日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国の消費者も財布のひもを占める?

2009-02-28 | 中国ビジネス関連
 上海デイリーに載っていた記事からなんですが、経済危機に対して中国の消費者が、どれだけ消費を減らすかの、都市別のチャートが掲載されていましたのでご紹介いたします。 40%の人は別に費用を下げるつもりはないそうで、影響度は日本より低いのかと思います。その中でも北京は47%と半数の人が今までどおりの消費を続けるつもりだとの事。 


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信用度5000突破

2009-02-27 | 中国EC事情・淘宝
http://shop36385758.taobao.com/掌柜档案

卖家信用:
5001

买家信用:
158

宝贝数量:
572
卖家好评率:99.94%买家好评率:100.0%
创店时间:
2008-09-22


地址:
上海
收藏人气:1561 昨夜ようやく僕らの店の信用度が5000ポイントを突破しました。8-9月まで別なサイトでテストをした後、現在の店を始めており(創店時間2008年9月22日)、6ヶ月目に入ったばかりですので、正直予定よりは早いです。

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犯罪人引き渡し条約、政府が中国と交渉

2009-02-27 | 中国の社会・文化・歴史等
 へーという感じです。日中間で犯罪に引渡し条約がなく、日本で犯罪をおかして捕まえた中国人は、中国に強制送還するという話を聞いたことがありますが、実際同なのでしょうか?中国人犯罪者は、日本の刑務所に入っても快適なので、逆に強制送還されて中国で罰を受ける方を嫌がるとも聞きました。

 在日外国人の増加に伴い、日本国内の犯罪件数が増加したという統計が出ていたかと思います。実際のところ新聞記事でも在日中国人や、日系ブラジル人の犯罪が目立つように感じていました。在日韓国人に関しても、職業差別などの背景があるにしろ関西のヤクザには相当そういう方がいるとも聞きます。

 内の嫁は、親は役人、本人も一応まともな大学卒、中国の中では上の下、日本の基準なら中の中か中の上という家庭背景なのですが、日本に言ったときにあまりの無防備さにびっくりしたそうです。マンションの4階に住んでいましたが、洗濯物が落ちて1階の庭に落ちたとき誰も居ないのでしょうがなく庭に入って拾った事があるとか、4階でもベランダが続いていて隣の家に入ろうと思えばは入れるとかの状態にびっくりしたそうです。

 近所の大連出身の日本の上場企業勤務の中国人夫婦と仲良くなって家族で遊んでいたのですが、中国人犯罪者が日本で話題になっていて迷惑と思う反面、犯罪の誘惑に駆られる中国人の心情も理解できるという事でした。

 上述のマンションの構造、1戸建て、ごく一般の人が高級ブランド品を当たり前に持つ世界。忘れ物がちゃんと届き、荷物を置いておいても誰も盗まない。こういう世界は信じられなかったようです。日本に永住しようとか、日本企業でちゃんと働こうとするホワイトカラー層は実際には行動には移さないと思いますが、一方中国で上流に属さない層の人が日本に着たらどうなるか??

 空き巣に入れば、現金が無くてもブランド品とか家財とか高級な物は幾らでもある。持ち帰って中国に送り、ネットで販売すれば直ぐに裁ける。捕まったところで刑務所の中は3食昼寝付き(20年前の学生時代でも、カラオケおいてある刑務所もある刑事学かなにかの授業で聞いた覚えがありますので、今はもっと快適なんでしょうね)、おそらく中国の庶民の生活よりよっぽど恵まれている。日本の街づくりや社会構造が、島国の中での緩やかな相互監視社会で成り立っていますので世界でも安全な国家だった半面、外敵が中に進入したときの防備体制が出来ていないという事なんでしょうね。

 日中犯罪人協定は必要ですが、軽犯罪に付いては中国法で処罰するようにした方が抑制効果は高いと思いますが、どうですかね?まぁ、国家主権に抵触するので無理ですけど。中国死刑にするのも異常に早いですし、日本で有罪にしたあとは中国の量刑に照らし合わせてさっさと送り返して執行してしまう方が、外国人犯罪者のために無駄な税金使わなくて済むし犯罪者も覚悟がいると思うのですが。

