日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

上海のお年寄りの暮らし

2009-01-30 | 中国の社会・文化・歴史等
 中国市場マーケティング等の本や報道を見ていますと、80后とか90后という若い子達の話題が中心になります(1980年代以降の生まれ)。また、1970年代生まれの人たちが、様々な企業で中心になっていますので、市場としては十分に見込める世代です。1960年代となると年齢が38-48歳となりますが、多分日本に留学した中国人としては最も優秀な世代で、日本で中国事業を進めたい方が在日中国人を雇用したいならこの世代でしょう。でも、大学進学率%,文革の影響もある世代ですので、一部政府機関や企業の幹部になっている小数の人を除けば消費者としてはもはや考えがたいのかとも思います。

さて、高齢者はどうか

 たまたま、虹橋にある日本書籍屋さんに行ったところ、中国高齢者市場という調査報告書みたいな本をみかけたのですが、日本が高齢者市場にシフトしているから出版されたのでしょうね。。。正直絶句しました。

 一昨日食事を共にしたのは義母の老母と老兄ですが、どういう生活かというと。。

 上海駅から1号線を2駅行ったところ(上海サーカスの近く)で、駅から5分もしない古い5階建てのマンションに住んでいます。広さは30m2から40m2でしょうか。入り口が台所、奥がトイレ兼シャワー、縦長で台所の隣が3畳ほど、奥が10畳程度の部屋があります。コンクリ打ちっぱなしで電気も暗く、日当たりの悪い部屋です。ここの現在5人住んでいます。トイレは、、、汚い。。。一応クーラーはありましたが、真夏を除くと使うことは無いようです。まぁ、これは上海では一般的のようで、冬は東京より寒いのですが個人宅では暖房かけることは稀で部屋の中でも厚着をしてすごしています。

 某上海通の人材会社の日本人が、上海で働く外地出身者(大卒ホワイトカラー)は家賃月千元から1500元のところに住んでいるが、とても日本人の住めるところじゃないと話していました。祖母の家は多分1000元しないところです。

 義理の叔父が二人居るのですが、一人は新疆自治区、もう一人は安徽省に若いころ下放され、共にそちらに家があるそうですが、何年か前に上海に戻ってきたそうです。住むところがないし、仕事も無いので祖母の家に同居しているようですね。下放とは文化大革命の頃始まり、私が1981年に新疆自治区ウルムチ近郊にある山に登山に行ったときも、同じ列車に大勢の上海の若い子がさらに奥地に行かされていました。中央政府の幹部の方にも、若い頃下放で僻地に行かれた経験のある人が居ますが、何10万人というか、もしかしたら数100人という単位で都会の子供が奥地に行き苦労をしたようです。でも彼らの多くはその奥地の習慣になじんでしまっているため、急速に近代化を遂げた上海に戻ってきても生活適応ができないようです。

 皆高齢なので年金生活なのですが、義祖母と二人の叔父夫婦の所得を合わせても3千元も無いでしょう。家は昔国家から支給されたものですのでお金はかかっていませんが、生活に余裕はありません。まぁ、上海駅もそうですがこの周辺も比較的上海市内では低所得者の住む地域といわれているそうで、皆同じような生活だと思います。彼らも色々義父の家族が援助して生活が成り立っているのが実態だそうです。

 上海に来れば、上海人と外地人の格差は直ぐ気づきます。でも同じ上海人でも随分と格差があるんですよね。そして子供のためには全財産を投げ打ってでも学費を出し、結婚するといえば綺麗なマンションを買ってあげ、一方自分たちは上述の祖母ほど酷くないにしろ狭くて古い家に住んでいる。。これで親孝行しなきゃ人間やめた方が良いですよね。

 でも、親のためにお金を出す世代は、今の中国ではまだそれほど所得は高くありません。後、20年したら中国は高齢化社会に一気に入ります。その時点では経済も今より豊かになっているでしょうし、今消費者ターゲットとなる世代が親の面倒を見る時代になりますので、急激に高齢者市場が増えるでしょう。

