日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

大阪

2008-10-31 | 日本・日系企業
 月曜に大阪に入り今日上海に戻ります。
関西空港で驚いたのが人と飛行機の少なさです。バブル崩壊後、大阪の経済が悪くなったまま回復していないとは聞いていましたが、これだけ人が少ないと国際ビジネスの機会も減っているのでしょうね。中国には2003年頃から関西の中小企業が相当に進出したはずなんですが、上手くいっていないのかもしれません。

仕入れと商品発掘がメインのため、市内、茨木、千里等を見て回ったのですけど、東京周辺部に比べると人口の少なさを非常に感じます。昭和の初期には大阪のほうが東京より経済も人口も多かったそうですが、なんでここまで凋落しちゃったんでしょうね。

以前、関西に関してよく聞いたのが、コンサル事業は大阪では金にならないということでした。確かに自分が営業していたときも金払いの悪い会社が多いと感じましたし、今回も面談した方から同様の話を受けました。物流拠点兼で大阪に拠点を置く話を進めておりますが、こういう商文化も衰退の一員にはあるきがします。

ネットが波及して一般的な情報格差が減少していく一方、海外事情やその実態に関しては国際化の進展と共に重要性は増えていると思います。コンサルが特に優秀かどうかは別にして、お金を払って情報やノウハウを買うという事が出来ないことにより、ビジネスの様々な面で東京より遅れを生じたのではないでしょうか?

関西人からは反論があるかもしれませんが。

尚、こちらの方からは積極的に大阪に来い来いといわれ、大阪の商文化は仲間に入れば暖かいと散々進められました。なんとなく中国に似ているのかなとも思いますが、これから勉強ですね。
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円高だー

2008-10-24 | 中国ビジネス関連
 何時の間にやら円高が進み1元が14円になっちゃいました。わずか2ヶ月前は16円前後でしたので15%近く上がった事になります。為替というのは面白いもので、円ドル、円ユーロでは円が非常に強くなってきているのですが、最近調子の良かったオーストラリアドルは米ドルに弱くなっているようです。
 中国向けの輸出も人民元がほぼ米ドルにリンクしているのに近いので、結構な影響がありそうです(正確には通貨バスケット制)。


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上海市の食品安全率は95%=5%は危険

2008-10-21 | 中国ビジネス関連
 昨日妻の実家に伺ったときに、置いてあった新民晩報という上海で一番発行部数の多い新聞をみていたところ、日本人ならきっとびっくりする記事が10月18日付けの1面に掲載されていました。

 「最近、粉ミルク問題、ゴム製造材料が混入された魚の問題、硫黄の入った圭花の問題と食品問題が続いて発生しているが、食品監督局の専門家曰く、何も食べればよいのかわからないと恐慌を起こす必要はありません。上海の食品安全局の検査では90%は安全です。
 食品の安全検査合格率は高い水準を維持し食中毒の発生状況は低下している。2007年度に市場で販売されているすべての食品を検査したところ、合格率は95%前後であり、国家統計局の調査でも上海市民の82.4%は食品の現状に安心している。


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中国で邦人男児が腎臓結石 メラミン混入粉ミルク飲み

2008-10-19 | 中国ビジネス関連
本日の日経の記事です。
日本人の場合、日本国内、海外問わず日本人に被害があったときのみ新聞報道が大きくなされる傾向にあります。まぁ、その是非をどうのこうの言うわけではありませんが、日本人の本音でもありましょう。マスコミのレベルに関しても、日本のメディアのレベルの低さは既に良く報道されています。海外駐在の新聞社の人間の主な仕事は、実際に取材するというより地元の新聞を読んで翻訳する記事が多い事は、各新聞記事を良くみているとはっきり判ります。

さて、三鹿の粉ミルクは一般に低価格品とされており、被害者は中国国内でも比較的お金に余裕が無い人たちといわれています。山東の日本人がどういう職業の人なのかちょっと下世話な興味をもってしまいます。まず企業の駐在員とは思えないので、現地採用で働いている人なんでしょうね。それにしても中国製粉ミルクを飲ませている日本人は上海では聞いた事がないので、かなり珍しい事例でしょう。



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中国の困った教育方法1

2008-10-18 | 上海ライフ・子育て
 もうすぐ3歳になる息子は今保育園に通っているのですが、その後時々妻の両親の家に預かってもらいます。祖父母が孫に対して甘いのは日中共通で、特に中国は過保護のきらいが強いのですが、あれまーと思う困った教育の仕方をいくつも見つけます。

