昨日紹介した、ベストバイの撤退の理由について中国人の某アナリストの分析だそうです。
ベストバイは2003年に駐在事務所を設立。2006年に上海の徐家ほいに一号店を上海に開店。この3年間、ベストバイはサ-ビスが競合との差別化になると思考していた。
2008に上海の中山公園に2号店を開店。その後杭州、蘇州を含め7店舗に拡大
しかし中国のチェーン店の方が話すように、中国では規模の拡大のみが薄利を吸収するような過当な価格競争が繰り広げられており、ベストバイはその競争に勝てなかった。
そしてベストバイはメーカー派遣の売り子ではなく、店舗従業員は全て自社で雇用していた。彼らの平均コストは月3千元になり、競合に比べると非常に大きな負担となった。そして、広告も上海のみで数十億円使ったが全て自社が負担した。
規模の小ささと、このコストの高さが、顧客に低価格を提供できなくした。
その上、家電大手競合の、国美、蘇寧に加え、オンラインの京東、ニューエッグ、易迅等が現れてきた。
結局、ベストバイの失敗が現地化ができなかったことによる。
・社員の自社雇用等オペレーションコストが高い
・現地企業の行う金融取引(割賦販売か)を行わず全て現金販売にした
・店舗への出展料はメーカーに請求しないが、変わりにベストバイに払う利益が15%と高い。このためにメーカーや卸の支持を無くした、
・中国人消費者に体験も価値だというコンセプトは確かに正しいが、現在の中国市場では規模と価格がもっと重要だ
・中国の消費者はPCはソフトなしの物を買う。携帯電話が最も売れる。中国のクレジットカードの使用は当たり前。欧州に比べて音楽関連機器の需要は少ない。楽器ではギターが一番良い。
http://www.wqwlx.cn/bj/news_detail.asp?id=35029
日本企業も同じような間違いを起こしそうだと思いませんか?
ヤマダ電機さんは、現地は見ていないけど。もっと日本的に運営しそうですよね。
良い物が売れるわけじゃない。昨日の記事にも書きましたがベストバイ自体の評価は決して低くはなかったですし、華僑や留学経験者には受けていたように思います。ある意味、中国の富裕層向け店舗ですね。唯し販売している商品自体は、差別化はできない。
最近、日本のサービスが中国での差別化だ!
なんてほざく記事が多いのですが、ある意味その通りの面もある反面
やればー。
と冷たく見ている私がいます。中国ビジネスは、中国市場を何も知らない人が何故か中国市場コンサルタントと評している事がなんと多いことか。
そう。中国市場向けだけじゃありません、貿易なら中国経験10年以上のかたもたくさんいます。でも、たった2年ちょっと仕事をした29歳の上海人の妻ができたことをできない人が99%なんです(存在を知りませんが1%位はいるかもしれないという意味で)。残念ながら。タオバオの店舗だけじゃありません、そのプロセスも。
そして、そのプロセスや過程を知っている僕も、今知っているからと言って同じ物は一人では作れない。タオバオの店舗や、独立ECサイトでそこそこ売ること自体は、実は表面的なことで、そんな物なら。資金次第で今からでもできるでしょう。問題はそこにいたるまでのビジネスプロセス全ては、答えが見えている今でも恐らく外国人だけでは作れない。
悔しいんですけどね。
そのプロセスが作れないとベストバイと同様。期待利益は獲得でき無い。つっか、思い切り現地化していても期待利益は毎月下げていかないといけない。その中で以下に戦うかを考えないといけない。
商品の小売店舗の粗利益15%で、メーカーが取られすぎと感じる。家電分野は品種によりますが確かに日本でも低粗利益で規模で運営しますが、20-30%程度はあるでしょ。ここがすごく重要なんですよね。粗利益を下げて戦うしかない。ちょっとのサービスじゃ大きな差別化にはならないので、逆にコストアップにつながる。てことは運営コストを下げることを考えないといけない。
でも、外資が運営コストを中国企業みたいに下げようとすると、カルフールの派遣従業員問題のようにメディアにたたかれ、下手足たら罰金食らう。同じ事やそれ以上のことをしている中国企業には罰は無い。特に国営。
不公平だ、本当に。
知れば知るほど嫌気のする中国市場。
でも、稼ぐ方法は幾らでもある。
まぁ確実なのは、昨日の記事紹介のZARAやH&MのようなSPA型ですね。ユニクロがここに名前が出てこないのがなんともね。日本では中国で成功している企業と評価されているけど、中国レベルではそこまでの評価は受けていないって事でしょうね。
それにP&Gやコカコーラの中国での存在感見ると、中国より日本市場のほうが実は閉鎖的で難しいのじゃないかと思っているのですが。逆にその閉鎖的な市場に慣れたから、海外で苦戦するんじゃないかな。