 今はまだまだ早すぎます。。


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留学組は上海がお好き

2009-01-30 | 中国ビジネス関連
 新華社によれば、海外留学した中国人が最も好きなのは上海で、25%が上海に戻るそうです。

 7万5戦人の留学組(海亀派といいますが)が現在上海で働いている。その内4千名が自分の事業を起こしており、投資額は500億円近い。まぁ一人当り1千万円位投資して個人事業をしているということになりますね。

 学究系も同様で、上海科学院と工学院の研究者の6割(102名)も留学組だそうです。



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不愉快なお客さん

2009-01-30 | 中国ビジネス関連
 なんでもそうですが、ビジネスをしていれば不快感を与えられるお客さんには出会います。まして中国だと。。

 ネット販売であろうと所詮は小売です。ネットでの対応で嫌な思いをすることや、実際に家まで来たお客さんにも不快感を与えられることはままあります。特に、中国人の場合は時間にルーズで、約束した時間から1時間まっても来ないために食事にでかけたら、突然電話が来て我が家の前に居るから直ぐに来いと言われることは日常茶飯事です。

 まぁ、中国人一般消費者に日本人が直接物を売ることなんて正直考えられんというのが正直なところです。



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日本製品神話”が通じない?! 中国内陸部

2009-01-29 | 中国ビジネス関連
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090121/183360/

 博報堂さんが調査した、内陸部若年層の日本製品に対する意識調査と、それに対する中国人学者のコメントが記載されています。

 内容的には面白くデータは参考になりますが、コメントと論評に関しては、西部大開発を謳う中国政府の意向と、電通に大きく遅れた博報堂の意図が見え見えで、ちょっとなぁと思わされた記事でした。この記事見て行き成り西部市場から入るなんて考える企業が出てこなければ良いのですけど。

・自動車販売台数は、今年の上半期のプラス成長から、下半期はマイナス成長に転じる都市が多かった。
・北京と広州の場合、2008年1~9月の通算販売台数の成長率は、それぞれ1%と4.5%に過ぎ無い。よって、全国の車販売台数に占める北京と広東省のシェアの合計は、2年前の20%から5%程度にまで減少。



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特許の国際出願件数、中国企業初の首位

2009-01-29 | 中国経済関連
日経新聞より。

 中国企業といえば、他国の特許侵害の殿堂というイメージがありますが、知らないうちに着々と力をつけてきているのですね。華為技術とは、中国のシスコシステムズといわれる企業で、ルーター等を製造している企業です。

 また、
 ・中国国内でも非常に優秀な人材を集めている
 ・給与面などの待遇は極めてよい
 ・しかし、仕事のプレッシャー度が高く自殺者が続出している

 ということで、花形企業の表と影と色々といわれている企業です。

 アメリカや日本にも進出していて、それなりに成功を収めているとも聞いていましたが、やはり収益の大半は自国と発展途上国からなのですね。低価格である程度の品質のものを製造販売すると言う点では、自動車産業と同じ道を歩んでいるようです。

 特許の出願件数そのものに関しては、先進国では件数より質という方向に流れています。出願時には弁理士に結構なお金を払う必要もありますし、特許そのものが価値を生まない場合は、さっさと売却したりしていますので、記事中の不景気だから先進国の特許出願数が減少した=研究が遅れた、とは解釈できません。

 でも、理系のエンジニアの数と、欧米で学んだ博士号所有者の多さを考えると、着実に研究開発能力は高めていくのでしょうね。

 日本の強さは、研究開発能力というより高品質製品の生産能力であり、日本人の緻密で几帳面な性格を考えると今後も強みであり続けるだろうと信じます(現場からは、相当な危機感の声もでていますけど)。でも、人口が減っていくという中で、国として研究開発などの高付加価値分野に力を入れなければならないといわれてはいますが、何年かすれば中国に抜かれる可能性のほうが大きいですね。

 中国が、高品質な製品を作ることができるようになるとは思えません。職人を下に見る中華文明の元では、グレーカラーは存在しずらいですし、横の連携の悪さもどうにもならないと思います。でも、最先端技術開発をアメリカと競い、一方中品質の大量生産型の産業が育って、アメリカに近い構造になるのでしょうね。

