日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

アジアビジネスするなら必読の本

2013-11-18 | 中国関連書籍書評
アジア力
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日本経済新聞出版社


日経新聞から出ている本で、2010年の秋に出されています。日本では思いっきり中国市場と大わめきしていたころですね。

大まかですがアジア各国の現状、プラザ合意後の日本のアジア進出の経緯、低コスト生産地としてどこが適切なのだろうか、市場としての現状と可能性、等今後のアジア戦略を考えるうえで最初に読む本としてはとても良い入門書だと思います。

低賃金を東南アジアに求める場合ミャンマーとフィリピン位。
中国に出来上がった低賃金モデルの産業集積の優位性、そしてそれが移行するとしたら東南アジアではなく旧英領インド兼。
インドの発展は中国より遅いが、改革が始まったのが遅いから。

インドと中国の違い。中国は模倣しかできないが、インドはタタモータースなど技術革新につながることを既に行っている。

まぁ色々てんこ盛りです。

東南アジアに関しては、所詮は外資頼みの成長と切っていますね。まぁ=言葉を変えれば中進国までという事です。

面白いのは発展途上国の消費は社会慣習や宗教よ利も所得で決まる。というところ。ハラルなど食品などの業界ではそうもいきませんが、まぁそうですよね。でその低所得層にはまる商材が現状少ないのが日本企業の悩み。

日経は新聞記事とか雑誌だけみていると、けっこうちょうちんだなぁと思う事もありますが、こういう本を見るとさすがだなぁと思わされます。




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2013-11-15 | 中国関連書籍書評
中国 崩壊か 繁栄か!? 殴り合い激論
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ビジネス社


古本屋で買った本です。まぁ興味があっても新刊で買う必要はないっすね。

石平さんは、国籍も日本に帰られたそうですが、反共反中の記事内容を何年も書かれていらっしゃる。副島さんは初めて読みますけど、思いっきり中國を持ち上げるような書籍をたくさん出していらっしゃいますよね。本屋でよく見かけました。

・エリートのいない民主主義、民主政治は衆愚政治になってしまう(日本の事)

・現代日本は南宋の世界をそのまま残した国ですばらしい。

という石平さんの言葉位しか記憶にありません。

さて、後者に関して私見では異論有。日本が確かに唐や宋の影響を色濃く残していることは確かだと思います。中国人からすると、その後のモンゴル元の支配、明朝を経て満州族清の支配、そしてその後の西洋列強や日本による植民地化。外圧により固有の文化が壊され、中国人本来の美徳が亡くなった。そういう思いがあるのでしょう。

そして、筆者二人がともに自分を知識人と定義づけ、士太夫の流れをくむという。

笑止ですね。別にこの方が戸を非難するわけじゃなく、まあ知識人といわれることは確かでしょう(もう一人にはそれすら疑問を感じましたが)

宋に士太夫があり、日本もその生き方を学んだでしょう。特に武士の世界に流れが入った気がします。おそらく江戸時代の安定期に特にその傾向が強くなったのではないでしょうか?

国のサイズ、人口、民族の近似性(俗にいう日本民族と漢族というくくりで)という点において日本の方が中央の方針が徹底されやすく、ある地域の収監がほかに流れるのも早買ったのだろうとは思います。でも日本はほぼ全国民士太夫の流れをくンでいるのに対し、中国では士太夫と奴隷の2局世界が5千年前からづっと続いてきた。そして現代でも。と思います。

にしてもこの副島さんって、書いていること滅茶苦茶ですね?陰謀説とか、中国経済の矛盾を全く知らないというわけではないけどあくまでも中国を支持するあたり。それにハングルに対する知見は誤りでした。こういう論調の本が日本で良く売れているのだとしたら、平気かなと思っちゃいます。まぁそれも自由な世界で読者の指示を得ているのであれば別に良いのですけど。どういう人が読むのかな。。株関係らさいいので中国株で利益を上げている人の営業本なんですかね?




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これまた非常にお勧めの本です。でも耳が痛いところも

2011-05-26 | 中国関連書籍書評
二十一世紀の大国中国を読む「新語」
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日本放送出版協会


 もさんって上海人だったんですね。ダイヤモンドや朝日新聞に中国関連の記事も出稿されていますね。本を拝読するのは実は初めてです。ダイヤモンドに寄稿されている記事が好きで買ってみたんです。

 同志が今では同性愛者の意味だとか、知らない言葉もたくさん載っていますが、その言葉が出た背景を事実に沿って書かれていて、中国の社会事情が良くわかるなと感心しました。

 新富という言葉は、豊かになった中国人が観光ブームに載ったり、高い携帯電話を買っている姿が描かれています。2007年の本のようですが、その後ますますこの傾向は強まっていますね。携帯電話なんてアイフォンなんてザラに持っていますし、腹が立つことにうちの嫁は2回も落としてしまいました。10万円近いんですよ、中国では!!2回目は2使って僕にくれるやつだったのに、結局なくなったために私のは取り上げられ、私は作者の1400元より安い400元の携帯をいまだに使っています。