以下記事:

犯罪人引き渡し条約、政府が中国と交渉 締結へ年内合意目指す

 日中両政府は犯罪人を相互に引き渡す際の対象者や手続きを定めた犯罪人引き渡し条約の締結に向け、近く交渉に入る方針を固めた。服役中の外国人を母国に移送する受刑者移送条約と併せて実務者協議を開始、年内の合意をめざす。両国は捜査協力を迅速に進めるための刑事共助条約も昨年結んでおり、司法分野での連携が一段と進む。

 日本はすでに米国、韓国と犯罪人引き渡し条約を締結している。日中間で結ばれた場合、日本で犯罪を犯し中国に逃亡した容疑者が日本側の求めに応じて引き渡されることになる。日本から中国への引き渡しも可能になり、双方とも引き渡しを拒否できる条件を付ける見込み。28日に予定している北京での日中外相会談でも司法分野での連携強化に触れる方向だ。 (07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090227AT3S2601I26022009.html
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P&Gが医薬品部門を売却予定

2009-02-27 | M&A
P&G will sell its Pharmaceutical Unit
February 6, 2009 | 22:27

 P&Gが医薬品事業部を売却する計画を進めているそうです。以下意訳です。

 2006年、2007年に処方薬部門への研究開発投資を削減したそうですが、この医薬品事業部の売却価格は4000億円になるだろう。P&Gも事業展開に商店をあて専門性を強めることを目指している。 本来収益性の高い医薬品事業部を売却するのにも合理的な理由がある。

1.戦略に焦点を当てる。P&Gは消費財市場のトップカンパニーであり独占企業でもあるマーケティングスクールという評価を受け、市場調査活動やその手法は尊敬を受け、幾つ物企業に採用されている。
 一方今日に医薬品市場は非常に競争が厳しく、遺伝子工学、バイオやナノテクに基盤を置く必要がある。FDA(アメリカの厚生省みたいなもの)の承認を得るのもしばしば困難で世界的な経済不況が医療制度に対し、治療に当たってより経済性を求めるようになってきている。
 
 ファイナンシャルタイムスによると、消費財企業が医薬品市場に参入するのは、薬品企業が消費者市場に入るのに比べ難しい。なぜなら医薬品企業は、巨額の研究開発投資をマネジメントする手法に長けており、将来のリスクに対してリスクを取る事にもなれている。 

 P&Gは消費財市場のトップ企業であるが、正確な市場調査機能とそれを基にした良く考えられた事業計画に沿って事業を進める事に強い優位性を持っているが、医薬品大企業が経験している法規制に対する対応や、特許訴訟への対応に強みは持っていないので、こういう予期しない出来事の発生する事業を捨てる事はおかしくない。

 買収候補として、Forest Laboratories, Warner Chilcott and Endo Pharmaceuticals等の企業が上げられ、J&J hasも興味を持っていると伝えられる。

⇒米国の自動車業界はボロボロの状態ですが、P&Gはさほど業績が悪いわけでは有りません。医薬品系というのは今後もどんどん技術革新が進み、先進国は日本だけでなく全て高齢化が年々進んでいますので、市場としては有望なのですが、すごい決断だと思います。

 日本の総合電気メーカーがどこもボロボロですけど、既に中国や韓国にかなりのシェアを奪われている白物家電事業を全て売却する、という決断は出来ないですよね。

 J&Jにいた時に、世界のトップ企業の経営手法に関しては学ぶ物が多いと強く感じてアメリカ行ったのですけど、GMやクライスラーがボロボロなのを笑うだけでなく、今でも世界の一流といえる企業の経営の考え方は見習うべきですよね。

 それにしても、医薬品事業売却の理由の一つが不況により市場がそれほど伸びないだろうという(もしくは巨額な投資に見合うほど伸びない)予測を立てているようですね。

 そういや、日本の医薬品企業は国内でのM&Aを進めましたが、こういう会社を買収しようとしないのですかね?P&Gの薬品部門自体の製品も良く知らないので(OTCが多いようです)、買う価値があるかどうかは私にはなんともいえませんけど、ビール業界など様々な日本企業が最近海外企業を買収しているのを聞いていますと名前が出てこないのが残念ではあります。

