イタリアという日本から離れた国から中国を見てみると。。やはり中国のプレゼンスの大きさを感じ、一方中国は思ったほど劣っていない。
今回の旅行で思ったのは、韓国と中国の観光客が非常に多い。日本人は少ない。特に個人旅行をしている人となると、観光地で日本人カップルやグループ、ファミリーはあまり見かけないが中韓が多い。日本人もう来ないのかなと思っていたら、ローマの三越にはパックツアー客の団体が来ていたので、団体旅行客はそれなりにいるとは思いますけど。。絶対数を調べたら面白いかもしれないが、日本人はいまだにパックツアーが好きなのかな?
フェラーリ博物館、ミラノ空港、モスクワの空港での中国語表記。日本語表記なんかない。
ミラノの中国人街
ドモドッソラのワインセラーから中国向けにワインが輸出されてた。
ミラノの免税店(バーバリ)ではイタリア娘が中国語で対応してきた。
国際ブランドが使う広告の中で、明らかに中国人と見えるアジア系のモデルを使っているものを二つ見た(男性と女性)。
ローマの三越でも中国語と韓国語の表記あり。言語対応もおそらく可能でサッカーのユニフォームを買った時に対応した店員は最初中国系かと思ったらどうも韓国人か韓国系の男の子。簡単な中国語は対応可能で結局英語でやりとりしたが。
まぁ僕の場合は外見的にやむを得ないが、中国人かと言われる。買い物してもシェシェと変な中国語が帰ってくる。
中国人に対する蔑視はかなりある。日本人に対してはどうかは良くわからないが相当にましな気はする。
等等から見ても、中国市場、中国人観光客のプレゼンスの大きさを強く感じました。日本の免税店も今は中韓出身者を置いていますが、隣の国と言う事を考えるともっと努力が必要だという気がします。それにしてもバブル時代に日本人対応や日本語でのサービスがこんなにあったのだろうか?ハワイとグアムは同じだと思うけど。。とにかく中国プレゼンスの大きさを感じた。
さて、町で見るものは玩具、日用品の大半はメイドインチャイナ。アパはバングラ製が多いが一部チャイナ。メイドインイタリアは食品以外は探すのが難しい。一部の高級品を除くとイタリアの製品はあまり質が良くないし、妹の話を聞いてみてもそうらしい。よいものが欲しければドイツ化スイスで買うとの事。ふーん。
鉄道は比較的時間通りに来るが走り出すと遅れる。郵便事情はかなりいい加減。
マルペンサ空港で調査したところ空港で働く人が荷物を抜くことがある(モスクワもそうらしいが)。空港では荷物をビニールで再パッケージしさらに保険を付けるサービスが10ユーロである。結構やっている人が多くて驚いたが、アフリカあたりからきている人が多いように見えたがどうか。
公共機関のスト。コネがないといい加減等
ネットは規制は当然ないがスピードは非常に遅い。光ではなくADSLが一般的な状態。WIFIはどこのホテルにもあるが、速度は非常に遅くVPN使って中国からつないでいるよりも遅いくらい。動画などはちょっとしんどい(何度か子供向けのを見たけれどちょこちょこ止まる)。
車は結構運転乱暴。でも人優先で交差点では止まってくれるので上海ほど緊張感はない。
さて。。。日本から見ると中国って、まともなものは作れない、時間はルーズ、何やってもおおざっぱ。
極端なことを言うと列島民族の列島国家。その連中が日本を脅かしてくるからむかつく。アメリカの制約がなければ軍事上も日本が優位に立つのは難しいことではないと思う人は多いだろうし、僕も思う。はっきり言って上から目線で見ている国が、単にGDPで日本を抜いたことで逆に上から目線で対応してきたから、腹が立ってしょうがない。昭和前半ならとっくに戦争をしていたでしょうね。
でも、一応先進国の中に入るイタリアから見てみると、中国って思ったほどひどくない。中国人個々の行動はうざくてしょうがないようだけど。メイドインチャイナが世界を席巻した理由の一つは、やっぱりまぁまぁ受け入れられるそこそこのものを安く作れるからなのだろう。日本から彼らを使うのは気が狂いそうになるが、世界的に見ればかなりましな方に入るのではないだろうか?
日本から見ると、また僕個人も、今の中国を見てみるとバブルの状況は日本の勝手のものよりひどく、個々人の能力は低く、一方人件費が上がってきて安くはない。だからこの国これからどうやって生きていくのだろうと思う。なんで欧米がいまだに中国を評価しているのかよくわからない。ジムロジャースとか日本に対し強烈にネガティブで中国を評価していますよね。
うーん。確かに個人的には中国やばいよねってスタンスですが、それはあくまで日本を基準としているからであり、日本が求めるものはかならずしも世界で求めるものではない。世界の視点で見ると確かに中国はまだまだそこそこ伸びるのではないだろうか。中国が日本レベルの品質の製品を作れるかというと、個人的には疑問、将来的にもまず不可能だろう。でも韓国・台湾レベルのものを作れるのではないか?と聞いたら可能性はあると思う人は結構いるのじゃないだろうか。モバイル系のハードはだんだんそうなってきていますよね。そもそもサムソン製品って品質レベルはそれほど高くないのでは?液晶や半導体の最終製品の技術優位性は韓国は日本を抜いたようですが、それを作るための機械やウェハー、液晶そのもの等は未だに日本頼りですよね。
韓国と台湾は今のままでは多分経済面における将来性は全くないと思うんです。だから中国と一体化しようとする流れはある意味理解できる。日本も中から下のラインの商品群は無理じゃないのかな。日本の上の方(川上を含めて)は比較的長期間いけるような気がしますけど。まぁそれも勝手の家電のように調子に乗ればわかりませんが。で中国はそれなりには伸びるのかもしれないと思いました。 ソフトウェア開発能力が重要なIT関連だと日本より強くなる可能性はあると思いますし。
そう考えると日本の生きる道も見えてくるような。素材や部品などの世界における優位性をいかに維持し続ける慧可。そのためには最終製品組み立て業も維持しないといけないのかもしれない。デザインやアイデア(コンテンツ系)も強化しないといけない。問題は職人さんをどうするかですね。。
一方で単純生産的な要素はやはりますますいらないのかも。そこを補強するのが移民なのか、もうそういう生産拠点そのものはどんどんアジアに出していくのか。当然ながら日本人もそういう流れで生きるしかないですね。販売系は確実に世界に出て行かない限りシュリンクする。営業で英語ができないとか日本的な営業しかできない人は将来厳しいだろうな。日本の大企業に寄生するビジネスだけの世界だろう。