 キッツ、と思ったのが、競争力という所
・日本に地方政府にあうと、中国は日本の地方から学ぶものがあるでしょうと積極的に売り込んでくる。著者が逆に中国の田舎から学ぶものはないでしょうか?と聞いても、日本側は聞き流してとくとくと日本の素晴らしさを訴え続けた。
 今の日本には昔ほど貪欲に、謙虚に他人に学ぶ姿勢はないのだと著者は思われたそうです。一方で中国に対しても、この謙虚さを続けてほしい、でも中国側も既にこの日本と同じ態度が見えるようになってきたと記されています。

・首門制という、中国企業の中で顧客のクレームなどをたらいまわしにしてはいけない仕組みがあるそうです。レノボでは5日目にはCEOのところにそのクレームが届くとの事。政府機関にもこういう監視機関を置いている組織もあるそうで、日本企業より進んでいるとの事。

・日本企業より中国企業の方が家電に関してはアフターサービスが圧倒的に良い。一方、一生保障のような制度まで作っているので、あとで中国企業の首を絞めるのではないかと心配されている。

・レノボや華威の、仕事の成績で怪%を切る仕組み。もとになっているのはGEのようですね。

・そのほか携帯キャリアごとにショートメッセージが回せないとか(今は違うのかな)、スイカとパスモの並列と上海の交通カードとの比較(当然上海の方が便利)、日本の地方旅館に行ったらネットが使えないことがいまだにある。などなどの指摘もありますね。

 日本をくさすわけでもなく、中国の現実と抱えている問題も紹介しながら様々な新語を説明しているのですけど、さすがだなぁと思いました。


 日本に対する印象は、私もブログとかで良く愚痴っていますが、本当にある分野では酷いんですよね。確かに中国の方が進んでいる分野もあります。も先生も、技術力や生産力で日本に追いつくのはまだまだだけど、サービス分野では既に日本を上回る分野も結構あると指摘されています。


 日本のサービス業って、元々生産性が低いと言われていますよね。まぁ提案営業とか、アメリカとかなら営業がやらない仕事をしている面もありますし、ゴルフや会食などの接待も多い。法律や行政の規制も多い。

 今後日本ン企業が中国やほかの国に出ていくのは中堅以下のメーカーか、サービス業じゃないですか。メーカーはまだやりようはあるのですけど、そうでない企業の苦戦は免れないのでしょうね。

 思うのですが、中国関連のおビジネス書とかいろいろ出ていますけど、日本に長い中国人の方の本の方が正しいのかなと思ってしまいます。しょうがないのかな。徐向東さんとかも具体論はともかく一般論については良くご存じだなと思いますし、日本人の本で感心したのはダイキンの宮崎さんのだけかな。あくまでも日本人の中でどうのこうの、日本人としてどうだ、という視点が多いし、それはやむをえないのでしょうね。

 でも、やはり現地の営業現場できったはったをしたことがないと深みがないんですよね。


 全然話変わりますが、東京電力福島第一発電所の吉田所長が海水放水を継続していたことに関して非難もあれば、評価する声も出ていますよね。地震直後になんかで見たのは、「評論家の言うことなんか聞いてられるか」という趣旨の発言があったと聞き、ちょっとほっとしたんですが、実際にそういう方のようですね。たった4歳先輩の方なのですが命を懸けて現場で戦っていらっしゃるんでしょう。こういう方が、東電みたいな会社で、またこういう問題のあるところにいたというのは、僕らにとってはまだ運があったということでしょう。

 前中国にいた時の会社で、途中から入社していきなりお偉いさんになった方が、知ったかぶりして僕がアレンジした所属企業の、競合企業への売却話壊してくれたんですね。現場にいてそれ以外に企業価値維持する可能性なしと判断して、本社口説き落としてたんですけど、まぁアウト。で、僕は怒ってすぐやめたんですが、その会社3月後に中国側経営陣がやめてぼろぼろ、結局数十億円の損害になったんです。驚いたのはその時のお偉いさん、今はアジア向けのコンサル開業してらっしゃるんですよね。クライアントはご愁傷様ですわ。なんで日本ってこうなんでしょう?外資の世界でこんなトラックレコード残したら食えなくなるのに。。

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けっこうすぐれもの中国市場進出の入門書

2011-05-16 | 中国関連書籍書評
中国ビジネスは大連を狙え!―北京・上海はリスクが高い!中国ビジネス初心者が最小リスクで儲かる成功法則
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アルマット


 著者の荒木さんとは昨年知り合い、僕の主宰していた中国市場販売実践会のメンバーの方です。初めて面識をいただいたのが、私が東京にいて時間が空いたときに、いきなり京都から新横浜駅までいらっしゃったんですね。腰は低く礼儀正しい方なんですが、その行動力には驚かされました。