 まぁ、日本企業の場合買収した企業をちゃんと統制する仕組みと経験が無いので簡単ではないのは事実ですが。
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上海の日本人向けビジネス

2009-02-27 | 中国ビジネス関連
 日本語が出来る中国人で、中国市場向け営業系人材が乏しいと好き勝手ほざいていますが、一つ大きな原因があります。

 そう、営業の才能が有り、かつ日本語が出来る中国人が真っ先に考えることは日本人からお金を獲得する事なんです。当たり前の話ですが外人である日本人は中国の事を知らない。中国語も解らない人が多い。そして、お金払いが良い。

 中国人向けにサービスを提供して得るお金が1としたら、同じ労力で3-5、もしかしたら100とか稼げるのが実態です。日本人からすると現地でコンサルティングやソフトウェアの開発を日本企業向けに行っても、日本の半分から3分の1程度の契約代金になってしまいます。でも、それは中国人の中国向けサービスに比べれば比較的高い値段が取れますので、日本人が中国人並みの収入で我慢するならば悪くは無いビジネスになります。とはいっても、コンサルに関しては中国企業の方がお金払うみたいですね。

 ということで、商才のある中国人は安易に日本企業や日本人から収入を得る方向にながれてしまいます。まぁ、確かにその方が容易にお金稼げますので十分に理解は出来るところです。



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部下を引っ張る力が強い中国の管理職

2009-02-26 | 中国ビジネス関連
 またまた日経ビジネスの記事より。

 柏木さんという方の記事が連載されています。正直中国国内でのビジネス経験は少ないようで、見方が非常に浅いと感じる事が多いのですが、それなりに参考になる面もあります。

 本日は日中管理職の違い、という内容でした。管理職の役割りに付いてはその通りだと思います。但し、ここで幾つかの課題が生じますので、結論は全く異なると思います。

・部下は、上司の指示通りに行うことを当然と考え、自ら考え行動する事はあまりしない。日本出は、一々人に聞くのは入社3年までと教育させられますが、中国ではそういう感覚は希薄な人が多い。

・その為、いちいち部下の意見を聞いたり意思決定できない上司は馬鹿だと思ってなめる。実際に多くの日系企業の中国人社員が日本人は何もわかっておらず、判断も出来ない馬鹿ばかりが派遣されてくると本気で思っている。そして、それは中国がまだ発展途上国段階だから日本企業が中国を舐めているという考えが背景にある。日本企業の製品に対する敬意があるだけに、派遣される人材に対してはフラストレーションを感じる。

・日本企業の幹部は日本本社を含めて考えると中間管理職であり、本社向けに状況報告をする義務がある。その為に事実を把握する必要があり、部下から状況を一々聞く必要がある。一方、中国人社員はそれを嫌がるし、すべて旨く進んでいるように報告する傾向が強い。



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中国地方都市の富裕層向けネットビジネスの機会

2009-02-26 | 中国EC事情・淘宝
 日経ビジネスに、博報堂の方が中国の80后(1980年代生まれの若い消費世代)の消費活動について記事を連載しています。

 今日は「越境消費を楽しむ中国地方女子」という題でしたが、中国国内マーケティングにおけるインターネットの活用の重要性について示唆する内容になっていました。

 10年前にアメリカで、博報堂さんではないのですが知人の広告代理店の方と、「アメリカではのB2Cも同じように国の広大さによりネットビジネスがある。一方日本では国が狭いので地方向けしか事業機会が無いのではないか?ショッピングそのものが楽しみであり、日本のイーコマースは一定の限界があろう」と議論を交わしたことが有ります。日本では確かにそうではないでしょうか?イーコマースサイトの最大の顧客誘引は今でも価格が一番重要ではないかと思います。

 さて、中国では。。

 この記事ではこのように書かれています。上海だけに注目してはいけないよ!ネットを使うか地方に出て行かないと中国向けマーケティングは出来ないよ!という内容ですね。

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淘宝は偽者市場?

