アジア力 | |
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日本経済新聞出版社 |
日経新聞から出ている本で、2010年の秋に出されています。日本では思いっきり中国市場と大わめきしていたころですね。
大まかですがアジア各国の現状、プラザ合意後の日本のアジア進出の経緯、低コスト生産地としてどこが適切なのだろうか、市場としての現状と可能性、等今後のアジア戦略を考えるうえで最初に読む本としてはとても良い入門書だと思います。
低賃金を東南アジアに求める場合ミャンマーとフィリピン位。
中国に出来上がった低賃金モデルの産業集積の優位性、そしてそれが移行するとしたら東南アジアではなく旧英領インド兼。
インドの発展は中国より遅いが、改革が始まったのが遅いから。
インドと中国の違い。中国は模倣しかできないが、インドはタタモータースなど技術革新につながることを既に行っている。
まぁ色々てんこ盛りです。
東南アジアに関しては、所詮は外資頼みの成長と切っていますね。まぁ=言葉を変えれば中進国までという事です。
面白いのは発展途上国の消費は社会慣習や宗教よ利も所得で決まる。というところ。ハラルなど食品などの業界ではそうもいきませんが、まぁそうですよね。でその低所得層にはまる商材が現状少ないのが日本企業の悩み。
日経は新聞記事とか雑誌だけみていると、けっこうちょうちんだなぁと思う事もありますが、こういう本を見るとさすがだなぁと思わされます。