日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

ヤクルトの偽者出現

2006-11-27 | 日本・日系企業
 ヤクルトといえば誰でも知っている独特の容器に健康飲料を販売している会社ですが、広州から中国進出をはじめ、上海では確か2年前から製品を販売しています。昨年は上海の近郊に工場も作り、カルフール等でも良く見かけることから、結構頑張っているという印象を受けました。

 上海にいて目立つ日本企業というと、ソニー、キャノン、資生堂等を除きますと、何といってもサントリービール(上海ではシェアNo1だと思います)。その他ヤクルトさんや、最近はカゴメさんの野菜ジュース等を良くみかけており、日本人として当然応援したい気持ちを持っています。

 青島のカルフールにいってびっくりしたのが、ヤクルトとそっくりの競合品が2種類も並んでいた事です(上海は知りません)。全く同じ形の容器に入り、値段は一つは約半額、もうひとつはもっと安い値段でした。一つは「ワハハ」という人をなめたような名前の中国企業ですが、健康飲料企業としては当地では大手有名企業です。あういう容器の形を商標登録できるのか知りませんが、見事に類似商品を作られてしまったようですね。

 以前ヤクルトの方に聞いたのは、ブランド確立のために大手量販店との工商でも値下げはしないとの事でした(カルフールは量販店の中でも購買力を背景に強烈な工商を仕掛けたり、リベートを要求する結構たちの悪い企業として有名です)。そういう背景もあるのかもしれませんが、おそらく一般中国人にはヤクルトの名前よりワハハの方が認知度が高いので、これからは結構苦戦を強いられるかもしれません。

 こういう恥知らずな外道商売をするところは中国らしいのですが、当地での商売の怖さを改めて感じさせられます。私個人の意見として、オリジナルブランドの確立や、創造性や想像力を生かした製品を作る力は今の中国には無いと思っていますが、大きな市場を武器に好き勝手やられるのは好感は持てないですね。。国力が羨ましいですけど
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青島

2006-11-27 | 旅行(中国その他)
 青島は山東半島の先端にある町で、中国を代表する企業ハイアールの本拠であるほか、ハイセンス、米国のモトローラの拠点になっている町です。人口は青島市としては700万人、市中心部は200万人との事です。
 威海、煙台等韓国の対岸にある山東半島の町に韓国人が多く住んでいることは知っていましたが、青島にも10万人もいるそうです。日本人が最も多い上海でも人口1700万人に対し10万人ですから存在感が違いますね。当然韓国料理屋も多数あるのですが、青島大学付近にある店は、シェフが日本で7年修行したとかで、内装や雰囲気は韓国というより日本に近い中々良い処でした。今日も台湾路にある石頭坊という韓国料理屋に行って来たのですが、敷地内に小さな小屋を10件ほど建てており、個室として飲み食いできるところでした。昼間は海の見える中々良い所です。

 青島ビールというのは中国最大かつ、おそらく日本人も多くの方がご存知のビールと思いますが、ドイツが設立した後日本の大日本ビール(麒麟、朝日の前身)が終戦まで30年も経営していたそうです。歴史が100年と誇りにしていますが(ハルピンビールにつぎ中国第二位ですが、1904年ということで、日本に比べれば遅いですよね。確か日本は麒麟の横浜工場が最古で明治の始めに作られたと記憶していますが。。)、設立後40年の外国資本経営というのが興味をそそります。

 ミスターチャイナの中の事例に青島ビールに買収された北京のファイブスタービールという会社が出てきます。前身は知りませんが、瓶詰め工程で適正な量をボトリングできない、ラベルが適切に貼れない、という基本的な問題をマネジメントの変更によりようやく達成したという話が紹介されています(ちょっと触れた外国企業JVの本のケースだったかもしれません)。その辺青島ビールは問題なかったのであれば、日本時代の製造管理教育が大きく貢献していたのではないかと勝手に想像してしまいます。

 
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ミスターチャイナ

2006-11-26 | 中国関連書籍書評
ミスター・チャイナ―実録・中国に消えた投資マネー

日本経済新聞社

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 ちょっと前に英語の本の紹介を途中までした本です。日本語版は呼んでいないのですが、先日帰国したときに本屋で見かけましたのでご紹介します。

