日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国って革新的か?

2010-03-31 | 中国経済関連
 フォ-チュ-ンに日本と中国を対比した記事が。

 経済危機といいながら中国は昨年8%以上の経済成長を遂げた。近代化へのインフラの開発スピ-ドはすさまじいものがあるし、巨額の貿易黒字を誇り、高速鉄道の開発が進み、港や高速道路も整備が進んでいる。でも、中国の企業は革新的なのだろうか?世界市場で競争できる製品を作っているのだろうか?

 中国の大学は何十万人ものエンジニアを創出し、コンピュ-タ領域での技術は素晴らしいものがあり、単にハッカ―や知的財産のコピ―をしている以上の水準にある。

 ヴェンチャ-キャピタリストは中国のスタ-トアップ企業について語るとき、あたかもシリコンバレ―のガレ-ジ研究室を思い浮かべてスリリングに語る。

 でも、今の中国の経済成長は革新的な民間企業によってもたらされたものではなく、国営企業に対する政府主導の銀行融資の増加によるものだ。中国の優良企業といえば、シノペックやCNOOC等の石油関連国営大企業だ。もちろん、チャイナモバイル等のサ-ビスは既に国際的な水準に達しているが、彼らだって無限に資本を得ることが出来、中国政府との密接な関係が基盤にある。

 中国の経済成長と、日本の戦後の経済成長とは全く対照的で、日本も通産省主導による大手企業の選別化や、特定企業に対する集中した融資制作などが経済成長をもたらした(バブル経済が崩壊する1989年まで)。しかし、日本の経済成長はこれら育成された民間企業の独自の技術開発によるものだった。

 中国の巨大企業は、現在海外の資産を買収しているが、50年前の日本は輸出はしたけど買収はしていなかった。日本は海外の市場を見なかったのではなく、当時の政権が企業が成功するためには先進国の世界で競争力を確立する必要があると理解していたからだ。其のおかげで、技術、設計、マ-ケティング、顧客サ-ビスは世界水準に達し、世界に出て行った。そしてどんなに敵対的な環境でも進出し、例えばソニ-がマンハッタンに店舗を開設したのは、第二次大戦後初めて日本国旗がニュ-ヨ-クにたったのです。

 どんな推測も意味が無いのですが、中国のもっとも革新的といわれる企業にも、ソニ-、パナソニック、東芝、ホンダ、そしてトヨタのような企業は見られません。それは、中国の市場が日本より遥かに多いからかもしれません。

 また、中国政府は、国際化や技術革新よりも国内の経済開発に努力をかたむけているともいえます。ベンチャ-キャピタリストたちは中国の才能豊かな人材を熱く語ります。未だ中国には革新的なものは見られませんが、それは私が中国市場を知らないだけなのでしょうか。

 今でも、日本の戦後の成長は重要な教訓になるように思います。国際市場で戦うには、企業は独自のイノベ-ションが必要になります。中国企業がそれを出来るかどうか、見ていく必要があります。http://money.cnn.com/2010/03/08/news/international/china_innovation.fortune/index.htm

 いいえて妙で中国の将来を占う記事ですね。といっても、今の日本にもあまり戦後の成長を達成した活気はなくなっているので、そのままほくそ笑む事も出来ないのでしょうけど。
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日経ビジネスに紹介されました。

2010-03-31 | 中国EC事情・淘宝
 昨日発売の日経ビジネスの特集記事「中国ネット販売 爆発する13兆円市場」に私もチラッと紹介されました。ごみためのような事務所(倉庫)にお客さんが来て、我が愛妻の写真もしっかり載っていました。

 記事は、皆さんに雑誌を買っていただきたいので、ここでは記載しませんね。


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あれあれ、やめちゃうよ

2010-03-31 | 中国EC事情・淘宝
 今日もネットと電話が無い。。

 中国電信なんですけど、従来の個人契約の電話番号とADSLの契約を、番号をそのままに法人扱いに変更して使う事で進めていたのですが、既に1ヶ月も立つのに動かない。腐りきっていますね。おかげで、一人が僕らの家まで来て送り状を印刷、そこに商品を記載して発送しているのですが、画面で見ていないために昨日は何件か発送ミスが生じました。