 やんちゃざかりの子供な物ですから、家の中を走り回って机にぶつかったり、床に置いてあるかばんにのっかって転んだり、まぁ色々と大変なのは何処でも共通でしょう。気になったのが、いつの間にか息子がぶつかった机が悪いというような意思表示をしたり(指を刺して、あーあーと言う位ですが)、かばんが悪いよと訴えるような目線を私に向けてきます。

 私も家内も、お馬鹿さんと軽くしかって、「痛いの痛いのとんでけー」と話しかけるのですが、嫁の実家に行ったところ、祖父母は机が悪い、床が悪いと机や床をたたく真似をしていました。え、、、と絶句したのですけど、嫁曰く是が中国の一般的な教育方法の様で、妻も本を見てこういう教育方法が悪いと認識して、自分の子供への教育方は変えたそうです。

 日中戦争の歴史問題に関しては、日本が相当に悪い事は事実であったと思いますが、中国の対外対応や、中国人社員達の何かにつけて自分を棚上げて人にせいにする態度は、幼児の頃から悪いのは全て他人(他の物)という教育を受けてきているからだろうと納得した次第です。全ての家庭でどうかはしりませんが、妻も子供の頃は同じような教育を受けてきたようです。。

 日本も欧米文化との比較でよく甘えの文化といわれていますが、中国のそれはもっと凄いのでしょうね。まぁ、中国の場合家族血縁の内外で極端に対応が異なる面がありますので、対外関係における厳しさというものは、我々よりも早く接する機会が多いとは思いますが。
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中国の困った教育方法1

2008-10-18 | 上海ライフ・子育て
 もうすぐ3歳になる息子は今保育園に通っているのですが、その後時々妻の両親の家に預かってもらいます。祖父母が孫に対して甘いのは日中共通で、特に中国は過保護のきらいが強いのですが、あれまーと思う困った教育の仕方をいくつも見つけます。

 やんちゃざかりの子供な物ですから、家の中を走り回って机にぶつかったり、床に置いてあるかばんにのっかって転んだり、まぁ色々と大変なのは何処でも共通でしょう。気になったのが、いつの間にか息子がぶつかった机が悪いというような意思表示をしたり(指を刺して、あーあーと言う位ですが)、かばんが悪いよと訴えるような目線を私に向けてきます。

 私も家内も、お馬鹿さんと軽くしかって、「痛いの痛いのとんでけー」と話しかけるのですが、嫁の実家に行ったところ、祖父母は机が悪い、床が悪いと机や床をたたく真似をしていました。え、、、と絶句したのですけど、嫁曰く是が中国の一般的な教育方法の様で、妻も本を見てこういう教育方法が悪いと認識して、自分の子供への教育方は変えたそうです。

 日中戦争の歴史問題に関しては、日本が相当に悪い事は事実であったと思いますが、中国の対外対応や、中国人社員達の何かにつけて自分を棚上げて人にせいにする態度は、幼児の頃から悪いのは全て他人(他の物)という教育を受けてきているからだろうと納得した次第です。全ての家庭でどうかはしりませんが、妻も子供の頃は同じような教育を受けてきたようです。。

 日本も欧米文化との比較でよく甘えの文化といわれていますが、中国のそれはもっと凄いのでしょうね。まぁ、中国の場合家族血縁の内外で極端に対応が異なる面がありますので、対外関係における厳しさというものは、我々よりも早く接する機会が多いとは思いますが。
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江崎グリコの毒入り中国製ポッキーを食べる子供たち

2008-10-13 | 日本・日系企業
 今日は妻と息子を連れて大寧霊石公園というところに行ってきました。この公園は、結婚写真の撮影場所として有名で、恥ずかしながら私たちも結婚する時には中国式の結婚写真集(中国と韓国では当然のように作成する、二人で綺麗な服を着たり、色々ポーズをとって撮影する、日本人的には相当に恥ずかしいものです)をここでとってもらいました。ということで4年ぶりなのですが、上海には珍しく大きな公園で、人工かもしれませんが自然も残され、かつ子供用の遊具も豊富にある所で非常に気に入りました。