 その後も、荒木さんが関西で行われている中国進出関連のセミナーの講師に呼んでいただいたりしており、今度本を出版されると伺い、インタビューに対応させていただきました(巻末に掲載されていました、ありがとうございます)。


 ご本人の中国での拠点が大連にあるのですが、私が上海で実践してきた結果として、資本の少ない企業であれば中国市場は地方都市からはいるほうが良いのじゃないかというお話を二人でさせていただいていたのですが、この本がそういう趣旨で書かれています。


 表題は大連となっていますが、寧波や丹東も紹介されています。

 まずこの本で良いと思ったのは、私自身もそうなんですが中国関連の業務に従事していると、当たり前すぎて見落としてしまうことに関して、初めて中国の市場に進出しようとする人にとって丁寧に説明されていること。また、中国の市場という点に関しても、比較的新しい情報が提供されていること。

 僕が実践会を開催していろいろ情報を提供していたのですが、難しすぎるというご意見を何度か頂戴していました。荒木さんはその辺の見せ方が非常に一般向けにされていて、アーこういう見せ方ってあるな、と逆に学ばせていただきました、

 東日本震災の風評被害の影響もあり、短期的には日本から中国市場への進出は困難さを高めた様に感じていますが、やはりお隣の中国はまだまだ市場としては魅力的なことには変わりないように思います。帰国してみれば、中国市場に関する本がまたいくつか出版されていますね。でも、自分が紹介されたとか、荒木さんが友人だとかを置いといても、今から中国に進出したいという中小企業経営者や、中国の事を知らないけど興味のある人には、最初に読む入門書としては一番良い本に仕上がっていると思っています。


 さて、進出都市に関しては個人的にはいくつか補足があります。荒木さんは、蘇州、青島、シンセン、寧波、大連を評判の良い年とあげ、後者の2都市を特に推薦しています。おおむね同意するのですが、

 北京--上海よりは進出コストは安くなるようです。華僑の藩士ですので日本人とは条件が異なるかも知れませんが、一等地の商業施設出店料は上海の半分くらいだったと最近聞きました。また、北京人は金持ちが多く、この本に描かれる大連の人とにた消費行動をとるようです。やり方次第で投資額1億円はいらないかも

上海--大企業ならやはり上海からというのはありです。但しすべてのコストが非常に高い。数億円の投資は必要だと思います。チェーン全国展開を目指す拠点、中国全土を狙うでも拠点としての位置づけとみるべきだろうか。大連と比べ、市場規模は10倍はあるはずです。但し競争はこの本に書かれている通り中国最凶!人もケチ。日本人が住みたがるから、まずは上海からになっているのが実態じゃないだろうか。私は、妻が上海人だからここにいるだけで、ビジネス環境のみを追求するなら荒木さん同様大連とか、北京に行きたいです。日本人向けビジネスは、ちょっと前なら北京が最高だったそうです。

 シンセン-ここは香港の経済圏に入りますので、華南地区進出ならまずは香港から。これは広州、東莞等も含みます。

 香港--中国市場を狙う場合、香港からはいるのがベストかなという気がしています。日本の流行も香港経由で中国に入っているように思うからです。まぁ、お金があるなら、香港から北へ、大連や北京から南へという動きもありかな。但し香港もコストは高いですよね。地場代も人件費も。そういう意味では中小企業向きではないかも。

 青島、威海--この辺海もあるしいいところです。課題は韓国資本が山の様に入ってきており、彼らとの競争は激しいでしょう。


 全然知られていないけど個人的に興味のある町

 フホホト、パオトウ  内モンゴルなんですが所得は非常に高い。チェーン店でこの辺に出店していたり、中国人から
            こっちで小売りやるから商品降ろしてくれと持ちかけられたこともある。但し行ったことはな
            いので保証はしない。

 鄭州         日本人の知人から指摘された河南省省都。人口が多い、今後の発展が見込める

 中国の都市別一人当たりGHPって、一般に日本人は知らないですよね。この本に一部大都市が載っていますが、油田のある大慶等、資源の出る都市は上海より高い。この辺は調べたほうが良いですね。実際にその年を見て市場を見る必要はありますが、お金持ちは確実にいる。そしてそれをフォローするサービスは少ないはず。


 しかし大連か。。良いな、美人多そうだし、3回行ったことありますが、まぁ良い感じです。中小企業が少ない資本で出るなら確かに狙いどころでしょう。但し、市場規模そのものはおそらく広島とか仙台程度の規模が良いところだと思いますので、早い者勝ちでしょうね。

 大連からはいって東北、もしくは北京、天津、山東というのは良さげですね。個人的には私も移りたい。

 上海で幾つか実験を始めようと思っていますが、上手くいったら大連に出店出したいな。。



 
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日本の未来かな 極北クレイマー

2011-05-12 | 中国関連書籍書評
極北クレイマー
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朝日新聞出版