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モルスタが中国不動産の売却を進めている

2010-03-30 | 欧米企業の中国戦略
 モルガンスタンレーが、所有していた広東省仏山の不動産開発プロジェクトの投資持分50%を2000億円程度でJVのパートナーに売却したそうです。さらにこの1月には、上海の不動産を200億円で中国企業に売却する最終段階にあると報道している。

 尚、モルスタは昨年も上海のサービスアパートメントを100億円で、南京西路の商業用不動産を400億円で売却している。
http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=21455d2674e37210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=&s=Business

 さてさて、モルスタの財務状況も関係するのでしょうが、中国の不動産に対して厳しい目を見ているのですかね?
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大失敗 上海男はほんまに。。

2010-03-30 | 中国ビジネス関連
 さてさて、昨日引越しが終わり?体中が痛い私は何とか今日のオムツの搬入作業を逃れようと考えて、

 私「おい、ネットも電話もまだ開通していないんだろ、午前中は家で内業しているからな、週末セミナーしなきゃいかんし」

 妻「そうね。私も昨日は外に買出しや、電話局回って体使っていないし、今日は梱包作業する叔父さんも来るから平気よ、全部終わったら電話するからそれからきなよ」

 という暖かいお声にすっかり甘えていて、へこへこ内業(といっても色々記事見てたり情報仕入れをしていたんですけど)していたのですが、12時近くになても電話が来ない。。確か9時半には車が来たはずなんだが。

 こりゃ、終わってないな。と思ってかけつけてみると。。

 当然のように大型トラックがまだ止まっており、車の中にまだ3分の1以上がぎっしりつまっている。外にはオムツの箱が山のように転がっている。そして、女性1名は元気だけど、車の上の男性スタッフは相変わらずのろのろ荷卸をしている。おじさんはなにやらだらだら荷車に荷物をおそろしくゆったりと積んでいる。

 なんじゃこれは??

 と思ってとりあえず荷車の背を手伝ったあと様子を見に事務所に行くと、偉く少ししか上がっていない(それでも3分の1位入荷していたそうですが)。。。

 運送屋の担当社員が来て、妻に「おい、あまりにも遅いよ、次の仕事にいけないから困るよ」と嘆き、妻は妻で「何時も運転手が手伝うのに今日の奴は手伝わないじゃない。大体荷車もってこいって行ったのに、来なかったじゃない」と言い返しています。

 かなり頭着たので「うだうだ言うなら次から他の会社にしてやるから良いよ」と怒鳴り、下まで降りて荷作業を手伝いだしたのですが、今日から働くおじさんの行動が余りにも遅い。その上何かこだわりがあるようで、何か指示してもうだうだいいかえすだけで、言う事聞かない。



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小売業の価値って?

2010-03-29 | 日本・日系企業
 日本の小売業の根本の問題点は、営業利益率が低すぎること。平均の営業利益率は2%程度に過ぎない。あまりにも低すぎる。さらに昨今の消費不況により、低下傾向にある。

 利益が上がらないから、給与水準も上げられないし、労働環境も恵まれないし、教育も十分にできない。これでは優秀な人は集めにくい。優秀な人が多く集まらないし、教育も不十分だから、現場の人材のレベルがあがらず、売り場がお客様に喜ばれるものにならないから、売り上げも利益も増えない。悪循環である。

 利益は企業の生み出す価値に対して得られるものである。価値を生まなければ、利益は上がらない。価値は時代とともに変化する。かつての高度成長期はモノを買いたい人が増大していったが、モノを売っている売り場が少なかった。一般大衆が経済的に豊かになり需要が拡大したのに、供給の場としての小売業の売り場が少なく、売り場があることに価値があった。売り場を作って、商品を並べ、販売するのが小売業の価値であった。商品を並べる売り場があること、その販売をオペレーションすることに価値があり、その価値に対して利益が得られたのである。

