日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国の汚職にどう対処するか

2009-10-16 | 中国経済関連
Forbusの、良く引用しているShaun Reinさんという方の記事です

 コカコーラ、リオティント、マッキンゼーで贈賄の問題が発生した。コカコーラのボトリング工場では1.5億円もの賄賂が指摘された。企業側は、会社のイメージダウンだけでなく、アメリカの汚職防止法と中国の最近の汚職防止活動に抵触する事も考慮しないとならない。

 中国では殆ど毎日汚職に関連した誰かが逮捕されている。数年前には上海市初期陳氏、最近ではシンセン市長が捕まった。国美の創業者黄氏も逮捕された。さて、どうやって汚職を避ける事ができるだろう。

 政府がらみの汚職と民間の汚職は根本的に質は異なる。不動産の大型開発やプロジェクトでもない限り、外国人幹部が政府関連の汚職に関わる事は少ない。政府職員側も外国人からお金を貰う事は避ける傾向にある。これは、言語や文化の壁というよりも、政府職員側が外国人を信用せず、またどう対処するかを理解していないからだ。そのため、表ざたになって逮捕されるリスクは大きいと考えている。

 郷に入れば郷に従えとはいうけれど、中国では政争がおきた場合、敗者が逮捕される。そのときには敗者につい企業人も巻き込まれる。

 多国籍企業は、政府関連の汚職に関連する事は少ないとはいえ、商業上の贈賄は頻繁に発生する。従業員がキックバックを貰ったり、見込み顧客から要求されたりするが、時には過激な要求もあり政府関連より激しい。

 例えば、新任のマーケティング担当部長が私たちに、新しい広告会社を選定するよう頼んできた。彼は聞いた事のない既存の業者に対する有名な広告会社を連れてきて、自社の80名のマーケティングと営業部門全員を集めてこの2社から選ばせた。

 新しい候補業者のプレゼンの方が遥かに専門性も高く良かったが、部員の投票結果は78対2で既存の業者を選んだ。新任副社長は驚きこう話した「年収2万元の社員達が何でBMWやベンツにのっているか解ったよ」。。

 ビジネス上の贈賄の慣習は極めて深刻な問題で、スタッフは会社の為より業者の為に働く事になる。ゆえに厳格に対処すべきなのだが、効果的な手段というのはない。

 留意すべきなのは
1.大半の従業員は会社に対して忠誠心は無い。彼らは自分がフリーのエージェントの企業家であり、所属する企業は自分自身がお金を作る為の関係を構築する場として捉えている。
 
 アメリカでは、他人が悪い事をするまでは人は信用できるものを考える。中国では全く異なり、真剣にチェックアンドバランスを実行する必要がある。重要な取引先の選定に当たっては外部の専門家の助けを得る。従業員の定期的ローテーションを図り、強い関係が出来ない様にする。

2.賄賂を要求する会社には、アメリカ政府の汚職に関する厳しい対処を説明し、自分では何もできないと説明する。

 幸いな事に最近は商業上の汚職は減少傾向にあり、経営陣は正直に商売をする事でお金を生むようになってきている。若い世代、特に海外で学んだ中国人は西側の商習慣になじんでいる。

 1970年代には汚職がビジネスでも非常に有効であったが、近年汚職は市場経済にそぐわず、リスクに繋がっている。

 結論としては、贈賄をする必要が無い。それにより幾つかの機会はなくすだろうけど、リスクも今では大きすぎるhttp://www.forbes.com/2009/10/07/china-corruption-bribes-leadership-managing-rein.html

 自社の従業員に対する見方は面白いですね。外資系企業でも日本企業と同じかな?日本企業のほうがアメリカ人より社員を信頼して任せきってしまう事例が多いですよね。

 政府関連で外国人からの贈賄を嫌がるというのも面白い意見です。確かにそうだなと思いますけど

 現実には、贈賄の程度ですけど中国市場に物を販売するとなると、ネットや通販のように消費者に直接販売する以外では避けられないのじゃないかな。仕入とかでも同じような問題に直面するように感じていますけど。程度問題だとは思いますが。

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ヤバイ中国人

2009-10-16 | 中国関連書籍書評
ヤバい中国人 (宝島SUGOI文庫)

宝島社

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宝島編集だけに、思いっきり反中の内容ですけど、かなり笑えます。

 北朝鮮国境に行って、食べ物を放り投げて北朝鮮人がそれを取りに来るのを笑いながらみているツアーがあるとか、嬰児を食べるとか、トンでもない話から始まります。
 
 全然知りませんでしたが、シンセンで売春婦が街中を引き回されたとかもあったそうですね。

 一番びっくりしたのが、北京オリンピックの聖火リレーで長野で起きたこと。ここでは、中国人に囲まれて中国の国旗をかぶされた日本人がぼこぼこにされたとありますが、これって本当ですか?当時は上海に帰国する前とはいえ日本にいて、チベット人を妨害する中国人留学生集団というレベルの報道しか見ていなかったのですけど。

 もしそうなら、日本人って何やっているのでしょうね?警察も中国人側についた。長野市民は引きこもっていたという表現になっていますので、中国人を非難する反面日本人や長野市民に対する非難にも見えます。日本人や長野人に対する侮辱表現にも受け取れるのですけど。

 現代日本人、そこまでなさけないか??

 まぁ、宝島ですから、大げさに騒いでいるのかな程度に解釈していますけど。本当にそうなら、今だに街宣車にのって騒いでいる右翼は何やってんの?
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