ベストバイは2003年に駐在事務所を設立。2006年に上海の徐家ほいに一号店を上海に開店。この3年間、ベストバイはサ-ビスが競合との差別化になると思考していた。
2008に上海の中山公園に2号店を開店。その後杭州、蘇州を含め7店舗に拡大
しかし中国のチェーン店の方が話すように、中国では規模の拡大のみが薄利を吸収するような過当な価格競争が繰り広げられており、ベストバイはその競争に勝てなかった。
そしてベストバイはメーカー派遣の売り子ではなく、店舗従業員は全て自社で雇用していた。彼らの平均コストは月3千元になり、競合に比べると非常に大きな負担となった。そして、広告も上海のみで数十億円使ったが全て自社が負担した。
規模の小ささと、このコストの高さが、顧客に低価格を提供できなくした。
その上、家電大手競合の、国美、蘇寧に加え、オンラインの京東、ニューエッグ、易迅等が現れてきた。
結局、ベストバイの失敗が現地化ができなかったことによる。
・社員の自社雇用等オペレーションコストが高い
・現地企業の行う金融取引(割賦販売か)を行わず全て現金販売にした
・店舗への出展料はメーカーに請求しないが、変わりにベストバイに払う利益が15%と高い。このためにメーカーや卸の支持を無くした、
・中国人消費者に体験も価値だというコンセプトは確かに正しいが、現在の中国市場では規模と価格がもっと重要だ
・中国の消費者はPCはソフトなしの物を買う。携帯電話が最も売れる。中国のクレジットカードの使用は当たり前。欧州に比べて音楽関連機器の需要は少ない。楽器ではギターが一番良い。
http://www.wqwlx.cn/bj/news_detail.asp?id=35029
日本企業も同じような間違いを起こしそうだと思いませんか?
ヤマダ電機さんは、現地は見ていないけど。もっと日本的に運営しそうですよね。
良い物が売れるわけじゃない。昨日の記事にも書きましたがベストバイ自体の評価は決して低くはなかったですし、華僑や留学経験者には受けていたように思います。ある意味、中国の富裕層向け店舗ですね。唯し販売している商品自体は、差別化はできない。
最近、日本のサービスが中国での差別化だ!
なんてほざく記事が多いのですが、ある意味その通りの面もある反面
やればー。
と冷たく見ている私がいます。中国ビジネスは、中国市場を何も知らない人が何故か中国市場コンサルタントと評している事がなんと多いことか。
そう。中国市場向けだけじゃありません、貿易なら中国経験10年以上のかたもたくさんいます。でも、たった2年ちょっと仕事をした29歳の上海人の妻ができたことをできない人が99%なんです(存在を知りませんが1%位はいるかもしれないという意味で)。残念ながら。タオバオの店舗だけじゃありません、そのプロセスも。
そして、そのプロセスや過程を知っている僕も、今知っているからと言って同じ物は一人では作れない。タオバオの店舗や、独立ECサイトでそこそこ売ること自体は、実は表面的なことで、そんな物なら。資金次第で今からでもできるでしょう。問題はそこにいたるまでのビジネスプロセス全ては、答えが見えている今でも恐らく外国人だけでは作れない。
悔しいんですけどね。
そのプロセスが作れないとベストバイと同様。期待利益は獲得でき無い。つっか、思い切り現地化していても期待利益は毎月下げていかないといけない。その中で以下に戦うかを考えないといけない。
商品の小売店舗の粗利益15%で、メーカーが取られすぎと感じる。家電分野は品種によりますが確かに日本でも低粗利益で規模で運営しますが、20-30%程度はあるでしょ。ここがすごく重要なんですよね。粗利益を下げて戦うしかない。ちょっとのサービスじゃ大きな差別化にはならないので、逆にコストアップにつながる。てことは運営コストを下げることを考えないといけない。
でも、外資が運営コストを中国企業みたいに下げようとすると、カルフールの派遣従業員問題のようにメディアにたたかれ、下手足たら罰金食らう。同じ事やそれ以上のことをしている中国企業には罰は無い。特に国営。
不公平だ、本当に。
知れば知るほど嫌気のする中国市場。
でも、稼ぐ方法は幾らでもある。
まぁ確実なのは、昨日の記事紹介のZARAやH&MのようなSPA型ですね。ユニクロがここに名前が出てこないのがなんともね。日本では中国で成功している企業と評価されているけど、中国レベルではそこまでの評価は受けていないって事でしょうね。
それにP&Gやコカコーラの中国での存在感見ると、中国より日本市場のほうが実は閉鎖的で難しいのじゃないかと思っているのですが。逆にその閉鎖的な市場に慣れたから、海外で苦戦するんじゃないかな。