 しかし、今では売り場がある以外の価値がなければ、利益は上がらない。

 お客様が買いたくなる商品は何なのか、買いたくなる価格はいくらか、買いたくなる売り方はどうなのか。何が売れるか分からない時代にお客様に買っていただける商品をどう見つけるか、売り場でその商品の良さをアピールして売り込むか、の仕組みを根本から改革する必要がある。

 売れ方の変化が早いのも、現在の特徴である。思わぬモノが売れる。突然売れたり、突然売れなくなったりする。その需要の変動に素早く対応した生産、物流、販売の仕組みを作る必要がある。小売業とメーカー、卸が一体化していく必要がある。小売業が売り場で売ってみてニーズを見つけ、需要を創造するのである。しかし、小売業は生産の知識はメーカーには敵わない。原材料の知識、製造の知識、技術革新、こういったものはメーカーの協力が必要である。パッケージやマスメディアなどによるプロモーションの知識もメーカーは持っている。卸は物流、在庫の知識を持っている。

 小売業は、売り場というお客様のニーズを見つける場所を持っている。売り場での陳列方法、売り込み方、接客の仕方、売り場でのサービスの提供方法も小売業が持っているべきである。小売業、メーカー、卸が協力して、お客様は何を求めているか、何に不満を持っているかを考える。

 お客様のニーズで一番高いのが、価格ニーズである。お客様は同じものなら安いものを買いたいと思っている。ディスカウントは目先、表面的に対応しやすいから、ディスカウント合戦になりやすい。ディスカウント合戦という競争に打ち勝ち生き残れば、ディスカウントニーズは強いから大規模な小売業に成長していくだろう。

 ディスカウント合戦は体力消耗戦であり、ディスカウントできる経営構造を実現すれば、その価値に対して利益が得られる。ディスカウントできる経営構造には、人件費のローコストオペレーション、店舗設備のローコスト化、販売促進費の削減、などがポイントになる。それを支える情報システム化や物流の高度化、効率化も重要である。そして最大の課題は仕入れ原価の引き下げであろう。

 仕入れ原価は最大のコストである。これを競争相手より引き下げるには、仕入れ規模の拡大、仕入れにおける物流の効率化なども課題となる。トータルの仕入れ規模も課題であるが、取引先政策や品揃え政策による絞込みにより1品当たりの仕入れ規模の拡大も課題となる。仕入れのロットや頻度なども課題となり、納品形態により仕入原価は大きな差が出る。これにも物流の問題が絡んでくる。ディスカウントニーズは規模の影響が大きい。

 小売業はディスカウント以外の価値創造しないと、規模の大きな上位数社しか生き残れない。お客様のニーズは価格ニーズだけではない。特に日本は価格以外のニーズの高い国である。日本には品質を重視するという文化がある。こだわるという文化もある。きめ細かい対応ができる。日本人は親切でやさしくサービスのレベルは高い。価格以外のディスカウント以外のニーズに対応した、特色ある小売業がたくさん存在する小売業構造にしていきたい。

 小売業はお客様のニーズを掘り起こすという価値を創造するべきである。お客様に一番近く直接接しているのが小売業である。お客様のニーズが一番分かりやすい場所にいる。売り場での声も聞ける、お客様の行動からデータに出ない気持ち、声なき声も分かるはずである。常にお客様に関心を持って、お客様は何を求めているか、何に不満を持っているかを把握し、潜在化するお客様のニーズを掘り起こすアイデアを出すのは小売業の重要な課題である。小売業はもっと売り場を、お客様のニーズを把握する場所であるという認識をすべきである。

 小売業のもつ顧客の情報を仲間であるメーカー、卸と共有すれば、生産、物流、在庫の打ち手につながる。売り場でどのようにして売ったのか、価格はいくらか、プロモーションはしたのか、といった情報と一緒に共有すればさらに対応がしやすい。

