日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

女の子の新生児が売りに

2009-10-21 | 中国の社会・文化・歴史等
「タオパオで出現、1元で女の子の新生児が売りに」なんて記事が載っています。

 『新快報』の報道によると、インターネットのシュッピングサイトのタオパオ(淘宝)で、生まれて1ヶ月の女の子が売りに出ていることが分かり、問題となっている。このページは、ユーザーに発見され、管理者によって削除されたが軽率な行動にインターネットでの議論も増えてる。
 女の子は2008年4月14日に江西省樟樹で生まれた。ただ、この家庭では男の子が欲しく、家も貧しかったため、生まれた女の子をタオパオに出店することを決めたという。価格は1元からスタートされた。
 両親は、子供を売るというよりも、サイトに表示すると誰かが引き取って育ててくれると思ったようだ。http://www2.explore.ne.jp/news/article.php?id=13343&r=sh

 2008年4月出生で、生まれて1月といいますから去年の5月頃にあった事件でしょうか?まだ僕らが淘宝に出店する前というか日本に居た時の話でしょう。今頃日本語で記事になった理由は良く解りませんが、まぁこういうことも起きるのでしょうね。

 淘宝は中国世界の縮図、という事で盗品、偽者、何でもありの世界なんですけど、少なくともネットを使う人(中国13億人の内の3億人)、淘宝の参加者は1億人程度という意味では、中国人の中では比較的経済的に豊かな上位20%、もしくは10%の人たちが参加者の筈なんです(世帯とするとネットユーザーは50%近く、淘宝参加者は25%という事になるでしょうが、同一世帯内で複数参加しますから、まぁアバウトには人口比で良いのかなと思います)。

 それにして、こういうことが発生するというのが中国の病んでいるところです。まあ、販売側のモラルと購入側の質が必ずしも一致するわけではないですけど、ちょっとね。。

 男の子が欲しいから、そういう関係の物は売れます。もしかしたら非合法の物でも。

 思うのは、どういう理由にしろ自分の子を売る(これは黒ハイズ等社会問題ですが)という行為が未だに多くあるのは、単に男の子が欲しいという事事態もそうですが、中国人の人間というものに対する感度が日本人とは相当に異なるのではないかという事です。

 日本でも戦前の東北地方では、食うに食えなくて娘を女衒に身売りした悲劇があったそうですが、中国人は食えても娘を売る。二人目作るのは罰金払えば良いのに、その罰金をセーブしたいからこういう行動が起きる。

 彼らの、対人間に対する感情が垣間見える気がする問題と思います。
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中国は世界を救うか

2009-10-21 | 中国経済関連
 日経プラスにこんな記事が。。中国は世界を救うかという題名で、「等身大の中国と大平首相の「理想」」とのこと

抜粋:
 30年前に大平首相が中国の経済発展の支援を約束し、日本は中国の近代化に協力するとの方針から、港湾や鉄道、水力発電などの建設プロジェクトへの政府ベースの借款供与、技術協力や文化協力を実施してきた。

 そして今年の国慶節で胡錦寿主席は、「中国人民は自らの国を立派に建設する自身と能力を持ち、また世界に自らに相応しい貢献をする自身と能力を持っている」と発言し、国際協調路線を展開することも確認した。

 こうした「自信」はまさに大平首相(当時)が期待した中国の姿そのものであり、日本が中国の成長に大きく貢献した筈だ。だから日本は、中国の「世界貢献」のあり方にもっと積極的に発言していいんじゃないか。

 さて、中国が国家目標としてかかげる「中華民族の偉大な復興の実現」とは何を意味するのか?その実現のために国家武装力がどの様に運用されるのか?

 「大国」となった中国をいかに認知するのか。日本外交の重要な課題である。過大評価であってもいけないし、過小評価であってもいけない。

 対中有償資金協力の新規供与を2008年の北京オリンピック開催を目処に停止し、た日本にとって、中国外交に積極的に口出しできる口実は、残された対中経済協力の手段である無償資金協力や技術協力などに限られてしまったといっても良いかもしれない。 http://netplus.nikkei.co.jp/forum/global/t_488/e_2212.php

 さて、この人の問題提起は現在の中国の軍事力に対する非難ということはわかるのですけど、最後の言葉を見ると、まだ中国に資金協力をしたいんですかね??

 中国側から見れば、唯の戦後賠償の一環としか捉えられていないんじゃないですかね?北京空港や上海空港が日本の資金援助で作られてことを知らない中国人の方が圧倒的に多いでしょうし、知ったところで国家としても国民としてもどこまで感謝するかは大きな疑問です。

 日本がボロボロにされたアメリカのおかげで復興できて、その後アメリカファンが多いのとは全然違いますけどしょうがないですね、国も国民性も異なりますし、目に見えないですから。

 中国外交に口出しといいますが、過去した事があったのか?逆に口を出される事はあったと思いますが。

 口を出したいのなら、途中で何を言われようが中国が殴りたくても殴れない体制を作るしかないと思いますよ。子供の喧嘩と同じじゃないですか?負ける喧嘩は通常誰もしたくないですよね。うっとおしい生意気な奴がいても、そいつを殴らないのはそいつに強烈に強いお兄ちゃんがいて、殴ったら逆にぼこぼこにされるからとか、先生に滅茶苦茶怒られるからとかじゃないかな?決して自分のモラルとか自制心じゃないですよね、子供の場合。

 お国の強さは残念ながらお金だけじゃないのは衆知の通りですし、お金の面でも負けちゃったら、そりゃ嫌でもそいつの顔色見ながら生きていくしかないんじゃないですかね。

 あったま悪いなぁ。。なんでこんな奴が教授なんだ?

 それとも頭の良い人で、「あれま。日本政府はお金だけたくさん中国に出したのにその見返りを何も取らなかった、おばかさんだ」って言いたいのかも知れませんね。それなら納得できますけど、まぁ、戦争でたくさん中国人殺した賠償金と思うしかないでしょ。実際の所、幾ら軍事面で勝っていても、最終的には国民党政府の対米ロビイング活動にしてやられたんですから。
コメント (2)
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