 中国に投資する場合、法律や契約に則って管理しようとしても簡単には出来ないという話が実話として載っています。北京のビール会社に関しては、CEIBSという上海のビジネススクールで買った外資系企業とのJV事例集という本の中で、総経理を変更して事業が上手くいくようになったというケースが紹介されていました。北京のビール会社というと燕京ビールと北京ビールしか知らないので、仮名を使って後者のことを紹介したのかと考えていたのですが、最終的にはそれでも駄目で青島ビールに売却してイクジットしたと言う事を、この本で知りました。

 私がかかわった買収先は民営企業ですし、現状どうにもならないことが見えていながら戦略的な大きな変革を行う事をしなかったので、個々までひどい目には現段階ではあっていませんが、内容的に共感できることが多く有りました。

 日本市場を狙った製造やオフショア案件であれば、営業面を日本人がコントロールできるので、中国側は生産・開発と行った分野に軸足を置けば事業展開は出来ます。しかし中国市場を狙うとなると、どうしても大陸中国人を使わざるを得ません。経営を完全に中国人に任せた場合、その人が人間的にも能力的にも信用できるか、どうやってその人やスタッフに高いモチベーションを与え続けるか、等がキーになります。単純に中国人を信用できない、と一言で片付けても駄目で、如何にバランスをとってマネジメントしていくかが課題ですね。

 一方で、東証が北京で中国企業200社を集めて東証マザーズへの公開の誘致をした、数社については来年には公開させるというコメントをしていたとの記事を見ました。株式公開となるとディスクロージャーやコンプライアンスが問題になるのですが、前者は中国人(香港企業も同じような面があるはずですが)はそう簡単に全ての情報を出すわけが無く、後者については中国社会そのものがまだまだ未成熟で、日本的にまともにコンプライアンスなんて守っていたら市場から蹴落とされる世界ですので、簡単ではないと痛感しています。非常に変化の激しく、スピーディな世界ですので、市場からの退出ルール等も厳格にしないと本当は一般の人の投資対象にはならない企業が圧倒的に多いのですけど、どうなることやら。



 
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青島

2006-11-26 | 旅行(中国その他)
 青島は元々ドイツ占領時代に開発が進んだ都市ということで、ヨーロッパ系の建築物が豊富に見られます。上海や北京に比べ人口が少ないため、人ごみにもまれることも無く、また海岸沿いの風光明媚な都市です。道路もポプラやイチョウ等の並木があり、ちょうど紅葉シーズンの終わりでもあることから、非常に快適に感じました。

 この町も韓国人が多いようで、彼ら向きの飲食店などを多く見かけます。町の中心部が、旧鉄道駅を中心に発展した地域と、新市街と2つに分かれている為、若干不便ではありますね。

 上海の場合、ヘンシャンルーにある旧フランス租界の洋館が綺麗なレストランやバーに変身して観光客や地元の若者を楽しませていますが、青島はまだそういう再開発は遅れているようです。日本との関係がよければ日本資本で観光都市化すれば面白い素材のある町だと思いました。

 当地も第一次世界大戦後、ドイツ軍を追い出して日本が占領していたはずですし、日中戦争中山東半島では日本軍と共産ゲリラの小さな戦いが散発していたはずですが、その辺の記載を見ることは無いですね(知らないだけかもしれませんが)。
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春秋航空 青島

2006-11-26 | 旅行(中国その他)
 仕事も今は暇になり無聊を囲っているのですが、嫁がネットを検索していて、青島まで190元でいけるから行こうよ、というので着ています。春秋航空という初めて聞く航空会社なのですが、上海ーアモイ、上海ー青島等、アメリカのサウスウェスト航空のようにメジャーな都市を除いたローカル線を中心に運営されている航空会社のチケットでした。

