日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

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2010-10-27 | 中国ビジネス関連

グローバル化の要請

 と題してフェスコという中国No1の人材派遣会社の日本人の方の報告が載っています。

・中国人大学生の就職先人気ランクで日本企業が低い理由のひとつは、一定以上に昇進できない事とされている。今後が経営陣の現地化が必要になる。

・以下が欧米企業の出資国別総経理の国籍、雇用形態の調査結果である。日系企業では本社またはグループ企業からの派 遣総経理が7割強を占めるのに対して、欧米系では43%が現地採用者であり、また日系では日本人総経理比率が66%、欧米系では本社国籍総経理は46%に すぎない。本社国籍に占める華人(帰化人材等)比率は分析からは判断できず、欧米系企業の本社国籍総経理に中華系人材が相当数含まれる可能性は高く、欧米企業では中華系総経理の比率が相当に高いと考えられる。

 ・今後日系企業も中華系人材を中国事業の経営トップに配置する動きが本格化するものと考えられる。

・下の図は企業国籍別の中国国内主要販売先企業国籍を分析したものである。61%の日 系企業が日系企業を販売先としているのに対して、欧米系企業は61%が非欧米系(日系・中国系)に販売している。日系企業は中国においても、実は日系企業 同士、言わば国内ビジネスの延長線上で業務を展開している企業が多いという実態である。

中国内需市場の最終購買者は中国人市場であり、BtoBビジネスにおいても非日系 企業との取引を拡大する事が必然となる。組織のグローバル化は、日本人・企業が基準とする“高い品質”という日本企業の強みを伸ばしつつ、非日系に受け入 れられる“商売”へと、ビジネスの現地化、本来の意味におけるグローバル化の実現を容易にするものと期待される。

“万博後”、日本企業のグローバル化の“芽”が“本流”になり、“三度目の正直”どころか“狼少年”的な感さえあったが「グローバル化」というお題目が“絵に描いた餅”から現実のものとなる為、人材業の立場からご支援してゆきたいと考えている。

http://www.explore.ne.jp/feature/shibo-hata2.php

さて、もっともらしいですしあたっている部分もありますが。

・総経理の採用形態は人数でしょうか。欧米系は58社かな?日本企業は88社。

さて、欧米系は確かに移民の人が本国派遣の中に多いというのはその通りと言う感覚知はあります。でも大陸出身者は9名ですね。となると15%程度。

一方日系企業は25名で28%。日本国籍の中にも国籍変更した中国人の方も居るはずですね。

何かって言うと、台湾香港人の総経理の数が欧米系では結構占めると言う事。大陸出身者はまだ少ないと言う事。台湾香港出身者もおそらくアメリカや欧州のMBA程度は取っている人が多いでしょう。そういう意味で日本留学者では技術系除けば大学院が実務から離れているのであまり経営者に向く人は出てこないですよね。

逆に大陸出身者を重用する比率は日本企業の方が高いといえます。

・次に取引先企業。是は実は総経理も関係してくると思いますが、企業規模を比較しないと駄目ですよね。日中は場所が近く生産拠点ですから日本の顧客が中国進出した関係で中国に来た中小企業も多い。だから顧客が日本企業が多いのもまぁ当然。欧米系は中国は生産拠点でもあるが、アパレルなんか中南米でも作っていますし、メキシコや東欧があるから日本に比べると比較的大きな企業が中国に進出しているのではないかと想定されます。

 

確かに企業派遣の方の素行不良率は日本の方が高そうな気もしますけど(独身や単身でくる欧米人は是はまた結構凄いらしいですが)、比較統計として使うにはあまり有意なデータじゃないよな。。

 

と個人的には思いました。

 

つっかさ、中国関係の分析なんてこの程度のいい加減なものがおおすぎんだよね。もう少しマトモナ経営人材が中国ビジネスに取り組んで欲しいよな。

 

大陸出身者で現地法人の経営がちゃんとできるレベルの人材はまだ少ないはずなんです。解放してから日が浅いし、そのせいで使える人は一般に年齢が若い=経験がまだ足りない。だから欧米系は香港台湾やシンガポール、アメリカンチャイニーズとかを使うんですよね。

この表見たら、そうか、中国人の不満はわかるけど、大陸出身中国人の登用は日本企業の方が遥かに進んでいるじゃないか!