 チームバチスタの栄光っていう本がだいぶ前にベストセラーになっていましたが、本は読んでなかったんですね。上海でドラマの海賊版を見たら面白くて、同じくドラマ化されたジェネラルルージュの凱旋とあっちで見たんです。で、面白かったので昨年日本にいた時に海堂先生の本を片っ端からブックオフで見つけて眺め読みしたんです。

 極北クレイマーも、本が出ていることは知っていましたが文庫本を今回ブックオフで見つけて読んだ次第です。

 医療ものなので興味があるかで評価は分かれるでしょうが、個人的には面白かったです。ジェネラルルージュの主人公だった速水救命センター長が最後に飛ばされるところが極北病院とかだったので、てっきり速水医師の続編だと思っていたんですね。

 まぁ実際には全然異なっていて、速水さんは最後の方に名前下出てくるだけ。北海道の網走か根室あたりを思わされる、バブルでバカな投資をした財政難の地方自治体の市立病院が舞台なんですが、チームバチスタやジェネラルルージュのようなドラマ性はあまり強くなく、テレビにはならないでしょうね。

 ラインから外された若い医者が飛ばされて地方の私立病院に赴任。その病院のモラルダウンと中でのゆったりとした改善、色々な利害関係者の思惑、唯一熱心だった産婦人科の医療事故と逮捕などが描かれてたんたんと話が進むのですが、結構面白かったです。視点はやはりドクターとしてのものが強いと思ったのですが。


 ブログで紹介したのは、小説のあとに夕張の病院の方が書かれたあとがきのせいなんです。この小説は夕張がモデルになっているような示唆が書かれています。そして、

・医療も地方財政の破たんも、高度成長時代の夢を追い続け、行政も住民も誰も責任を負わないことから起きた。

・夕張の高齢者率は43%で、2050年の日本と同水準でありモデルになりうる。


 東京人の私が見ても、他の方も、医療現場や地方財政にかかわりがなければ、この本に書かれた病院や市役所は唯の嘲笑の対象にすぎないでしょう。個人的には特にお医者さんの立場になっての見方はしていません。でも、行政対医者の関係は、行政対民間企業でも同じような構図はあるのかなと思います。


 でも。。地方財政では岡山県や大阪もかなり来ていますし、高齢化は地方からどんどん進んでいく。地方の医療崩壊は今の東北沿岸部に関しても話題になっている。東北沿岸部は残念ながら地方財政という面では、今回の地震で止めをさされたにちかくなっているでしょうし。


 日本の将来像だと思って読むとまた別な意味で面白い小説かなと思いましたので、ご紹介します。


 日本が再生されるのは、それこそアジア危機の際に韓国がIMFにおさえられたのと同じ状況が起きてからだと思いますし、それが何年先になるのか遠い未来じゃないと思います(要は自分じゃ無理で外圧による変化しかないだろうと思っています)。それまでは、年々地方都市はこの極北クレイマーに書かれたような状態が進行していくのだろうと思ってしまいました。もしかしたら東京もいずれなるかも。

夕張のその後
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/303.html

夕張の病院の方のブログ?東北の被災地にもいかれたようですね。日本全体に共通する問題が書かれています、結構過激だな。。
http://blog.livedoor.jp/yubariishiblog/?p=2
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中国消費市場への挑戦

2010-09-21 | 中国関連書籍書評
中国消費市場への挑戦
みずほコーポレート銀行(中国)有限公司 中国アドバイザリー部
日本経済新聞出版社


 アリババを活用したネット戦略と言う事で買ってみました。
 最初の方は中国EC市場の概要で、CNNICのデ-タをそのまま使っており、その後法的な課題を記載し手いますが、この辺は既に色々な本とかセミナ-とかで紹介されている程度の内容じゃないでしょうか?

 その後4社ほどの中国企業の事例が紹介されており、麦包包等中国でも比較的有名なサイトが紹介されています。でも、どういう商品を販売しているのか、記載されている内容は非常にまともな事が書いているけど本当はどうなのか、実際のサイトの仲間では詳しくは見ないで書いているのかな都も思うのですけど、どうなんでしょう。

 その後中国の広告市場や物流市場に関しての紹介がされています。

 内容的には目新しいものは個人的には無いのですが、これから中国でネット販売しようとする人に対して、中国EC市場の全体像とおおまかな概要をお知らせするには良いないなんでしょうね。

と言う事で、中国ECに興味がある初心者向けの本としてお勧めします。

 でも、この本もそうですが、中国のEC市場で物販を行うのはそんなに簡単ではありません。もちろん、ある程度までは簡単にいける方法はあります。但し、そこには発想の転換が必要であり、中小企業では簡単にはできないだろうと思います。

 個人的にはECといっても、中国でそれなりのプレゼンスを持っている企業しか、厳しいのではないかと思うようになりました。日本ではネットのみで成功している企業がいくつも出てきましたが、中国ではVCから巨額の投資を受けた企業以外同じような業態はいないのが現状。そして市場はまだしばらくは急拡大しますが、今からだと全て後発組としての戦いを強いられる。