>(1/28)特許の国際出願件数、中国企業初の首位 パナソニック2位転落

 世界知的所有権機関(WIPO)が27日に発表した2008年の特許の国際出願件数(速報値)で、中国通信機器大手の華為技術が中国企業として初めて首位に立った。07年に日本企業で初の首位となったパナソニック(旧松下電器産業)が2位に転落し、1年でその座を譲り渡した。中国は国別の件数ではまだ6位だが、前年比11.9%増と急伸しており、「知的財産大国」に脱皮しつつある。

 華為技術は携帯電話の端末や基地局のシステムなどに強く、売上高の7割以上を海外で稼ぎ出している。特にアジアの発展途上国でシェアを急拡大している。国際出願は複数国での特許取得を簡素化する制度で、同社は国際展開とともに積極的に制度を活用。06年は13位、07年は4位と年々順位を上げていた。

 日本勢ではトヨタ自動車が6位から4位にランクアップして健闘した。ただ、国別の伸びは前年比3.6%増にとどまった。金融危機で景気が落ち込む先進国は各国とも不振で、特に米国は1.0%減とマイナスに転じた
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上海庶民の生活

2009-01-29 | 中国ビジネス関連
 栃木県の女性の方からコメントを戴き、彼女の会社では山東省出身方が4名ほど働いていらっしゃる。それもあり、もっと一般庶民の生活についての情報を流したらというアドバイスをいただきました。

 よくよく考えてみると、一般庶民の生活と中国在住日本人との接点て実は非常に少ないのではないかと思います。仕事で中国に赴任する方は、駐在員であれば日本以上に豪華な住宅に住み、お手伝いさんを雇うのは当りまえ。買い物でさえ、日系のスーパーではデリバリーサービスをしています。世界各国どこにいても駐在天国といわれますが、中国国内もそうですね。



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飲み疲れ

2009-01-28 | 上海ライフ・子育て
 日本も年末は忘年会が立て続きに入って、否が応でも毎日のようにお酒を飲まなければなりません。中国も事情は同じで、旧正月前は会社関係、取引関係との夜のお付き合いが連日あります。

 幸いなのは中国人だけの場合、一次会だけでおわりますので、8-9時には宴会は終わるのですが、日本企業や日本人をしてのビジネスとなると、その後にカラオケに行く機会も多いですね。

 幸か不幸か、今年は当方まだ中国市場向けのサイト構築とオペレーションに手一杯で日本人市場への動きは進めておらず、また、単なるネット小売の段階ですのでお付き合いが非常に少ないために平穏な(といっても毎日やる事は山ほどあるので暇ではないのですが)にすごしておりました。

 しかしながら。。ここここ数日連日親戚や知人周りにつき合わされており、昼夜2回の宴会をこなしているために、胃が疲れております。通常上海人はお酒も黄酒(紹興酒)をのむのですが、私が結構白酒(マオタイのような強い酒)が好きという事が既に知られており、昼間からどっと白酒をのまされ、夜は夜で紹興酒。。うーん、暴睡したのですが、まだ胃がムカムカします。

 子供たちは各所でお年玉をもらっているのですが、まだ意味が良く解らないようで、要らないとか発言することもありますね。何か買ってあげないと。。でも二人子供がいるのですが、もらうお年玉(紅包というのですが)は息子一つだけで妹のは無い人もいるんですよね。。まぁ、もらった額を見ながら我々も親戚の子供たちに配っていますけど。。

 自分が子供の頃は、正月に親戚が集まる事もありましたが、最近は地方を除けば日本はこういう習慣なくなっていますよね。連日の宴会には辟易しますが、年に1回程度と思えば大事にすべき行事だなぁと思わされます。

 まぁ、典型的現代人の私は、社会人になって以降、正月に実家に帰ることさえまれですが。。こういう中国の密な家族関係は、うっとおしくもあり、反面うらやましくもあります。

 でも、、同じ家族でもやっぱり所得格差が如実に現れてしまいます。従兄弟の一人は今米系の銀行に勤務しているのですが、出席はしましたが料理にはしをつけなかったですね。そこは義母の祖母の家なんですけど、上海の平均以下の暮らしをしている狭くて汚い家ですので、私自身もあまり好きではありません。同じ上海人家族でも表面的なお付き合いはあっても、実は距離感が出てきている事が解ります。