2009-02-26 | 中国EC事情・淘宝
 淘宝の上では偽者が横行しているという報道がありました。

 旧正月前に、北京市工商局が淘宝で販売されている偽者商品の調査をして、数件の店舗を閉鎖したそうです。B2CのNo1企業当当网の李国庆社長は、淘宝の商品は3分の1が偽者だという発言をしたそうです。人によれば淘宝は中国最大の偽者劣悪商品と盗品市場になっているとの事。

 偽者販売は、C2C市場の生存に関わる問題である一方、偽者と知った上で購入する人もいるのがもはや当たり前になっている。80元(1000円)のアジダスの靴、25元のブランド乳液等が見られる。

 実際のところ、淘宝で偽者が販売されているというのは最近の話ではなく、中国青年報でも偽者の存在について触れられており、買うときの注意や、だましのテクニック等も紹介されているそうです。

 当当網の李社長曰く「アリババの馬雲社長は偽者が氾濫している事はとっくに知っているはずで見てみない振りをしている。淘宝网の偽者の取引量が占める割合が大きくなり、取締りを受けるようになると、大打撃を受けるだろう。ネット上にウォルマートを作るという馬雲のアイデアも、このままでは砂上の楼閣に過ぎないと」とのことです。

 淘宝网でMP4を購入した人が、偽者を交わされたと淘宝に訴えたのですが、淘宝は、「もう売買取引の決済が済んでしまっています。もし商品の品質に問題があったのなら、決済前に決済までの時間を延長するよう申請してください。そしてサービスの内容は売り手と書いてで協議してください。それでも問題を訴えるのなら買い手側が品質に問題がある証明をしてください」との回答だったそうです。

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中国の市場規模、失敗事例

2009-02-25 | 日本・日系企業
 中国で何年か仕事をしていれば日系企業の失敗事例を耳にする事は少なく有りません。今日の日経ビジネスの記事に幾つかの事例に加え、中国市場に関しての意見が掲載されていましたのでご紹介します。

 ・本社が敵: 深セン市にある樹脂成型メーカー。新鋭機器を揃え、一度は成功したが、本社が中国法人の設備投資をせず、中国国内企業との競争に敗れ去った。最終的には本社もおかしくなり、中国法人は従業員が買い取った(当然相当安い値段でしょう)。

  「仕事が多い中国なら儲かる、日本で苦しくなったから中国へ、というのは10年も前ならホントだったが、今はウソ」。10年前、東京の中小メーカーから一念発起して出てきた名島董事長は実感を込めて言う。当時はまだ日系メーカーが少なく、製品の売値も高く設定できた。しかし、進出企業も一巡して価格競争で粗利益率は下がる一方だ。

⇒これって中国市場向け販売でも同じことが言えます。本社が中国での営業方法を何処まで理解できるか(コンプライアンスとの兼ね合いをどこで折り合いをつけるか)、継続的に新商品を開発販売できるか。中国人は器用ですので、類似品は直ぐに作られてしまうでしょう。その中で継続的に優位性を保つ必要があります。日本の市場が今後縮小する事から、非常に多くの方が中国向け販売を狙っています。でも、生産と同じか、技術が無く、かつお客さんが日本でないだけに、より厳しい場に直面するはずです。

・安易な幹部社員の現地化:  幹部の現地化を進めたつもりでいたが、工場長が自分の工場で同じ製品を作っていた。工場の幹部はこの工場長が連れてきた近親者で固められていた。

 もう1つの会社はコピー商品を作るだけでなく、会社印などを使い、仕入れ代金をごまかして不正に懐に入れていた。工場の隅々まで知り尽くした相手だけに、どんな仕返しをされるか怖い。穏便に解決するための退職金をどうするか、頭を悩ませている。

  「権限委譲と放任は違う。日本人は日本語ができる中国人を安易に信用しがちだが、定期的に資金の流れをチェックするなど最低限の管理はしなければならない」と喜多代氏は警告する。

⇒この事例は、あきれるほど見ます。私自身も以前某現地法人の清さんコンサルを行ったのですが、営業、経理、購買、工場長が全員家族でした。総経理は日本人でしたが、その愛人一族に占められていました。