 中途半端にネットで試すというのは、無駄なお金を使うだけに終わるのじゃないかと思うようになりました。

 ちゃんと試すなら、多少お金掛かっても実店舗を中国国内におくのがベストです。後はその店舗の所在地や見せ方で、ネットはそれをサポ-トするツ-ルに過ぎないと言うのが、今の中国市場におけるECの存在だと思います。
 
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アリババ帝国

2010-07-24 | 中国関連書籍書評
アリババ帝国 ネットで世界を制するジャック・マーの挑戦
張 剛
東洋経済新報社

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 例のごとく日本に帰ってくると仕事に関係するのやら、全く関係ないのやら本屋さんを回ってたくさん買ってきています。

 中国のEC関係とかタオバオ関連とか色々な本が出ていて驚きました。お客さんと面談しても本に書かれていましたとか言われてちょっと困ってしまいましたね。なんせ、自分がまだ読んでいなかったのでないよう解からなかったですし。

 さて、アリババ帝国という本ですが、アリババの創業者ジャックマーさんに関して日本語の本としては2冊目じゃないでしょうか?アリババの創業から今までの色々な経緯がでています。

 会社そのものは中国では大成功している企業ですし、ご本社もお伺いしているのであえてコメントしませんが、ユニークな経営者みたいですね。

 一方で、途中入社の幹部層がころころ転職しているようで、社風は結構かたよっているのかな。それに、実際のところはかなりの独裁者じゃないだろうか。その辺日本のオーナー企業とにているのだろうと想像します。

 物凄く印象に残ったのは、最後の方なんですけど

 タオバオには偽者が横行していると言うがそんなことは無い。自分が香港で買ったシガーケースは20万円だったがタオバオでは1万円で売られている。同じく10万円委譲するコインも5千円で売られていた。調べたら本物だった。

 その商品はいったんアメリカに輸出され、その後香港に逆輸入されるからこんなに高いのだ。これは製造者にも消費者にもフェアな取引ではないでしょう

 この発言は、日本にいる日本人は普通さらっと流してしまうでしょう。でも、中国で勤務する人はどう思うでしょうか?

 免税の香港で10万円以上の消費単価になるシガーケースやコイン(これって具体的には良くわかりませんが)って、通常考えると国際ブランド品の可能性が高いのでは無いでしょうか?

 そしてタオバオでうられている安いものは、ものが本物と言うことであればOEM生産している工場が、ブランド保有者に無許可で販売しているものでは無いか?

 中国では偽者が多いです。メーカーの立場では、本物をコピーする商品も、工場から流れる商品も共に偽者です。当然撲滅したい対象の商品ですね。

 そして、ジャックマーさんは一民間企業の経営者である反面、中国中央政府のEC委員会3名の一人であり、その分野では官僚と変わらない立場もお持ちです。となると。。

 個人のうがった見方かもしれませんが、今タオバオが薦めている偽者撲滅運動も、前者のコピー品はとりしまるのだろうが、工場の横流し品は取り締まらないのでは無いか?そして、そういうものに関しては中国政府も基本感知しないのでは無いだろうか?

 中国の外国企業で企業犯罪が起きても、刑事事件で無い限り、基本中国の公安
は「企業内の管理の問題」ということで日本の警察以上に民事不介入の原則を強くもっています。つまり、自社工場や、OEM先が商品を横流ししても、其れが本物である限り、対象となる企業の管理責任だから、ということで取り締まりは無いのかもしれません。

 その辺知財関係でご苦労されている方のお話を聞かないとなんともいえませんが、日本企業にとってはちょっと怖い話だなと本を見て感じました。

 まぁ杞憂ならよいですし、僕らの商売には何の影響も無いのですけど。
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徹底予測中国ビジネス 日経ビジネス

2010-06-09 | 中国関連書籍書評
徹底予測 中国ビジネス (日経BPムック 日経ビジネス総力編集)
日経ビジネス
日経BP社

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 ネットで日経ビジネスから個の雑誌が出ている事を知り、日本からの出張者の方にお願いして持ってきてもらいました。

 なんと。。3月に掲載された記事の焼き直しなんですが、僕らも紹介されています!

 ということもありますが、皆さんもう読まれている方もいるでしょうが、まだなら是非呼んでおくべきと思うところを。

 中国消費市場の実態として、世帯年収2700万円の超お金持ち、プチ富裕層 世帯年収190万円、一般大衆 世帯年収65万円の生活が載っています。さて、この超お金持ちのコメント。

 「日本製品のコストパフォ-マンスが高い事は認めるけど、高給というイメ-ジは無いでしょ」

 そして南京郊外に住むプチ富裕層の

 「いまや中国メ-カ-の製品は(洗濯機ですが)、品質や機能で外国メ-カ-と変わらなくなった」

 一般大衆の

 「俺らにとって日本製品は憧れの存在なんだ」

 凄く考えさせられますね。お金持ちの発言は何度も私も主張しています。日本のお金持ちが日本のものを好むか?車はポルシャかフェラ-リ、バッグはビトン、その他エルメスやブルガリ。日本のもので高級品は、和服や、高給旅館、一部骨董品関連以外に何があるのだろう?