 商品を売り場で売り込むことも重要になってきている。テレビなどのマスメディアの効果が薄れてきている。店頭での売り込みの効果の重要性が高まってきている。メーカーがテレビで広告をしても、知名度は上がっても、売り上げにつながらないケースが増えてきている。同じ商品でも売り場での売り込み方によって、売り上げは大きく差がつく。売り場で売り込むという価値は大きい。価格が同じでも、売り込み方によって3倍くらいの差はつく。売り場作り、売り場でのプロモーション、接客、がどうなのかが、お客様の気持ちを動かし、購買につながる重要な要素になるのである。

 社会が成熟化し、ニーズが潜在化し、ニーズの変化のスピードが速くなるほど、小売業の重要性が高まってくる。小売業の社会への貢献の余地が高まってくる。それなのに、日本の小売業は十分貢献できていない。小売業は経済活動への貢献度が大きいが、小売業自身がその認識も不十分だ。社会的な評価もまだまだ低い。小売業が内需拡大に貢献し、日本経済の活性化につなげていきたい。

 小売業の店舗はコミュニティの場としての価値もある。店舗は従業員とお客様の触れ合いの場でもあるお客様同士で、多くの人が集まり、出会い、学び、情報交換をし、触れ合う場になりうる。小売業がそれを積極的に後押ししていくべきだ。

 小売業が価値を創造するためにも、社会に貢献するためにも最も重要なのは人である。とにかく人を育てることである。残念ながらこれができていない。お客様に満足されず、業績が上がらず利益が増えないから優秀な人が入社してこない。そして教育も不十分なままになる。この負のスパイラルがぐるぐると回っている。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100226/213049/?P=1

 セイジョーの大久保社長の記事より。彼の記事は私にとって本当に勉強になります。小売店舗に対する資金付け等をしていた事がありますが、小売業界そのものは、給与も安く、休みも少なく、バイヤーの態度が余りにも大きく、正直好きな業界ではありませんでした。でも、ECという形であってもモールのようなインフラビジネスではなく、そのモールの中に出店して物販をするのであれば、結局は小売という事になります。

 そして、日本と中国は状況が大きく異なりますが、中国の小売業は日本の昔の百貨店のように単なる場所貸し不動産業に近い。そして、業界の給与は低い、など日本より上記に記される傾向は強いように思います。ディカウント嗜好がひたすら強い、上海に関しては既に店舗はあふれかえり、その店舗の中身(出店ブランド等)は大半が似たような構成になっている。多分、上海では各商業施設同士のお客の奪い合いが激しくなっているはずですが、不動産モデルである事と、採算を気にしない国営企業もあるために、今でもどんどんお店が増えていっています。

 ECは、日本もそうでしょうが、結局の所コミュニケーションが、電話、メール、チャット等の差が日中あれど、基本的に物を取ってみるわけではないので、どうしてもディスカウント型になってしまいます。その場合の対応は規模を問わず上記の通り徹底的な低コストオペレーションが必要になります。中国の場合今はB2CとC2Cが混在していますが、全てが日本のように綺麗な市場になった場合、ECで生き残れるのはごく一部の、それこそ京東の社長が言うように、100億円以上を投資して10年時間をかけた企業と、オリジナル製品を持っている企業に限定されるでしょう。そこで、日本製品というのも生き残るかも知れませんが、日中モールではなく、そのモール内で売れる商品を持っている企業や自治体のみになるでしょう。各種中国向けモールは一時期のサービスに留まるでしょう。そして、そのモールを楽天がやるのかもしれませんが、Ebayがあっさり負け、米国大手ネット関連企業ですら勝てない市場ですので、正直成功は極めて遠い路でしょう。アマゾンもきていますので、タオバオとアマゾン、当当あたりの3社で大手はもう十分なのじゃないでしょうか。百度がどこまでモール事業に力を入れるか?タオバオのおかげで収益性の低いビジネスモデルになってしまっているので、疑わしい面もあります。

