日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

カルフール中国撤退?

2009-10-26 | 欧米企業の中国戦略
 個人的には全く知りませんでしたが、カルフール中国法人が撤退するのではないかという噂が中国国内ではあったようです。

 グローバルレベルでのカルフール事態は金融危機の影響で売り上げ不振に陥っており、こんな噂が出ていたようです。唯、先月カルフールのCEOが中国に訪問した時に、中国法人が撤退する事は無く、今後も毎年20-25店舗の出店をしていくというお話が出たそうです。

 この噂が出たのには、ウォルマートと、RTーMartの2社の中国国内おける総店舗数と売上がカルフールを上回った事から出てきたそうです。http://www.chinaretail.org/shownews.asp?id=1155

 中国語の記事に寄れば、カルフールの第三四半期世界売上は前年比で0.7%ダウン。南アメリカを除いて全て前年比割れしているそうです。また、ロシアに出店していたのですが、撤退を決定したそうです。

 中国の外資系小売といえばカルフール、という時代だったのですが、あっというまにウォルマートに抜かれてしまったんですね。時代の速さに驚かされます。

 そしてまた、そうはいっても前年比1%程度の売上減で(9月までの通期だと尾もっと大きいかもしれません)、ロシア撤退など、行動の早さには驚かされます。日本の大手小売業は軒並み前年比10-30%売上減ですよね。

 まぁ、雇用の問題を考えると軽々にはいえませんけど、日本企業の動きの遅さは非常に目に付いてしまいます。
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百度にすべきかグーグルにすべきかそれが問題だ

2009-10-26 | 中国経済関連
 中国向けSEOとして、百度かグーグルかという記事が掲載されています。
http://japan.cnet.com/blog/zucoco/2009/10/19/entry_27035056/http://japan.cnet.com/blog/zucoco/2009/10/19/entry_27035056/
著者は、Google中国(谷歌)の強い分野は、
■企業、製品、ショッピング情報
■旅行情報
■専門資料

百度中国(baidu.com)の強みとして
■音楽
■映画
■ゲーム
 と指摘しています。
 
 昨年の資料の記憶ですので今は異なっているかもしれませんが、大学卒業以上の学歴の方が使う検索エンジンという、データでは、Googleが60%近くを占めていました。その後、中国政府の圧力でGoogleが色々妨害されて全体シェアを落としていますので、その比率は低下しているかもしれませんが、ご紹介したブログのデータを見ると、基本的傾向は同じではないでしょうか。

 そう、あくまでもデータからの仮説ですが、日本企業の商品やサービスを購入する人は基本的に中間層以上の所得者⇒中国ではそのまま学歴にほぼ比例。学歴高い人は百度の広告システム理解してウザク思っていますよ。

 という事を考えれば、日本企業のSEO対策のメディアは百度ではなくGoogleの筈なんです。百度の得意なコンテンツ系は中国では課金する手段が限定されており、ビジネスにはなりにくい分野です。そして、中国のネットユーザー普及の背景には、コンテンツがほぼ無料で獲得できる(日本なら優良なコンテンツ)事にある事を理解する必要があります。

 中国市場ウェブサイト構築会社等には百度を薦める企業もあります。

 何故??

 見た人怒る人もいるかもしれませんが、百度は単純にお金払うと上位表示される仕組が有る。そして、その百度に払う広告費に差額を設定するのは容易で、一旦長期で百度に広告表示する仕事を日本企業から請ければ、場合によっては中国人社員一人分の人件費位稼げる。広告効果はともかく、クライアントに上位表示されたサイトを見せる事ができる。コンサル自体が事実を理解しているかどうかも疑問のまま営業している例もあるので。。

 こういうからくりがあります。唯、最近のデータを見ていないのでその辺は自分で調べた方がよいかもしれません。Googleより百度の方が中国政府には守られていますから、その面安全ともいえます。
 
コメント (2)
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