 多分あっても少ないです。私の周り金持ち多かったのですけど、メイドインジャパンの強みは高給さではない。

 プチ富裕層の発言は、今のところ家電に関してで、いずれ自動車にも来るかも。となると、日本製品をありがたがるのは今の庶民か?でも可処分所得は低い。

 まぁ、僕のお客さんは、このお金持ちとプチ富裕層の間です。結局日本製品は、今現在トップを走っていても、個のランクにステ-タスは落ちるはずなんです。ブランドはやはり世界共通のポジショニングに収斂してしまうと思っています。だから、個の雑誌の記事で幾つかの企業が紹介されていますが、短期的には上手くいくかも、としか思っていません。

 もう一つ、味千ラ-メンの記事で、宣伝用に「ラ-メンのス-プに含まれるカルシウムは牛乳4杯分」と出したところ、それが受けた。そして皆がス-プを飲み干すようになった。

 これって日本じゃ問題が起きるかもしれませんよね。ラ-メンのス-プはコレステロ-ルが高いから飲むな!という方が栄養関係での常識じゃないでしょうか?つまり、本当は体に悪いものでも〔中国人は肉食なので日本人より耐性は強いかもしれませんが)、よい面だけ取り上げて宣伝する。あくまでも味千の成功の一つですが、日本なら外道扱いされる事でも積極的に行う。これが中国市場でのマ-ケティングです。誠実さ??日本じゃ味千は注目浴びていますよね。でも上場企業なら同じ事はできないでしょう。

 その他色々紹介されていますが、私が評価しているのは、資生堂、ピジョン、ベネッセです。他の企業の中には投資先200社近くありながら利益が出ているのは1社しかない企業とか、中国側から聞く限りとても人に紹介できる状態じゃないだろうという会社も載っていました。

 大塚製薬はよいとして、掲載されていないけど、明治製菓、ブルボン等のお菓子業界、ベア-ドパパの様な外食について知りたかったな。

 あ、最後に

 80后とか90后って使うじゃないですが。上海人は80后(パ-リン)も80年代前半、と後半区別しています。5年で全然違う世代。このくらいは明記しましょうね。地元じゃ常識的に語られていますから。10年単位でくくっても全く意味なくなります。所得も違うし。

 

 
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不毛地帯

2010-05-24 | 中国関連書籍書評
不毛地帯 (1) (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社

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不毛地帯が昨年の秋からドラマ化されていましたが、上海でも当然海賊版DVDが販売され私も最近見終わったばかりです。山崎豊子さんの原作自体は、たぶん10年前かな?中国ビジネスをするなら大地の子を読めといわれて彼女の本にはまり、特に海外出張がおおかったものですから、飛行機の時間つぶしに不毛地帯を含むかなりのシリーズを読ませていただきました。

 伊藤忠の瀬島隆三氏をモデルにした書籍ということくらいは直ぐにわかりましたし、シベリアには叔父が抑留されていたと聞いていましたので、小説としては面白く読んだという記憶がある程度だったのが正直なところです。そして中国関連というわけでもないので、ブログでも紹介していませんでした。

 ところが、先日お会いした中国人から、「不毛地帯に描かれる日本の商売の仕方は、今の中国と全く同じなんです。中国の現状を非難するのは理解できますが、日本もかっては同じだったということを理解してもらうためにも、日本人にはぜひドラマを見、小説も読んでほしい」という発言を受けました。

 そして、親しくしている若いコンサルの子に之を話したら、ドラマを見て昔の日本はこんなにどろどろしているんだと驚いたという話を受けました。

 正直びっくりです。

 何に驚いたか?この二人の反応でした。そしてその背景。

 不毛地帯に書かれている程度の事は、おそらく今日現在の日本でも行われています。

 私は最初の会社がゼネコンでした。現場にもいましたし、社長の秘書という立場にも短期間いました。ブログでは書かないほうがよいのでしょうが、20年前の日本ではまだ不毛地帯と同じことは行われていました。その後不動産金融の世界にいましたが、融資先の背景には同じような物が山ほどありました。舎弟企業どうのこうのというほど単純ではありません。

 そして、その最初の会社の同期が、2-3年前につぶれた山田洋行という防衛庁関連の商社に転職しており、自衛隊関連の商売を実際にやっていました。今も全然不毛地帯の時代と変わっていない。大手商社はそのまま生き残り中堅だったとこのみビクチムになった。これがその友人の解釈で、私も同感です。