 また、買収した企業も元オーナーが類似企業を作り、買収した会社のお金を使って準備をしていた節がありました。日中間の問題もあるでしょうが、当地は領収書だろうが何でも偽造品が作れ、かつ関係さえあれば取引先もその不正行為に協力しますので、証拠を見つけるのは困難です。また、公安(警察)も外資系企業内部の問題は、犯罪ではなく経営上の問題として取り合いません。
 
 極めて安易に現地法人の権限を委譲する会社が多いですね。日本企業の多くが経理は唯の帳簿付けを担っていることが多い為、不正行為等まで踏み込んだ人材が日本人自体に居ない事も大きな課題です。特にサービス業はその傾向が強いですから、今後も失敗事例は増加するでしょう。

・中国市場での人材:  中国の国内販売を目指し、中国拠点に設計や開発の機能を持たせる企業が増えてきた。それも一筋縄でいく話ではない。第一線の生産現場を担う人材と、高度な教育を受けた人材を揃える条件は同じではない。

  研究開発のような頭脳集約型の活動を行おうとすれば、いきおい拠点は上海や北京近辺となるが、折からの中国進出ブームである。実務の知識と能力があり、外資系では必須の語学力を兼ね備えた人材となると、完全な売り手市場で、給与は高騰を続けている。「工場進出の段階で給与の高さに驚く日本企業が多い。下調べが足りない」と中国進出コンサルタントの公興和投資顧問、何暁岩董事長は言う。

⇒日本企業で頭がいたいのは、研究開発人材より、中国国内の日系企業に勤務する中国人、そして日本企業に勤める中国人の中で、中国市場に販売・マーケティングをした人は極めて少ない事です。過去の日本企業の進出が生産、調達が中心でしたので、管理面等はある程度できますが、中国市場の中国人向けに物を売れる、かつ日本語ができるとなると極めて少ないです。かつある程度のビジネス経験を持つとなると1万人どころか1000人もいないと思います。また、営業系は自分に自身を持っていますので、長期的に雇用できる人材となるともっと少なくなりますね。

 日本人や、現地に本企業向けの営業に長けている人は割りと居ます。私自身がどうせ中国にいるなら、現地の日本企業相手ではなく、中国市場に営業できる中国人がいないかと数年前にそういう人を探しましたけど、見たこと無いです。今回の帰国後、現状ネット中心とはいえ嫁がそういう才能に長けていることにびっくりしたと同時に感謝する限りです。

・外資優遇策は続かない
⇒法人所得税の外資優遇策が無くなりました。

・人民元高より制度改革のリスク
⇒中国市場向けの場合は人民元はリスクではないでしょうが、諸制度改革も業種によって影響を受けるでしょう。
 携帯コンテンツに関しては、SP(サービスプロバイダー)業界の収益源が不法なコンテンツに関連していた(ポルノ系や出会い系等)ことから、数年前キャリアが大きく規制し、市場そのものが半分以下に縮小。アメリカにや香港に上場している企業も上場廃止や、業績の大幅な悪化に追い込まれました。同様の事は全ての産業にわたってありえると思います。

・実質的な市場は4000万人: 中国の人口は約13億人。中国の市場規模については見方により、沿岸部の人口4億~5億人、もしくは人口の13億人とされる。

  JETRO香港センターの船矢祐二氏は昨年、中国に進出した日系企業のヒアリングを基に興味深いリポートをまとめた。結論は「日本企業にとっての中国市場は4000万人相当」というものだ。 中国には内陸部を中心に貧しい農村の人口が8億~9億人いる。日系企業が販売対象とするような所得水準ではないため、中国の統計上「都市人口」とされる約 1億5000万世帯(人口4億6500万人)を対象とした。1世帯当たりの勤労者は平均1.6人だから、日系企業のターゲットとなる世帯の月収は3200 元(約4万1600円)となる。この世帯が全体のどれだけを占めるかを世帯別の所得統計から導いた。
所得統計から導いた。
グラフ、中国の収入別世帯構成