 大久保社長のおっしゃるとおり、小売の場はコミュニティにすることも仕掛け次第ではできます。特に中国は社会階層が激しいために日本よりセグメントされた顧客を囲い込む仕組みは作りやすい様に感じています。

 顧客ニーズの吸い上げに関しても、確かに様々な要望を聞ける店では有利です。一方、中国人の価格志向は日本人より遥かに強く、日本的な質やこだわりはほとんど無い前提で取り組む必要が現状ではあると思います。というか、もしかしたら何れ日本のクレーマーやモンスターペアレントの様に、全てを要求しながらさらに価格を求める面倒な人たちになるか。

 店舗での売り方も、是も日本より重要です。余りにも社会も経済も急激に成長し、世界中からもてはやされた中国人は、次々と中国に参入してくる外国の製品に対して情報も十分ではなく、まだ巨額な広告投資をされた商品に目が行ってしまいます。ゆえに、小売の現場が顧客教育の場になる機会は多いと感じています。問題は採算をどう考えるかです。

 でも、確かに小売業を1年半やってきて、この商売の価値は中国人の嗜好を理解できる事。そして、上海人たちの所得水準や、その差が露骨に見れた事。上海人のどこをどうセグメントしてせめて行くかの糸口が見えてきた事が、メリットだったかなと思っています。

 後は日系のメーカーとどう一緒にやっていくか、そこが課題ですね。卸は当地では日本と違ってしっかりしていないのと国が広くて全国カバーできないので、在庫や物流はメーカー側か小売側でハンドルしないといけない事が多いでしょうけど。

 そして従業員教育。妻とそれ以外のスタッフで実際に倍以上売上が異なります。単なるインセンティブではなく、どう売るかを学ぶ姿勢、商品知識、といったあたりですが、この辺を以下に中国人に教育するかも容易ではないですね。結局の所は個人インセンティブに如何に結びつけるかという事になりますが。
 
 大久保社長の記事は是で最終回のようで残念です。メーカー系に所属していても、ある意味当たり前のことを書かれているのですが、非常に刺激になり、勉強になる記事でした。
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中国企業、ボルボ買収

2010-03-29 | 中国ビジネス関連
中国・吉利、ボルボ最終買収合意 フォードから1600億円で
【北京=多部田俊輔】中国の民営自動車大手、浙江吉利控股集団は28日、米フォード・モーターから高級車ブランド「ボルボ」(スウェーデン)を買収することで最終合意したと発表した。買収額は18億ドル(約1600億円)で知的財産など関連資産を含むという。中国の自動車メーカーによる海外買収では過去最大規模。吉利の李書福董事長はスウェーデンでの会見でボルボの品質や安全性、環境対応技術への高い期待を表明した。


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中国沿海部への出稼ぎ労働者、09年8.9%減

2010-03-29 | 中国経済関連
中国沿海部への出稼ぎ労働者、09年8.9%減 内陸部シフト

 【香港=吉田渉】中国国家統計局は、2009年に沿海部で働いた出稼ぎ労働者(農民工)の数が前年比8.9%減少したとする調査報告をまとめた。農民工の総数は約2億3000万人と同1.9%増えたが、増加は内陸部が中心。労働者の沿海部離れを裏打ちする結果となった。

 広東省を中心とする「珠江デルタ」で働く農民工は同22.5%減と大きく減った。一方で安徽省や江西省など中部地域は同33.2%増、四川省や雲南省など西部地域も同35.8%増えた。

 農民工は経済発展が遅れた内陸部の出身者が大半を占める。多くが沿海部の工場で働き、製造業の成長を支えてきたが、昨年以降は政府の景気対策を受けて内陸部でインフラ工事が急増。故郷に近い地域で就職先を探す農民工が増えている。

 その結果、沿海部の人手不足が進み、人件費の高騰につながっている。同報告によると、09年の農民工の平均賃金は月額1417元(約1万9200円)と前年比5.7%増加した。賃金はさらに高騰するとみられている。http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819587E0E5E2E2E48DE0E5E2E1E0E2E3E29494E7E2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000