 大手の民間企業でも同じです。ご本人の給与では変えるとは思えない立派な戸建て住宅に住まわれている一部上場企業の役員の方は意外といます。業者が家を渡すこともあるのです。これも3-4年前に実際に目にした姿です。

 コンプラコンプラ騒いでいますが、今日現在の日本でも、業種業界によっては中国と全く変わらないのです。金融証券の本部に属していればそういう姿を見ることもあるでしょう。商社で低開発国ビジネスをしていれば、どこに行こうが同じです。別に中国は特殊ではない。

 ということで、私個人は不毛地帯は小説として、ドラマとして楽しく見ましたが、そのビジネススタイルには何の疑問を持ちませんでした。ということで上記の中国人や日本人の反応にびっくりした次第です。

 中国人の方は、大半の日本人がこういうビジネスの事情を知らず、中国での人間関係作りができない。だからうまくいかない。欧米系企業は建前はともかく実践ではうまくやるという話題の中にでてきたのですが、中国関連のビジネスマンが、日本の本社の中枢で実際に行われていることへの理解がないと、之は危険だなと思わされます。

 というかそういうの知らないのは、若い企業は別にして、やっぱ本社でメインストリームに入っていない人を派遣しているんでしょうね。少なくとも古い日本企業は大なり小なり裏の顔を持っています。本社総務や秘書、経営企画、こういう部門と営業のトップクラスなら、必ず知っています。それを知らないとしたら、経験の少ない子か、こういう世界にタッチしないレベルの子。

 まぁ、この5年くらいで日本がどの程度浄化されたのかは深くは理解していないので勝手な思いですけど。コンプラブームも日本は極端に走りますし、日本の商売の実態も知らずに海外で働いている人が多そうなことに改めて驚いた次第です。

 ということで、推薦図書にあげておきます」

 あ、僕らの商材の多くが関税を払っていない話をこの中国人にしましたが、僕らはまだ個人だから一番単純な形態で行っている。大企業になるともっと複雑なスキームを構築してうまくやっている。でも日本企業はしていないから勝てないんだという話でした。今の規模ならまぁよいんじゃないともいわれました。

 というか、中国でうまく言っている日本企業の中には、このような中国スタイルの企業もあります。でも日本人は中国法人にはいませんし、外部の取材を一切カットしていますけど。見ればわかるんですけどね。

 やっぱ大手の日本企業は清濁併せ呑みこめるエースを持ってくるべきですよ。下っ端いくら連れてきても兵隊じゃ何もできない、決めれない、社内の根回しだって壷がわからなきゃできないでしょう。そのエースは決して高学歴の汚れ仕事をした事の無いお絵かきやさんじゃないですけど。この辺はこの国じゃ糞の役にも立たないですから。だけど、そういう人材が不足しているんでしょうね、彼らをぬいちゃったら日本でのビジネスに支障もたらすかな。
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続 上海発! 中国的驚愕流儀

2010-04-19 | 中国関連書籍書評
続 上海発! 中国的驚愕流儀 (講談社+α文庫)
須藤 みか
講談社

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 以前紹介した須藤みかさんの最新作です。

 あ、始めに申し上げますとタオバオ関連の記事もありその中で私も紹介されております。そういう点でちょうちん記事と思われるかもしれませんが、前作に続いて自分にとって面白い情報が幾つかありましたので、お勧め本としてコメントします。

 上海名物?パジャマで外出を禁止するように上海市が命令を出した。これは万博前に上海市民の社会道徳を改善するためのもので、その中には上海で見れる中国人の悪習をかなり指摘している、から始まり、へーっとおもった点を幾つか。

・中国は法律の条文は日本の20倍あるが、守るのは3%しかいない。
・中国人が日本人を説得できても、日本人が中国人を説得するのは100%無理。
・中国メディアの記事のいい加減さ(他人の記事をそのまま転載する)
・学校では親が教師にプレゼント攻勢
・日本酒や焼酎を好む人も増えている
・一方で贋のドンペリなどの贋酒の横行
・カーナビ事情
・中国の幼児教育事情
・上海出産事情

 結構知らない事も多かったです。特に日本のお酒が一部に人気があるということは全く知らなかったですね。こういう案件は全て頭からオミットしていたんですが、現場を見ないとだめだなと思わされました。

 須藤さんご自信が上海で出産されてまだ育児中ということで、有る意味私たちと同じ環境にあるので、その辺は興味深く見させていただきました。私の場合妻が上海人と言うこともあるのか、本に書かれているほど高額ではありませんでした。

 病院は異なるようですが、地元の長寧区中心病院では、外人及びお金持ち向け(外国人の場合は選択の余地が無い)の特需病棟という同じ病院にありながら内装からして全然綺麗なところに入院させられます。その中でも部屋が何種類かあるのですが、1泊500元でしたので、まぁホテル程度の金額で済みました。

 私に関してはタオバオに関する部分に乗っていますが、別途別な名前で上海妻に関するコメントも記載されています。

 奥さんに関しては、須藤さんからも

 「日本人妻の方がほっとするでしょ」といわれたのですがどうだろう?