 7階層に分けた所得層の中でこの水準をかろうじて上回るのは最高位の1500万世帯だけ。人口にして3960万人しかいない。これは平均値だから ここに属する世帯でも水準に達しない世帯も多い。ただデータは2001年のものなので、その後の経済成長を考えれば全体の底上げは見込める。これらを相殺 すれば、やはり4000万人という数字は妥当な線である。4000万人台の人口は韓国やスペイン1カ国に相当する。

⇒データが2001年のものと古いのですが、私が昨年計算してみますと、ブログ右のホームページに掲載していますが、所得月2000元以上が人口1.3億人、月5000元以上が23百万人です。

 Eコマースで物を買ったことのある人が、2000元以上で24%(32百万人)、5000元以上で43%(1千万人)と概算しており、中国向け販売ツールとしてネットがかなり有効だという発見をしたものです。それで当初は妻のお小遣い稼ぎだった淘宝での販売をビジネスとして真面目に始めた経緯があります(未だに楽天に出店しているネット小売の一つと見られますが、このツールのポテンシャルはもっと大きい事を発見しています)。

 上述JETROだと月2000元の月収者の世帯あたり所得と計算していますが、その伝で行くと、1.35億人が月収2000元以上。1世帯1.6人とすると84百万世帯が日本企業のターゲット顧客ということになりますので、倍になってしまいます。上記のデータが2001年、この記事も2004年時点のものですが、近年都市部を含めホワイトカラー層の給与が毎年10%以上、時には20%程度も上昇していますので、自分の出している80百万世帯がターゲットという方が現状を示していると思います。 

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090220/186818/
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中国人の道徳とマナー

2009-02-24 | 中国の社会・文化・歴史等
 サーチナのサイトには、時々中国人が中国国内で書いているブログが紹介されています。中国人の自己反省的な内容を取り上げているようですので、決して中国人全般が考えていることではなく、一部の教養人の見かたという風に捕らえた方が良いのですが、面白い記事がありました。


【今日のブログ】いつ失われた?中国人の道徳とマナー
  08年、北京五輪の開催を前に、多くの外国人が訪れる北京市では市民に対するマナー向上キャンペーンが行われた。現在、中国人の間でも道徳とマナーの欠如に対して批判の声が高まっている。このブログは中国人の道徳とマナーについて考察するものである。以下はそのブログより。
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  昨日、友人から興味深い話しを聞いた。一人の記者が「お茶」を自分の「尿」だと偽った上で、複数の病院にて健康診断を受けたところ、どの病院も「尿」がお茶であることを見抜けなかったという。糖尿病云々など、診断結果はそれぞれの病院で異なっていたものの、不健康な人間の「尿」だとの診断は全ての病院において共通しており、薬の購入や針を打つことなど、診療費を出来る限り取ろうとする姿勢も共通であったという。

  私はこの話を聞いて言葉をなくす思いであった。世間で白衣の天使と呼ばれる医者や看護士は、人命を顧みずに私腹を肥やす悪魔に成り下がってしまったのだろうか?誰でも病院に行ったことがあると思うが、今日ではただの風邪でも決して少なくない医療費が必要となる。確かに現在、医薬品の価格は高いが、最も根本的な原因は先にどのような病気であるかを告げず、検査費の高い器具で検査を行い、高価な薬を処方することにある。

  同じく、人々の尊敬を集める教師はどうだろう。私が小学生の頃、親が教師に贈り物をすると、その家の子供は前の方の席に座ることが出来たが、贈り物を怠った家の子供は毎日のように教師から批判を受けていたものであった。聞くところによると、今日では更に度を増しているという。

  日本から帰国した友人が、「中国人は何をするにしても職業的でもなく、専門的でもない。ただ単純に仕事のために仕事をし、金のために仕事をしているに過ぎない」と感慨深く語っていた。中国東北部で生まれた私は日本が大嫌いで、日本を褒める言葉を聴くことすら我慢ならないほどであるが、上述の面において、中国人が小日本(日本の蔑称)に大きく劣っていることは認めざるを得ない。

  改革開放や市場経済の発展は、仁・義・礼・智・信などの中国伝統の美徳を犠牲にしなければならないのだろうか?たとえそうだとしても、この代価は高すぎるのではないだろうか?金と道徳のどちらがより重要なのか、全ての中国人は再考しなければならないのではないだろうか。http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0223&f=column_0223_008.shtml