 まぁ、やむを得ないですね。30年前は特権階級を除けば皆貧乏だった。でも今は、ちょっとしたきっかけや運で生活や所得が全く異なる世界に分断されてしまいます。先進国と低開発国が同居している上海を見ていますと、今後は家族関係もだんだん希薄になっていくんじゃないかと思います。


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味千ラーメン第二段

2009-01-28 | 日本・日系企業
 日経BPに味千ラーメンの記事が続けて掲載されています。

・ラーメンというのが新しい概念の食事であった
・パートナーに恵まれた
・本部が利益を独占するという方針ではない
・中小企業とはいえトップが何度も現地を見ていること。

 といったところが成功要因といえるのでしょう。あんまり具体的じゃないうですけど。多分本当にここまで成功した理由って、オーナーも論理的には説明できないのではないでしょうか?

 中国ラーメンは昔からあります。確かにスープはもっとシンプルですが、店によりけりですが味は良いものも多くあります。日本のラーメンは確かに美味しいです。ほとんどの在日中国人も同感ではないでしょうか。問題は値段が高いこと。

 初めの頃は口コミ効果とかもあったのでしょうね。今はだまっててもメディアに乗りそうですけど。そういう意味で、中国進出が早かった事が最大の勝因かな。後、中国側に対して3%のロイヤリティ収入だけ徴収するということで、パートナーに対するインセンティブは大きいですね。

 大阪の商売みたいですけど、日本からはソフト・ハード共に提供するけど、資金は出さず、後は中国側に全部まかせてしまうのが一番確実かもしれません。欲を欠くなという教えでしょうか。

 中途半端に自分で全てコントロールしようとして、無駄な投資をしてしまった事例は多いのではないでしょうか。100億円のビジネスから3億円しか入らないと考えると少ない気もしますけど、日本の上場企業の経常利益って3%程度のところが多い(特に製造業)のですから、発想を変えれば十分に美味しいですよね。その100億円の事業達成までに必要な資金(設備投資資金や、人の派遣コスト)を考えると、結果的には旨くできたのだと思います。

 うーん。でもそう考えると中国進出コンサルという仕事がなくなっちゃいますか。。。。







http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20090127/183995/
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日本のベンチャー投資って

2009-01-28 | 日本・日系企業
 日経によれば、日本の昨年度のベンチャー投資が1000億円にとどまったそうです。同じく本日の記事にアメリカのベンチャー投資は、5年ぶりに前年より8%減で2兆5千億円に留まったと記載されています。

 先日中国のベンチャー投資は73億ドル=6500億円との報道がありましたので、彼我の差に唖然とさせられます。対米25分の1、対中国6.5分の1ですか。。。

 日本の場合、新規公開企業の不祥事が続いたために年々コンプライアンスの基準が厳しくなり、株式公開件数がこの2年落ちている事も大きく影響しています。昨年上期の時点で、VCそのものが何処も経営の厳しい状態が続いており、その上金融危機になりましたので、新規投資に回すお金がない、パフォーマンスが悪くてファンド作ってもお金が集まらないというのが今の状況なんでしょう。

 日本は既に人口が減少しつつあり、長期的に経済成長を望むのならば、新しい技術の芽を育て、社会としての合理化を進める必要があるはずですが、どうにも日本の金融系の方々にはその方向性は期待できないですね。

 それにしても1000億円というのは、個人には巨額の資金ですが、六本木当りの再開発プロジェクト1件程度の資金では?大企業1社の利益にも及ばないんですよね。金融機関系のVCのように最大3-5千万円の投資と考えても2000件程度にしか投資していないんですね。継続投資分を除いたら、実質幾らのお金が、幾つの新しい案件に投資されたのか。。  

 日本の暗い未来を示すような数字です。。

日経より:
ベンチャー投資48%減 08年度、ピークの3分の1
 経済産業省系の調査機関によると、国内主要ベンチャーキャピタル(VC)による2008年度(08年4月―09年3月)の新規投資額は前年度の半分の水準に落ち込む見通しだ。株価低迷で投資回収が難しくなっているため。設立間もない開発型ベンチャーはVC依存が高い企業が多く、景気低迷が長引けば財務戦略の練り直しを迫られる企業が増えそうだ。
 ベンチャーエンタープライズセンター(VEC、東京・中央、松村博史理事長)が08年度の「ベンチャーキャピタル等投資動向調査」をまとめた。国内主要90のVCの08年度新規投資額(見通し)の合計は1000億円。07年度比48%減で、ピークだった06年度の3分の1にとどまる。 (09:58)