 正式に結婚はしなかったのですが、有る日本人女性と9年近く同棲していました。実はタイプは今の妻に似ているんです(秘密ですけど)。気は強く自信家(日本の元彼女はルックスも良かったのでその面でも)、インデペンデント、大学でたら総合職でOLやった後、一人で食える専門の世界に入って今も頑張っています。基本私は、男に依存しないタイプで、明るく頭の回転の良い人が好きなので、日本人も中国人も対して変わらないじゃないかと思います。とうか、好きなタイプは上海の方が多いですね。日本女性は総合職系でも男に美味く甘えながら昇進する人結構見てきたので(まぁ、これは男もサラリーマンは同様ですからしょうがないんですけど)。当地の女性の方が良く勉強していると思います。教養レベルも高いように思いますし。

 違いがあるとすれば配偶者の家族との生活関係になると思います。この辺は上海の中堅以上なら資産価格で1億円程度(不動産バブルのおかげですが)は持っているのがごろごろいますし、幸い今の妻もそういう家庭なので、お金に関してせびられる事も全くありません。逆に銀行借入等日本の親でも助けてくれない事を支援してくれますし、短期的な資金繰りで借金をさせていただいた事もあります。家族の一体度が強いので煩わしい面もたまにありますが、日本以上に大きな助けになります。

 お金は制限されると冗談で言いますが、自分の買う書籍雑誌代、日本人との交際費は全然問題ないですよ。相手次第簡素入れませんが。規制が強いのは浮気ですね。之は日本でも同じでしょうが、日本人よりその後の対応は厳しいかなと思います。日本なら離婚で住むところが、こっちだと再婚できない体にされそうで。。後、何かに付け一緒に行動したがるので自分ひとりの時間を作るのは難しいですね。読書量が大幅に減りました。

 相手の家庭環境(経済環境)だけは見極めた方が良いと思います。自分に関していえば、日中国が違えど私の場合は親が公務員という事もあり、正直極端な違和感は無いです。お互いに自国に誇りを持っており、孫の教育に関しては中国系か日本系かで間に挟まれていますけど。

 言葉はしょうがないですが、この国住むなら有る程度は相手の言葉を理解しないと話しになりませんし、一方、喧嘩の時にお互いに意味がわからないのはかえって良い所もあるようにも思います。夫婦って、お互いにお互いを教育しあう面もあるんじゃないでしょうか?少なくとも相手を尊敬できなければ、何人であれ私にはずっと生活を共にする事はできません。国民性の違いより、男女の違いの方が大きいと、アメリカや韓国でも思いました。

 まぁ自分のことが多くなりましたが、上に紹介した以外に私自身がビジネスに利用しようと思った物が幾つもありました。少し落ち着いたら、本に書かれた場所を見に行くつもりです。今現在の上海事情と幾つかのビジネスチャンス。そして、当地でビジネスをやるなら当然に知っておくべきこと。前作に続き、読み流しても面白いし、ちゃんと読むと為になる本です。

 最近中国ブームですよね。昨日お会いした方も

「日本ブランドを表に出せばいけると思っていた。でも今回上海でヒアリングして見てそんなに簡単ではない事が解った」とおっしゃっていました。

 中国進出を推進する人たちは、中国は宝の山だと見せようとします。確かに今及び今後の日本を考えた場合、中国の市場はビジネスチャンスの山です。おそらく、有る意味では日本より楽でしょう。しかし、やっぱり外国で、ルール無用の世界です。本当の中国人の消費動向はどうなのか?所得と購買行動?しっかりした情報は無いんですこの国。だから、様々な情報と自分の体験を通して仮説を立てて組み立てながら、PDCAしていく。之しかないと思っています。でも、バイアスかかった情報が多すぎすので、落とし穴がアメリカより多いかなと。市場の厳しさは実はアメリカより中国の方が優しい面もあると思いますけど。

 中国関連の本って、へんな本も多いのですけど、マーケティングの観点からすると彼女の本は多分全部読んだ方がよいですよ本当。それぞれが現場視点で書かれているので、「へー」とか読み過ごしちゃうでしょうが、ちゃんとビジネス開拓の視点でみるともっと突っ込んでみると面白い情報の取っ掛かりがあふれていますから(少なくとも私には)。

 大企業駐在組の方の本の多くは、自分が高い位置から中国を見ていますので、中国の現場感や生活観の支店が全く無い(あっても2次情報から)。政府関係とかマクロ視点、社会学的に有意義な情報がありますが、商売の参考にはほとんどならないんです(失礼、でも私見としては事実です)。

 この前見た有るメディアの方は、日中韓3ヶ国のカラオケ覚えるのが趣味でそのレパートリーを誇っていました。この人ちゃんと仕事していると思います??そんな連中結構いるんです。中国事情専門家という方々の仲には。。
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