日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

香港、中国妊婦の出産受け入れを一時停止

2009-10-11 | 中国の社会・文化・歴史等
 一人っ子政策を避けるために、香港で二人目の子供を出産する中国人が後を絶たないのですが、ライブドアニュースによれば、香港の公立病院は中国人の受け入れを年末まで中止するようです。

 中国人の数が増えて、香港の妊婦が入院できなくなった事が原因のようですね。記事に寄れば、入院費用は今では45万円位前払いしないと入れないようになっているそうですが、今年1-8月に香港で出産した中国人は2万人近くになるようですね。http://news.livedoor.com/article/detail/4389506/

 香港の人口の推移(百万人)
年度 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
香港 6.73 6.76 6.80 6.84 6.91 6.95 7.01 7.07

 余り関心は無いのですが、香港の人口の推移は上記のようになっているようです。年によってばらつきがありますけど、2008年、2009年は年間6万人増加していますけど、8月までで2万人中国大陸の子供が香港で出産されているという事は、年間3万人が大陸人の子供の増加による人口増ですね。

 香港人の子供は年間1万人程度のようですので(今年8月までに6千人強)、移民が2万人ということになるでしょうか(何人死んでいるのか知らないのでその分もっと多いでしょう)。

 香港はタックスヘイブンで所得税とか安いのですけど、社会福祉は比較的しっかりしているそうです。将来的に税金を納めない大陸人の人口が増えたとき財政的には平気なんですかね?ずっと先の話ですし、その頃は完全に中国に統合されてしまって、社会福祉面も変わっているかもしれないですけど。
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日本からの寄付金はもう期待しない

2009-10-11 | 中国の社会・文化・歴史等
 ダイヤモンド誌の記事なんですが、「日本からの寄付金はもう期待しない?
中国で広がる“社会貢献”ブーム」という題名で

・上海では寄付金話が横行し、日本企業にも話が多くくるが、四川大地震以降、寄付金の額そのものが問題になり、寄付行為=宣伝効果を期待する商行為という状況。

・日本では、「貧しい中国、かわいそうな中国人」という呼びかけに心を痛め、浄財を投げ打つ善男善女が存在するが、もはや個人寄付金等の小金は中国人は興味がない。上海人が某団体に14万円寄付したが、現地ではこのような金額が常識となっており、以前は日本で寄付活動を行っていた中国人も、現在は中国に軸足を動かしている。

・寄付金の用途先として、貧困地区の小学校の建設がある。2002-2003年頃の建設価格は400万円程度だったが、今は建設資材の高騰もあり500万円を超えるようになった。

・一方、日本政府は1979年から中国に対し有償、無償の資金援助や技術協力などを通して、幅広い協力を行っており、5年前に建設した安徽省の新校舎では930万円を供与した。また、日本赤十字社も08年の四川大地震の被災地の小学校建設に8.5億円も使っているが、1校辺り4000万円になる。

・中国人の中では、「お金を送ったところで腐敗につながるだけ。政府を介さず民間の力でやるべき」という声がある。管理監督の行き届かない金は、結局のところ中国の地方政府のほしいままにされてしまうのがオチだ、という意味だ。日本の供与して金額の大きさをみると、その可能性は見える。

・賢くなった上海人は「手を差し伸べても、困った人までは募金が届くわけはない」と、すでに期待値ゼロからスタートしているのだ。「四川大震災では、自分たちで何台ものトラックを運転して被災地の女性にナプキンを手渡した人たちもいた。中間に入る第三者は信用できない、だから、やるなら自らの手でやるべき」とある上海在住の医療従事者(45歳)は語る。

・「見栄の援助」もある。四川省の復興と同時に“御殿のような校舎”が出たことも中国市民の間で物議を醸している。

・日本にはここ数年、中国からの援助が入って来るようになった。今年5月には天津市や広東省政府から贈られたマスクが日本に到着した。建国60周年、中国も経済大国にその姿を変えた。我々日本人の旧イメージのままの中国観も、これを節目にリセットされなければならないだろう。同時に、中国における貧困問題、環境問題への取り組みも急速に変化をしており、この“独特な社会貢献スタイル”が構築されつつある中国において、我々のアプローチが意味を持たない可能性があることも理解しておくべきだと思う。
http://member.diamond.jp/series/china_report/10035/?page=3
 現地にいるとまぁ常識なんですけど、日本にいると見えない面じゃないでしょうか。中国国内を旅行していると、中年の一人旅の日本人が、初見の中国人たちと飲みながら支払いを自分で行っているのですが、自分の方がお金を持っているという感覚や態度が見えています。まぁ、日本語と英語で何とか会話をしようとしているので中国になじみは無い方でしょう。

 サラリーマン程度の日本の給与所得者より、おごってあげた中国人のほうがかね持っている可能性が多いいんだよ(観光地ですので)、といってあげたいですね。

 日本の平均年収は440万円。物価差を考えれば1/5として中国なら80万円=月給6-7万円程度=4000-5000元。上海じゃ新卒サラリーマンの給与(額面ベース)ですよ。

 ブランド品の購入や、絶対額の大きい自動車、家電を買う以外のコストは上海でさえ安いですもん。

 勘違いが多いですね。それだけ、まだ日本人は海外をしらなすぎるということでしょう。
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