⇒病院の話は結構笑えますね。日本でも検査漬け、薬漬けで医療費を高く請求する病院や医者が増えて、医療費抑制の為に年々各種検査料の単価が下げられ、検査回数も制限を受ける様になり、医薬分業とか様々な政策が取られてきたことは事実です。一方、医療機器の進歩に伴い真っ先に高額医療機器を使う検査をしないと逆に病気の判断が出来ない様になってきた事もありますので、全てが検査漬けとはいえないのですけど、その辺は医者の良識にゆだねられている部分ですね。
 中国もまぁ、同じというべきか。。やたら点滴打たせるのはお金目当てだと思いますので、病院としての良識は確かに無いかもしれません。

⇒先生は気になりますね。確かに贈答品の習慣はあるそうです。私自身に関しては、日本で買ったバーバリのハンカチを一度送っただけですが、他の人にも聞いてみる必要があるかもしれません。あ、何故バーバリかというと、皆知っているブランドであるからだそうです。ハンカチならセリーヌとかでも安いんですけど。ちなみにブランド系ハンカチって日本では500-1000円ですけど、上海だと倍くらいしますね。

 最後に「仁・義・礼・智・信などの中国伝統の美徳」が失われていくと嘆いています。孔子の言葉で、実は私と従兄弟、娘はこの中の字を取って名前をつけています(私の父親の希望で)。確かに論語は中国では学校教育でも教えられているでしょう。但し一時期共産主義野本で非孔運動があり、排斥されていた思想でもあります。今も孔子を好きだという人は余り見かけないように個人的には思います。

 さて、誰かの本で、「宗教は、宗教が無いと人を規律できない処にできる」といわれているのを見たことがあります。キリスト教、イスラム教の発生地も人心はかなり荒廃していたから、こういうものができたとか。

 中国も、元々「仁・義・礼・智・信」というものが無いので、孔子が君主が国を統治するに当たり、国家を統治しやすくするよう国民に対して要求したものではないかと個人的には考えています。地方によって習慣異なりますが、少なくとも今の中国に「仁・義・礼・智・信」があるのか?元々中国でも論語は高級官僚などの士太夫を言われる人たちの物であり、一般庶民の物では有りません。日清戦争やその後の中華民国との対応などでも、政府の幹部のかたは優秀な教養人も多く日本人に感銘を与えた人も多かったようですが、一般庶民といえば、全く異なる世界だったそうな。人情味という点では庶民の方があるような気もしますし、実体験が無いからわからないですけど、昔から貧富の差が激しく、お金に応じて教養の差もとてつもなく大きい国。それが中国じゃないんでしょうか?だからブログの著者は5徳を犠牲にしていると嘆いていますが、個人的には元々そんな概念は希薄だった。それがお金を稼げる機会が巡ってきたときにゼロになっちゃった。という風に指摘したいです。

 朋友という言葉がありますが、それさえ、素朴な東北地方や、お金よりプライドをとりそうな(今はしりません)北京ならともかく、商売っ気の多い上海や広東ではそういう関係は無いだろうと思います。良く中国人が日本人に対して僕らは朋友だから、という言葉を使いますが、それを見ているとお金をむしりとる為に、朋友朋友という言葉を気軽に使っているとしかて思えないんですよね。

 多分共産中国になって、文革とかの混乱が無い頃が、皆貧乏で人心という点では一番幸せだたのでしょうかね。でもそれって、江戸時代の日本に似ているような気がしますけど。でも、江戸時代の日本も、当時のヨーロッパよりも清潔であったそうですから、マナーはそこまで悪くは無いでしょうね。何千年もかけてつみあげた文化なのでしょうね、100年で追いつくような物ではない気がします。

 あ、でもイスラエル発祥のキリスト教が欧米(白人国家)の思想の背景をなしており、東アジアは儒教ですね。東南アジアは仏教徒イスラムですか。夫々生まれた国よりも周辺地域で重んじられているのも面白い気がします。
 
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