最低賃金を上げるというほうどうもなされています。さてさて、中国の場合等係数いは政策を反映しているでしょうから、このまま鵜呑みにすることはできないです。日本の中小企業に内陸部に進出するような要請も出しているというとんでも報道もあり、同じことを欧米企業にも迫っているでしょう。

 でも、欧米企業の内陸部の進出はかなり遅いようです。ロジスティック、地方政府との関係、従業員教育や内陸部に行く社員の不足(日本と異なり上海や北京の勤務者に、田舎に行けと命令出したら即刻転職しちゃいますので、今までの人材の蓄積が余り役に立たないんですよね。

 しかしまぁ、今の技術水準で人件費が上がり続けたら、そりゃ人民元上げられないですね。従来の輸出主導経済(軽工業分野)は、どこも崩壊寸前にまで来ているのかもしれません。大半の中国人の労働意欲や勤務状態を見ると、人件費が日本の3分の1での段階で間接コストやリスク管理手間を含むとコストメリットはかなりなくなってしまうと思います。10分の1とか20分の1の人件費だからこそ成り立っているんですよね。大都市のホワイトカラーの中国人の給与は日本と大差なくなっていますので、生産効率考えたらかなりやばい段階にきているのかな?

 今月は輸入超過に始めてなるとか。。これも人民元に対する圧力逃れでやりそうな報道で、統計もそうですのかもしれませんが、いずれにしろ、ちょっと危機感を感じます。内需って、不動産関連ですからね。今の20代前半以下がそこそこの所得を得るようになると、本当の消費経済が出てくる気がしますけど、それより上の世代は将来に対する不安(社会保障も含め)は結構しっかり溜め込みますから。
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疲弊する中国現地法人

2010-03-28 | 中国経済関連
「去年だけで70回も出張した」と疲れ切った声で語るのは、ある電機メーカーで保守サービスを受け持つ日本人幹部だ。「中国ビジネスはこれからが本番だ。売って、売って売りまくれ!」と威勢の良い檄が本社から飛んだ。この電機メーカーは、これまで沿岸部の富裕層を対象に、高付加価値の商品を地道に販売していた。しかし、欧米日本の苦戦から、中国内陸市場の開拓へと指示が来る。

 「売った以上はメーカーとして品質責任がありますから、メンテナンスや保守サービスはしっかりやらなければなりません。そのための特約店向けの技術指導は不可欠です」。その特約店の技術指導のため、彼は中国内で東奔西走の日々を送っている。

 「やりくりも限界に近付いています」と、この家電メーカーの営業幹部はため息をつく。日本製品の競争力はなんといっても品質だ。それがあってこそ高価格で売れる。加えてブランドイメージ。しかし、品質やブランドにこだわる消費者はごく一部だという。ほとんどの消費者が、見た目と価格で商品を選ぶ。しかも内陸部での日本ブランドの認知度は極めて低い。アルファベットのブランドなど見向きもされない。それを内陸部で売れ、というのだから、そもそも無理がある。結果、とりあえず売りやすいところで販売を拡大し、それを内陸部営業の成果と称して本社に報告するのだという。中国の土地勘のない本社の管理部門は、それを真に受ける。相変わらず沿岸部での販売に依存しているというのが実態だ。しかし、相次ぐ売上計画の上積みで、その“やりくり”も限界に近づいているのだという。

 「本社では、現地従業員をもっと登用しろ、と言ってきますが、人なんて、野菜みたいに、水だけやってれば育つというものでもないでしょう。うちの会社のやりかたになじむのだけでも3年かかります。特約店がうちの商品を熱心に売ってくれるようになるには、やはり3年以上かかります。もちろん、それだけお金もかかります」

 「日本の品質神話は崩れた!」。ある中国の大手エアコンメーカーの幹部はこう言い放った。同社は2月から香港のスター、ジャッキー・チェン(中国名成龍)をイメージキャラクターに起用。そのお披露目の席上の出来事である。そして、こうぶち上げた。

