日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

ピノキオの冒険って読んだ事あります?

2015-04-08 | その他
新訳 ピノッキオの冒険 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店

 ピノキオの冒険って。まぁだれでも知っているお話ですよね。幼い頃に親に読み聞かせで話を聞き、絵本を見、最近ならDVDとかで見たことがあるほうが普通ですよね。まぁいたずら好きの木の操り人形が、最後には人間になるというお話で、良い事をしないといけないよって子供に優しく教える教材のようなお話です。  去年の夏に息子とイタリアに行き、コローディにあるピノキオパークに行って見たんですが、僕の記憶している話となんかずれがあって、原作はどうなっているのかと思って昨年の冬にこの本は買っていました。まぁ読み聞かせできたのがこの春休みになってしまったんですけど。

 元々イタリアの子供新聞に書かれたお話だそうですが、是って大人が読んでも結構面白いですよ。全体のストーリーとしては、親の言うことを聞かないと痛い目に会う、悪い事をしたら報いが来る、という事例が山ほど出てくるのでそういう子供向けの教育的な要素は強いんですけど。ピノキオが襲ってきた猫の手を食いちぎったとか、ロバになった友人の死とか、ディズニーや用事向け絵本ではまず今の時代描かないような事も結構あり、行間を読むとかなり人間の醜さを描いています。

 まぁ小学校3年生の息子向けだったのでそれより小さい子に受けるかどうかはわかりませんが、単に絵本を読み聞かせるよりこちらの方が読む側も面白いし新鮮だと思います。

 

 
 
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坊ちゃんを久々に読んでみると

2015-04-07 | 日本・日系企業
坊っちゃん 新装版 (講談社青い鳥文庫 69-4)
クリエーター情報なし
講談社


 昨年末から日本に戻ってきてしまうと、冬休み、春休みなどの長期休暇を除き子供たちに会うことは少ない。日中ハーフとして生まれ、大半の時間を上海で過ごしている子供たちは、日本語、中国語〔普通語〕、上海語の3カ国語を旨く操るといえば操るが、実はそれぞれが中途半端になっている。バイリンガルなんてそんなに容易にはできないのだなと思います。

 本来母親の言語で教育はするべきと伺っていますが、我が家では共に日本人学校。そうなると日本人である私に子供の教育の負担はどっしりのしかかってきます。

 本の読み聞かせなんてもっと押さない時にするべきことなのですが、当時は忙しくもあり日本語のDVD(アニメとかウルトラマンなど)をやたら見せまくって手を抜いていた事から、親に似ず息子は読書嫌い。是ではまずいと思って、読み聞かせをするようにしています。あまり当ブログのテーマには沿っていませんが、面白いなと思った本はここで紹介して見ます。

 坊ちゃん。誰でも知っている名作ですね。昨年11-12月にかけて一月ほど息子は愛媛県松山市の小学校に体験入学をさせていただき、また家が道後温泉から近いので、やたら坊ちゃんという名称は見かけます。坊ちゃん列車、坊ちゃん団子などなど。ということで読み聞かせ。まぁ自分で読んで欲しいのですけど。

 著者の夏目漱石は松山中学校の教師として1年ほど滞在していた。正岡子規との交流、等は有名ですし、坊ちゃんって子供のころに読んだのですが改めて読み、この松山に数ヶ月住んで見ると。。

 街の風景や言葉、人の数とかはだいぶ変わっているけど、こういう地方の城下町の人の雰囲気って今でもおなじじゃない?後日本的人間関係も結構はっきり描かれた居る。

 やたら骨董品を進める下宿や、どこに行っても行動を監視されているみたいに感じる雰囲気〔団子屋に入ったとか坊ちゃんの行動が皆に知られている)って今でもあるんです。やたら人などを紹介したがる方が居た〔で紹介手数料抜いているんです)、住民票をここに置いた為に入学予定だった小学校のPTAの方から電話があり、この家を改装している事をご存知だった、などなど。。祖母が亡くなってこの家が空家になるのか誰か住むのかでいろいろ話題になっているそうです。

 この辺は東京じゃないですよねー。お屋敷町はどうかしら無いが。

 登場人物の赤シャツ、狸校長。この辺は切符の良い江戸っ子坊ちゃんとの対で描かれていますが当時はどうだったのでしょうね?戦後第一次産業が衰退し〔従事者が減った)、サラリーマン社会があたりまえになったせいか、日本人の大半はこの赤シャツか狸になっているんじゃないでしょうか?坊ちゃんややまあらしタイプの人間にはすみずらい世の中だと思います。

 当地では坊ちゃんとマドンナという事で、お土産や写真を取る為の飾り物がたくさんあるのですが、改めて見るとマドンナってほとんど登場していないですね。青い鳥文庫だからはしょっているのかな?

 松山というと、まず道後温泉、坊ちゃん、みかん、正岡子規、高浜虚子、最近だと坂の上の雲の秋山兄弟ってあたりが全国知名度のランクに入るのでしょうけど、うーん。。。坊ちゃんって松山を愛した人が松山に思い入れがあって書いた本とは思えないですね。坊ちゃん自信が小説の中ではほとんどひと夏しか滞在していないでさっさと東京に帰っている。なんか変な感じです。

 まぁこういう昔の名作を読み直すのも悪くないなと思いましたし、今の日本の風土は150年前と基本全然変わっていないんだなぁーと思いました。









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