米ベンチャー投資額、5年ぶり前年割れ 08年8%減
 【シリコンバレー=田中暁人】米ベンチャー企業の成長資金が減少している。全米ベンチャーキャピタル(VC)協会などの統計によると、2008年の米ベンチャー投資額は前の年に比べて8%減の283億ドル(約2兆5000億円)で、03年以来5年ぶりの前年割れだった。金融危機の深刻化を背景に 10―12月期に急ブレーキがかかった。ソフトウエアやバイオ関連ベンチャーへの投資が細る一方、市場拡大が見込まれる環境ベンチャー向け投資は増加を続けた。
 7―9月期までは底堅く推移したが、10―12月期の投資額が前年同期比33%減の54億ドルにとどまったことが響いた。(

http://blog.goo.ne.jp/muchida3527/e/4082e5ada11cec1766dd03b5b53adf57
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味千ラーメン

2009-01-27 | 日本・日系企業
 日系ビジネスに味千ラーメンの記事が掲載されています。

 中国で最も成功している日本の外食企業といえば、まずこの味千ラーメンで、次はサイセリアだと思います。この記事では吉野家の比較になっていますが、吉野家について個人的に見る限り、上海では出店数は多いもののお客さんの要りは決して多く無いということです。店舗採算や収益面についてはまったく知りませんのでそれでもちゃんと事業として成り立っているのかもしれませんが、個人のレストランが開業3月程度でどんどん撤退している姿を見るだけに、実際は厳しいのではないかと思っています。唯、大連のショッピングセンター内にあった店舗はそれなりにお客さんがいましたので地域差があるかもしれません。

 味千は、個人的には味そのものが特に美味しいとは思いません。上海には、日本人を対象にしたラーメン屋が他に幾つもあり、嫁の意見としてもそっちの方が美味しいといいます。

 しかし、、、2003年当時でも味千は人気で、何時行ってもどの店もお客さんの入りが良く、地価の高い一等地にもどんどん出店しています。成功の理由としては、味を中国人に受けるようにした。サイドメニューを増やした。価格を現地で受け入れられる設定にした。など等よく言われますが、正直なところ、何でここまで受けるのかわかりません。そして、今でも拡大しているのですね。

 今ではスーパーに行くと「味千」ブランドの麺が販売されています。もうラーメンの代表的ブランドになっています。

 記事を見ると、中国法人そのものが日本のフランチャイズで、既に株式公開までしているのですね。日本のオーナーが台湾系の人らしいので、その家族関係とかで
パートナーを見つけたのかもしれませんが、中国進出の一つの方向性でしょうね。

 日経は味千の成功例をどう分析するのかな。過去、本で紹介されている程度の事例を真似してもここまでの成功はできないと思うのです。決して最も美味しいラーメンではないのですから(私だけでなく複数の上海人から同じ意見を耳にします)。。価格も1/3程度の価格で、ここより美味しい中国ラーメンを提供するところもあり、私もこっちには良く行きます。

 不思議な成功企業です。。


以下:記事より抜粋
中国に進出している日本の大手外食チェーンで、店舗数が最も多いのは153店を展開する牛丼チェーンの吉野屋だ(台湾を除く。店舗数は同社ホームページより)。しかし、国内では吉野家よりはるかに小粒だが、中国では2倍以上の324店を展開する日本の外食チェーンが存在する。そう聞いて、すぐに社名が思い浮かぶだろうか?

2007年12月期の売上高は9億453万元(約117億5900万円)と、重光産業の国内売上高のほぼ9倍。店舗数が日本の3倍なのに比べて売上高が大きいのは、中国では一部の例外を除いてすべて直営店だからだ。純利益は同2億2078万元(約28億7000万円)。過去5年間、年平均60%を超えるペースで業績を拡大し、2007年3月には香港証券取引所への上場を果たした。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20090123/183717/?P=2
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