 「世間を騒がせているトヨタのリコール事件からみて、日本の経済や製造業が深刻な危機の泥沼にはまり込んでいることは疑いようがない。自前の技術力を確立し、高品質の製品を製造し、国際的なブランド力を高める時が来た。このイメージに合うのがジャッキーチェン氏だ」。内部事情を少しでも知っている日本人なら、呆れてしまうに違いない。何しろ、この会社は日本のメーカーを退職した日本人エンジニアを顧問として採用したり、日本のメーカーから技術導入を行っているのである。

 いまや金城湯池となりつつある内陸部市場で、圧倒的な強みを発揮しているのは現地企業だ。そこに、日本企業が本格的に切り込もうとしている矢先にトヨタのリコール事件は起きた。日本ブランドの出鼻をくじこうとするかのようなネガティブキャンペーンだ。

 本社側も現地の窮状をある程度分かっているようだ。定期的かつ頻繁に応援部隊を出している。「今夜は、Kに行こう」。成田空港のラウンジで盛り上がる男性4人組の会話を小耳に挟んだ。その内容から、北京の夜の過ごし方であることはすぐに分かった。東京にある歓楽街の名前を使ったこのカラオケバーは、過激なサービスが売り物。店外への同伴が可能なホステスは、それと分かる色違いの番号札を胸につけているからすぐ分かる。

 北京の夜の事情を得意げに説明する中年の男性は、現地法人の営業の応援のため、頻繁に日本と中国を行き来しているようだ。現地の人手不足を補うため、本社の事業部が出張者を頻繁に派遣するのは珍しいことではない。ただし、予算達成の責任は、あくまで現地の社員にある。

 「来て、指示を出して、飯食って、歌って、抱いて、帰るだけですよ、彼らは。僕らからみればまったくお気楽なものです。僕らには、そんな気力は全くないですね。今時、北京や上海のカラオケに行って遊ぶのは、出張者くらいのものです」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100301/213073/?P=1

 うーん考えさせられますね。上海のカラオケもだいぶ選別されてきたとはいえ、はやっている所は毎日600人(3店舗に分かれていますが)ほど入り、順番ができると聞いたばかりで、相変わらず上海の駐在員は仕事しないで遊んでいる人が多いのだと思っていました。

 そうか。。内陸部市場に日本企業がそんなに入りたがっているのは知りませんでした。沿岸部から華中程度まででもまだ市場開拓がそんなに進んでいるとは思えませんし、テレビもネットも日本企業の広告費用はそんなに多くない(欧米や中国系と比べ)ので、てっきりまだ沿岸部のみ考えていて、最近の田舎の話を見聞きすると共に、日本企業は出遅れているなと思っていました。

 最後の出張者のは笑えますね。確かに多そうだな、
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中国引越し事情??

2010-03-28 | 中国の社会・文化・歴史等
 という題名ほどたいそうな物ではないのですが、今日の事務所移転でまたまたハプニングが。。

 現事務所は140m2の住宅を事務所兼倉庫として使っていましたが、余りにも取扱量と在庫が増えた事、次のステップで単なるタオバオ屋さんから脱皮する事を目指して、自宅から徒歩30分くらいの所に有る工業団地内に430m2のスペースを借りる事にしました。始めてみた時はドン柄状態で、通路側の壁がない。隣は香港系企業の綺麗な事務所になっており、また奥にもどこかの事務所があるのですが、そこは通路部分まで壁で仕切られていました。

 ということで、通路側に壁とドアを作る。430m2中、80m2程を事務所として区画を切り、中に会議室も別途設ける。多少のお色直しも当然するので、内装工事を進めていました。まぁ、その工事がまだ終わっていないのですが、とりあえず壁とドアは事務所側も倉庫側もできており、事務所と倉庫の仕切りの窓もできていた事で、今日予定通り引越し作業を行いました。

