようですね。中国で最大の問題となった三鹿(サンルー)というのは大手の粉ミルクメーカーなんですが、ニュージーランド資本が43%入っているそうで、数年前に雀巣(ネッスル)の粉ミルクが問題お越したらしいので、日本企業は代チャンスですね。当面正規、非正規で日本から中国国内へのベビー飲料・食品の輸出は大幅に拡大するのではないでしょうか。そこで得するのは中国でブランドが有る程度確立している新生明治乳業・製菓しかないですね。どの程度のインパクトがあるか不明ですけど、株買った方が良いかな(まぁ、零細企業なので全部仕入れと運転資金に回しているから余力無いんですけど)。



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中国の粉ミルク健康被害

2008-09-13 | 中国ビジネス関連
 日本の友人から、中国の粉ミルクの問題の記事が送られてきました。またか、って感じですね。確かに国内でも今騒がれていますが、粉ミルクで問題が起きたのはこれで2回目だと思います。前は確か2003年頃だったと思いますが。
 中国は今は粉ミルクの消費量が世界第二位(一位はアメリカ)になっています。中国事情をご存知の方はすぐに想像がつくと思いますけど、中国は女性が働くのが当たり前の国で、子供が生まれても母方もしくは父方の祖父母が幼児をケアするのが通常の形態です。


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