日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

アジアビジネスするなら必読の本

2013-11-18 | 中国関連書籍書評
アジア力
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


日経新聞から出ている本で、2010年の秋に出されています。日本では思いっきり中国市場と大わめきしていたころですね。

大まかですがアジア各国の現状、プラザ合意後の日本のアジア進出の経緯、低コスト生産地としてどこが適切なのだろうか、市場としての現状と可能性、等今後のアジア戦略を考えるうえで最初に読む本としてはとても良い入門書だと思います。

低賃金を東南アジアに求める場合ミャンマーとフィリピン位。
中国に出来上がった低賃金モデルの産業集積の優位性、そしてそれが移行するとしたら東南アジアではなく旧英領インド兼。
インドの発展は中国より遅いが、改革が始まったのが遅いから。

インドと中国の違い。中国は模倣しかできないが、インドはタタモータースなど技術革新につながることを既に行っている。

まぁ色々てんこ盛りです。

東南アジアに関しては、所詮は外資頼みの成長と切っていますね。まぁ=言葉を変えれば中進国までという事です。

面白いのは発展途上国の消費は社会慣習や宗教よ利も所得で決まる。というところ。ハラルなど食品などの業界ではそうもいきませんが、まぁそうですよね。でその低所得層にはまる商材が現状少ないのが日本企業の悩み。

日経は新聞記事とか雑誌だけみていると、けっこうちょうちんだなぁと思う事もありますが、こういう本を見るとさすがだなぁと思わされます。




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2013-11-15 | 中国関連書籍書評
中国 崩壊か 繁栄か!? 殴り合い激論
クリエーター情報なし
ビジネス社


古本屋で買った本です。まぁ興味があっても新刊で買う必要はないっすね。

石平さんは、国籍も日本に帰られたそうですが、反共反中の記事内容を何年も書かれていらっしゃる。副島さんは初めて読みますけど、思いっきり中國を持ち上げるような書籍をたくさん出していらっしゃいますよね。本屋でよく見かけました。

・エリートのいない民主主義、民主政治は衆愚政治になってしまう(日本の事)

・現代日本は南宋の世界をそのまま残した国ですばらしい。

という石平さんの言葉位しか記憶にありません。

さて、後者に関して私見では異論有。日本が確かに唐や宋の影響を色濃く残していることは確かだと思います。中国人からすると、その後のモンゴル元の支配、明朝を経て満州族清の支配、そしてその後の西洋列強や日本による植民地化。外圧により固有の文化が壊され、中国人本来の美徳が亡くなった。そういう思いがあるのでしょう。

そして、筆者二人がともに自分を知識人と定義づけ、士太夫の流れをくむという。

笑止ですね。別にこの方が戸を非難するわけじゃなく、まあ知識人といわれることは確かでしょう(もう一人にはそれすら疑問を感じましたが)

宋に士太夫があり、日本もその生き方を学んだでしょう。特に武士の世界に流れが入った気がします。おそらく江戸時代の安定期に特にその傾向が強くなったのではないでしょうか?

国のサイズ、人口、民族の近似性(俗にいう日本民族と漢族というくくりで)という点において日本の方が中央の方針が徹底されやすく、ある地域の収監がほかに流れるのも早買ったのだろうとは思います。でも日本はほぼ全国民士太夫の流れをくンでいるのに対し、中国では士太夫と奴隷の2局世界が5千年前からづっと続いてきた。そして現代でも。と思います。

にしてもこの副島さんって、書いていること滅茶苦茶ですね?陰謀説とか、中国経済の矛盾を全く知らないというわけではないけどあくまでも中国を支持するあたり。それにハングルに対する知見は誤りでした。こういう論調の本が日本で良く売れているのだとしたら、平気かなと思っちゃいます。まぁそれも自由な世界で読者の指示を得ているのであれば別に良いのですけど。どういう人が読むのかな。。株関係らさいいので中国株で利益を上げている人の営業本なんですかね?




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