日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

花王 中国男性化粧品市場へ参入

2009-10-05 | 日本・日系企業



 
 花王が男性向けスキンケア市場に新規製品を導入する。男性用のビオレが、ファイスクリーナーの成功に続いて、洗顔、ミルクローション、クリームジェル等の製品を発売する。今回発売するのは秋冬の乾燥した気候に対応した物であるが、今後もアイテム数を増加する方針である。

 花王だけでなく、昨年だけで3,600もの男性向けのスキンケア商品が世界で販売された(中国での数は不明)。

 美容に関する知識は、近代的な沿岸部から中西部の都市にまで若い世代には普及しており、雑誌やテレビ、映画等どの傾向は促進されている。

 男性用のスキンケア市場は世界中から注目されており、急激に成長している。ロレアルやビッキー、ランコム、資生堂なども、女性向け市場が激しい競争から利益率が低下している事もあり、男性向け市場に注目している。

 中国の男性向けスキンケア市場は、今年は26%の成長をする見込みであり、化粧品市場の成長率が10%と見込まれることを考えるとその伸びは大きい。

 男性向けスキンケア・化粧品市場は、今年は4億元(60億円強)であるが、来年には10倍になる見込みである。これは、化粧品全体市場が400億元(6000億円)であるので、その10分の1という事になる。

 現状男性用化粧品は、洗顔用品が大半を占めているが、アイジェルや、フェイシャルマスク、UV関連なども今後の需要が見込まれる。そして、その対象となる年代は、18歳から25歳になる。特にシャンハイの若い男性が自分のルックスを良くする為に使用する傾向が見られる。
http://www.shanghaidaily.com/sp/article/2009/200909/20090924/article_414720.htm

⇒面白いですね。日本でも確かに年齢が若くなるほど外見に拘るようになっていったように思います。まずは女性が化粧や美容にお金を使い小奇麗になって行き、次にその女性を追いかける男性も後を追うということでしょうか。

 シャンハイの女性を見ている限り、化粧をしない人は今でも多いのですけど、若い子達はどんどんお化粧するようになってきています。男の子も、昔の中国人といえばフケが方にかかっているというイメージしかないのですが、最近は日本人と余り区別がつかない子も多くなっています。

 女性市場に比べればニッチですが、逆に現在は商品が不足しており、かつ競争が低いので利鞘を取れる市場なんでしょうね。

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中国建国60周年記念と杞憂

2009-10-05 | 中国の社会・文化・歴史等
 日経ビジネスに遠藤先生の「中国建国60周年記念、鳴り響く祖国愛の歌に思う」という記事が掲載されています。
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20091002/206143/?P=1
 北京の軍事パレードを見ながら中国の軍事力の脅威と、中国の国民の驕りの意識に対して大きな懸念を抱かれています。

・若者たちはネットで「もしいま、中国に戦争を仕掛けてくる勇気を持つ国があったら、仕掛けてくるといい。おもしろいじゃないか!」と、驕りとも言えるほどの過剰な自信を誇示している。

・経済さえ強く、ここまで強烈な軍事力を見せつけられた中国人民は、この精神鼓舞にそれほど逆らうことなく精神を高揚させていく。

・こんなお隣の国を控えながら、日本はどのようにして東アジア共同体を構築していくのか。中国で生まれ育ち、中国革命を経験して、愛と怨念というアンビバレントな思いを70年近く中国に抱き続けてきた日本人として、私は何とも複雑な気持ちになったのである。

⇒中国に生まれ中国で育った日本人としての、切々とした思いが伝わる記事です。

 確かに若い中国人は自国の軍事力に過剰な自信をもっており、上海でも雑誌売り場では軍事関連の雑誌がおかれており、その中の記事には、アメリカと戦争したら、日本と戦争したら、台湾と戦争したら、というような仮定に基づく記事がたくさん載っています。

 実際のところどうなんでしょう?

 現段階では、弾道弾ミサイル以外はそんなに怖くないと思っているんです。たとえ空母を持ったとしても。なんでかというと

・中国製の武器がまともに動くのか?
 いうまでも無く、中国製品は質が滅茶苦茶悪いですから。。 

・軍幹部(というか多分将校クラス)が既に退廃している人が多そう
 ゴルフ三昧とか、かなり贅沢しています。賄賂を貰う機会も多いようです

・軍隊という組織性と中国人の性質があまりなじまない。
 勝手の共産軍ならともかく、今の人民解放軍って昔の国民党軍と同じ用に、点でばらばらに動くような気がします。満州侵略の頃は知らないのですが、戦争後期の日本兵の手記が正しいなら、日本軍がライフル(明治時代並み)なのに、米軍とは行かないまでも国民党軍はチェコ製のマシンガンを結構配備されていたそうですから、武器そのものに関して陸軍に関しては日本が圧倒的優位だったわけじゃないみたいなんです。

 まぁ、日本以外と小競り合いでもしてくれるのが一番よいんですけど。

 日本人って、しらけてても一旦国家の危機が強まると結構一致団結しますからね。

 問題は。。ミサイルと核ですね。それに、中国側で何かの変動が起き混乱状態が生じると、かなり本気で日本と戦争したがっている連中が結構いるので、これは不安要因です。
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