 機体はエアバス320と新しいもので、ビジネスクラス無し、食事も無し、座席が狭め、なのですが中は綺麗で中々快適でした。中国の航空会社は元々中国民航が分離した中国国際、東方航空、南方航空以外に、上海航空、シンセン航空、ドラゴン航空(今は香港系ですか)その他色々とあるようで、国が広い為アメリカ並みに数が多いようです。サービス内容も其々異なりますが、日航と全日空以外には2つ程度しかない日本よりも比較的早い段階でユーザーフレンドリーな企業が出てくるかもしれませんね。一方では倒産する会社も出るのだろうと思います。

 ちなみに上海ー青島線は来週は99元だそうです。フライト時間は1時間強ですが、日本でこの値段は考えられないですよね。
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残念ながら

2006-11-20 | 中国ビジネス関連
 今の仕事に就いたときは、中国企業を東京マザ-ズに公開する、という話に魅力を感じた事と、日系企業は、自分がマネジメントの立場に立って苦労したり、コンサルとしてお客様の色々苦労される姿を見ておりましたので、いったい中国人はどうやって中国人をマネジメントしているのか見たかったと考えていました。



※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会

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中国の歯医者、子供が風邪に。。

2006-11-06 | 上海ライフ・子育て
 中国で歯医者にかかる時、一般には日系の歯医者さんにいくんですかね?
昔神経を抜いた歯の詰め物が取れてしまったので、まず日系の歯医者さんにいってレントゲンを採ったのですが、写真を見ても神経があるかないかがわからないようで、試し削りをされて、「痛くないですか?」って何度も聞かれたものですから、腕に疑問を持って中国系の歯医者さんに行きました。

 まず安い。診察料は1回10元のようです。2回行きましたが共に10元でした。同じようにレントゲンを採ったら直ぐに神経が無い事が解って、早速削りまくられました。日本の場合は根っこを残して差し歯にする場合が多いのでしょうが、虫食って居ないところは残してかぶせ物を上に着ける術式でした。かぶせ物事態が500元したので、これが高いか安いかは解りません。
 また、嫁の母も最初は同行してくれたのですが、初めに見た歯医者さんは「あの人は高いかぶせ物を着けさせてリベ-トとるから」と言って、同じ歯医者の中の、知り合いの他の医者を紹介してくれました。

 日系に最初に行った時は、初診料込みで380元でしたので価格は安い。多分技術も上海で働くお医者さんよりは良いような気もする。しかしながら、治療中も水でゆすぐ事は殆ど無く、衛生感は相当日本より落ちます。

 さてさてどうなることやら。。
 
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中国の旅行会社

2006-11-02 | 中国ビジネス関連
 中国に駐在している日本人の方はご存知かもしれませんが、近年中国人も豊かになってきたことから、非常に多くの観光ツア-が行われています。

 私自身は、一日楚州めぐりというバスツア-に上海から一度いっただけですが、確かに名所旧跡は回るものの観光時間は十分とは言えず、逆にシルク工場とか、お土産屋によらされて、夫々1時間以上も費やされたものですから、その後は一切旅行会社は使っていません。



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羽毛球(バトミントン)

2006-11-01 | 上海ライフ・子育て
 中国に来てから嫁に連れられてバトミントンに良く行きます。こちらではユ-マオチョウ(羽毛球)といいますが、結構人気があるようで、近所の体育館は平日は何時もコ-トが満員になります。

 こちらで面白いのは、中学校や高校がその体育館を夜は一般の人に解放している事です。大きな体育館同様、1面1時間40元なので、現金収入を目指しているのでしょうかね?人件費が安いから、こういうことも出来るのでしょうけど、管理する人がだいたい3人いて、夜10時まで空いています。

 以前は、二人だけでプレイしていたのですが、その後体育館で知り合った人たちと一緒にゲ-ムしたり、同好会の人と遊んでいました。この2-3ヶ月嫁がネット上で同好会を募集していたところ、既に会員が80名にもなるとか。また、新設の中学校の体育館を見つけて来たので、随分安く借りています。

 まぁ、良い運動になるのですが、3時間もプレイすると流石に翌日は体が痛くなります。女子供のスポ-ツだと当初は馬鹿にしていたのですが、ゴルフよりは面白いですね。
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