 それはそれとして、私の家からは地下鉄で行くのですが、2号線で人民広場に出て、そこで1号線に乗り換えて上海雑技団で有名な上海馬劇城駅で降りる事になります。その2号線と1号線でたまたまでしょうが私たちの目の前にいた子供がグリコのポッキーを食べていました。2号線の子は家の息子と同じくらい、1号線の子は小学校低学年か幼稚園生でしょうか。身なりからすると所謂外地人(上海に出稼ぎに来ている地方出身者)で、所得レベルは低いはずです。ポッキーは当地では4-5元(60円から80円)ですから、私たちや上海のホワイトカラーにとっては高いものではありません、彼らにとっては500-1000円のお菓子を買ってあげた感じでしょうか。まぁ日本でも少々高額なケーキを子供に与える程度のイメージですね。
 そして、彼らはまず英語と触れる機会は無いでしょう、インターネットも使った事も無いと思います。香港や日本で既に毒入りと報道されているお菓子が、今も堂々と中国国内では販売されている事なんて知る予知もありません。彼らに伝えるべきか否かを妻と話し、結局伝えませんでしたが、おいしそうにポッキーを食べている息子と同じ世代の子供たちを見ていると正直胸がいたくなりますし、正直怒りを超えて憤り感じます。

 グリコ本社は、汚染された商品は日本では販売されていないと報道しています。そして中国国内で、メラミン入りと香港で報道されてその他の企業、リプトン、ネッスルの商品も依然小売での販売は継続されています。中国政府の思惑があるから、継続しているのならやむをえないのでしょうが、そうじゃないなら、一旦撤去しろよ、日本の恥さらし、と怒鳴りたいです。




【香港=吉田健一】中国製乳製品への有害物質メラミン混入事件で、香港政府は30日、中国本土で製造されたグリコの「ポッキー」から、基準値の約17倍のメラミンが検出されたと発表した。 また、同政府は同日、欧州を拠点とする食品・家庭用品大手のユニリーバ社から、リプトンのインスタントミルクティーからメラミンが検出されたとの通報を受けた。 香港政府は基準値を超すメラミンが検出された商品の販売停止と回収を..

10/1に報道されている記事です。
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上海:スーパーのカート75%からカビ菌

2008-10-13 | 中国ビジネス関連
上海疾病予防コントロール部門によると、今年9月、南匯区の大型スーパー6店を対象に、店内で使用されているショッピングカートを検査したところ、カビ菌の検出率が75.8%に達した。手押し部分は61.7%からカビ菌が検出され、買い物カゴ汚染の実態が浮き彫りにされた。(CNSPHOTO)

 サーチナに掲載されていた記事ですが、前回中国系大手スーパーに、香港でメラミンが検出されたと報道された商品が販売されていた旨記載したのですが、中国で大成功したフランス系大手スーパー、「カルフール」にも依然として商品が販売されていました。


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中国商人のえげつなさ

2008-10-06 | 中国ビジネス関連
 今日は時間が有ったので、今近所の世紀蓮花という中国系大型スーパーにいってきたのですが。。
 粉ミルクの段はほとんど外国製に変わり、従来は置いていなかった明治もわずかですが陳列されていました。ハインツのオートミールも棚には無かったので、その辺は撤去したのかもしれません。



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ベビー用品業界の再編

2008-10-06 | 日本・日系企業
 自分でベビー用品の販売をするまでは知らなかったのですが、少子化の影響で色々と起業再編が進んでいる事を知りました。

アイクレオ: アメリカンホームプロダクツ日本法人の粉ミルク事業部をアドバンテッジパートナーズが買収。再建後に江崎グリコに売却した事例は、PEの成功例としてファイナンス業界では比較的有名な案件です。
 アイクレオの現在の業績は知りませんが、高品質高価格路線をとっており、相応のブランドイメージの構築には成功しています。

和光堂: 日本の粉ミルクの4大メーカー(明治、森永、雪印)の一つです。ベビー食品もさまざまな物を販売されており、食品関係は中国でも一部販売されています(ネットの上だけかも)。全く知らなかったのですが、アサヒビールに買収され、非公開企業になっています。
 海外展開ということになると、現段階でも中国はまだテスト販売をするかしないかという状況で、大きく遅れているものと考えます。

赤ちゃん本舗: ベビー用品の小売で、お子さんがいらっしゃる方は利用した人も多いのではないでしょうか。西松屋の競合になるのでしょうが、西松屋がロードサード中心でかつ主要幹線をはずした低コスト立地を心がけているのに比べれば、ショッピングセンター等に出店しています。
 業績が思わしくないという事で、タカラトミーとの提携を模索後、最終的にはイトーヨーカドーの子会社になっています。日本郵政の設立した中国向けショッピングモールサイトに出店している等、海外市場への興味も高いようです。

たまたま目にした事例だけですので、他にもたくさんあるのかもしれません。




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