 昨日何とか梱包作業を終え、今日は朝10時から出荷作業に入るという予定だったのですが、引越しやサンは義父の手配でお役所系(役人の引越し用の業者なのかもしれませんが、公共XXという名前でした)の業者に頼み、その価格がまた400元。大きな車を手配し、運び屋さんも8人は来る。という事でジュースを要していたのですが、来たのはたった5人。車もせいぜいが2t車。

 「えー、ちっせえ」と普段僕らに納品する車の大きさに比べて思わず思ったのですが、まぁしょうがありません。

 当地では良く見かけますが、中国の引越しや等で運転手は荷運びは一切行わず唯見ているだけなんです。その4人も僕らの荷物を見てびっくりして、3回は往復しないと。。と話していて、まぁ、1回目はそれでも問題なく発送。結構重い荷物を4つ(40Kg位)を次から次へと黙々と運んでいく姿に、さすがプロだなと思わされ、私も特に手伝わなくてもよいということで、軽い荷物だけ運んでいました。

 着いてみると、今度はエレベーターが動かない!

 何でも土日は止めているとか。(中国企業って日本以上に週休二日が多いのと、この物件も国営企業所有物件なんです)。

 そこをごねて管理人まで呼び出して何とか動かさせ、昼飯を食った後、2回目の集荷に着てみると。

 運び屋さんたちがぶーぶー文句を言っています。「こんなに荷物が多くて何が事務所なんだよ、夜中までかかったってはこべやしない」

 まぁ、ごねているのですが、確かに1回目の発送後の荷物を見ると後3回は必要で、4人じゃ厳しいのは実際の所です。なんとかなだめたのですが、先ほどに比べると運ぶ量も少なく、思わず私も思い切り手伝うはめに陥りました。

 いずれにしてもこのままではまずいとおもって、義父に頼んで引越しや荷交渉し、結局もう1台と4人を回してもらう事にして何とか解決。朝来た車が3回目に再度集荷に来た直後もう一台と4人が来て無事に発送。

 その後、コンピュータ関係は彼らに荷扱いをさせるわけには行かないので、最後に軽トラック1台を呼び。最後に残った私一人ででPC関連を全部運んで何とか最後の荷物を届けたのですが(ちなみに、以前中国製とはいえ液晶テレビが引越し中に壊れちゃったんです)、着いてみるとまだ荷卸も終わっていません。多分朝から3回目の運びやたちの動きが遅いんですよね。。

 僕らの在庫品て重量物(液体、粉、紙)が多いので、実際に運んだ総重量は確かに5-6tはあったはずなので、4人じゃ厳しいのは確かでしょう。でも日本にいたとき、自宅の引越しをたった男女2人でやっていたことを考えると、まぁこんな物かなと思わされます。

 結局魏父母も今の僕らの事務所にある在庫量がどれだけあるか知らなかったので、4人と車1台で400元にまけたってとこが実情で、おいおい勘弁してよと思わず思ってしまいました。合計幾らになるのか知りませんが、まぁ倍でも1万円。価格自体は優遇価格を得ているはずなので、日本企業は通常その何倍かは絶対払う必要だと思いますが、まぁ之だけの量を運んで1万円というのは激安ですね。

 まぁ、色々ごたごたが起きて、その処理を妻の口から対応しないといけないので彼女もへろへろになってしまい、もう寝ちゃいました。私は私で昨日に続き今日もそこそこの重労働で、体中が痛くなってきています。明日が怖いなぁ。

 結局7時にとりあえず荷物を入れたんですが、事務所部分の内装がまだ(今日徹夜でやるとのこと)、明日あさってはペンキ塗り、という状態なのでそこで今日は終わりです。

 少し驚いたのは。。

 まともになったら写真載せますけど、今の荷物を横に並べただけでも200m2位になってしまった。そして、月曜には上海の物流会社に預けていたオムツ1000箱が、また既に中国国内に向けて日本を出ている40ftが2本。

 平気かな??

 もう少し付加価値の高い事業を始めようとしているのですが、若干不安になってきました。広けりゃ広いであっという間に埋まっちゃいそうです。
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