ってことになりますよね。でも企業規模見ると大企業は部長以上は日本人ばかりで、総経理っていっても日本国内でも派遣人材の乏しい中小企業が多いんじゃないかな。

 

まぁ、日に日に中国からは心が離れていっているのですが、個人的に思った点を。。

 

 

 

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検閲強化されているようですね

2010-10-27 | 中国ビジネス関連
 私が日本にいる間、色々トラブルがあり、急遽事務所を引っ越したのですが、
なんでも社員が皆辞めちゃったみたいな話で、あわくって急遽帰ってきました。

 今日の夜にいってみたところ、幸い二人はいたのでほっとしています。まぁ、
かなり強引に突っ走る嫁についていけなかったというところですね。正直社員
側からすれば腹も立つだろうという感じでした。

 まぁそれはよいのですが、日中関係の悪化のせいかサイトの検閲は厳しくなっ
ているようですね。

ドアブロ vol.073 2010年10月25日発行□
□ 罵倒が通じない日本人に困惑する中国人
http://ck.blogmag.livedoor.com/ck/201000254dae48372fa10b4cb5/

□ 反日デモより怖かった出来事
http://ck.blogmag.livedoor.com/ck/20100025df06409d1fb97c8f67/

 メルマガ掲載の記事ですがリンクが切れていました。。内容はたわいも無い事
のような気もしますが。

 益々住みにくくなっているのかな。

 ただせさえ色々と嫌気さしているのに。。
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おおおテレビに出ていた

2010-10-20 | 中国EC事情・淘宝
 先月JETROさんに取材されていたのですが、日本で放送されていたのを
きづきませんでした。

http://www.jetro.go.jp/tv/internet/20101012319.html

はは、髪は乱れめがねはずり落ちそう。。。

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尖閣問題後に中国進出企業が心得るべき教訓

2010-10-19 | 中国ビジネス関連
 よく引用している江口さんのダイヤモンドの記事です。

尖閣問題後に中国リスクが改めて見えたという内容です。

・過去もそうであるが今後も日中間には尖閣問題に見られる関係悪化がおきることは避けれないだろう。

・領土問題のように、客観的に唯一正しい答えが存在せず、双方が言い分を譲れない問題の場合には、「どちらが正しい」という議論は意味がなく、解決に時間がかかればかかるほど、ビジネスはネガティブな影響を受ける。そして、より不利な状況に立たされてしまうのは、中国企業ではなく日本企業だ。
 それは、世間でよく言われるように、日系企業が生産拠点、原材料調達先、および市場として中国に対する依存度が高いという理由だけではない。フェアプレーで外交を続ける日本と違い、望む結果を導き出すためであれば、中国はありとあらゆる手段を使うからだ。

・今回、中国政府が公式にとった主なアクションは、東シナ海ガス田開発交渉の延期、政府閣僚の交流停止などに過ぎない。

・しかし、中国政府が報復行為として実際に行なったかどうかはともかくとして、日本向けレアアースの輸出停止、フジタ社員の拘束という事実からも推測されるように、中国政府は日本のビジネスに大打撃を与えるオプションをたくさん持っている。

・中国の税関は、日系企業が中国に輸出入するモノの流れをスパッと止めることができるだろう。通常は、抜き取り検査、ランダム検査だけで済ます通関検査を、日本企業だけ全量検査にすればいいからだ。

 また、日系企業の輸出入貨物に関して、意図的に不利な条件の関税や増値税を適用したりできるし、本社と中国現地法人間の移転価格の問題を調査して追徴課税するなどの措置を取ることができる。

・外貨管理局では、許認可や監督の権限を使って、日系企業の中国外への出金の蛇口を閉めることができる。

・税務局は、日系企業を集中的にチェックして税金をできるだけ多く徴収することも可能だろうし、政府機関や国営企業が、調達品の入札業者リストから日系企業を排除させたりすることもできるだろう。

・企業ではなく「日本人」個人を狙うことも考えられる。
 税関からの許認可が必要な商品を、たまたま担当者が許可手続きを忘れて関税を5万元以上支払わずに輸入してしまった場合、場合によっては刑事事件となり、直接の担当者だけでなく、書類に捺印した日本人管理者も懲役刑に処せられる可能性もある。

・上海、北京などの大都市で夜な夜な夜遊びをしている日本人駐在員や、出張者が集まるKTVなどに公安が張り込めば、すぐに何人も日本人を捕まえることができるだろう。

 このような中国の対応は、日本人から見ると不当なイジメに見えるかもしれないが、中国政府としては、「ルールに違反している当事者を処罰しているだけであり、たまたま日系企業、日本人への取り締まりが最近多くなっているだけだ。」という理屈になる。

 反対に、日本が日本国内で中国企業に対して同じような報復行為を行なったところで、大きな市場を武器に世界中の国々からラブコールを受けている中国にとって被害は極めて限定的なので、抑止力にはなり得ない。

 といったあとで記事の中にはその対策が記載されています。
http://diamond.jp/articles/-/9765/votes

 実際に未だに税関の検査は厳しいようで、現地の話ではあと2月位は同じ状況が続くようです。実際に多少は影響受けています。

 そうなんですよね、中国国内での商売や生活の中では全てがグレーというか法律の決まりではなく運用面の中でアグレッシブに動く人が勝つ世界なんですけど、運用が法律の規定どおりになるとね。適用された側はされない人たちには勝てなくなりますから。

 てことは中国ビジネスの根本は、一部の業界を除き中国人に勝手にやってもらうことかな、と改めて思いますね。
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またも工商局が

2010-10-15 | 中国EC事情・淘宝
 先週交渉局と公安が来たと聞き、昨日は工商局が来て4時間もいたということでした。パソコンkもっていかれようとしたとか。

 まぁいろいろ問題のあるグレー輸入方法で仕入れたもの販売しているのだから当然なんですが、今回は

・おそらく競合店舗と思われる先がEmailで工商局にちくった

そうです。足の引っ張り合いですね、本当に。

 結論としていろいろな交渉をした上での課題は

明治の粉ミルクを販売していたのが最大の癌だったこと。輸入再開OKと報道がありましたが、口蹄疫で輸入禁止になっている商品ということで、若干の罰金を払うそうです。

欧米のミルクも同じルートで入っていますがこちらは目をつぶってくれるとの事。日本たたきの影響ですかね?

まぁ、こんなこともあるということですね
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大阪でセミナーします

2010-10-09 | 中国EC事情・淘宝
第5回中国ビジネスお茶会

世界中が注目する中国ECビジネスは、2009年度で約2,600億元市場(日本円で約3.3兆円市場)へと成長しており、2013 年には 12,692億元(約17兆円)に拡大するという予測もあります(中国iResearch社調べ)。この2,600億元市場の中の2,000億元はタオバオでの流通と言われております。

第5回中国ビジネスお茶会では、
タオバオでの中国販売で日本人経営店唯一とも言える、王冠3つ(好評価を得た取引数が5万回以上)の信用度を誇る内田信氏をお迎えしてが、中国EC市場と淘宝網についてお話を伺います。

http://china-agito.net/

 先月末に実父がなくなり急遽帰国してばたばたしており告知が遅くなりました。

 今回は、時間をたっぷりいただきましたので、過去のセミナーとことなりいくつかの成功事例とその分析、中国らしい頭痛の種を拾った面白い資料をベースにプレゼンします。本邦初公開かな?

 場所とか詳細は私もまだミステリーなので、こちらをご覧ください
http://china-agito.net/101013.html

2010年 10月13日(水)

参加費用: 15,750円
(お茶会参加費:ケーキ&coffee:懇親会費含む)
お茶会のみ参加:10500円
時間: 17:00~22:00 の5時間
17時から19時 講義   19時から22時 懇親会
場所:大阪心斎橋付近を予定しております。詳細は追ってご連絡いたします。
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