誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

24展ー11 企画NO,8 第30回記念 茅ヶ崎美術家協会展よりー(1)

2012年07月17日 | Weblog

 今年も恒例の茅ヶ崎美術家協会展がありました。しかも今年は30回の記念展だそうです。会場もこれもいつもの、中海岸の閑静な侘いが残る某氏の別荘跡地の森の中にある市立美術館です。この美術館はもう15年位になるでしょうか。当時はなかなかモダンなデザインで、当地らしく波の動きとカモメの翼を表現しているものと聞いた記憶があります。
木々に囲まれた曲がりくねった坂道をトボトボ上って行くと,いまや大きな樹木に育った木立の間に館の全体が姿を現します。
館内もさすがに他の公営の展示場や民間の貸しギャラリーとは違って、いわゆる芸術的な雰囲気、空気が漂います。何となく芸術の香りのする場所は市内ではここが唯一の所です。
そんな中で、第30回の同展が開かれました。

24展ー11 企画NO,8 第30回記念 茅ヶ崎美術家協会展よりー(2)

2012年07月17日 | Weblog

  美術家協会展のこと

会員57名と一般出品の52名の100点余りの作品が並んでいました。全てが大きな作品で素晴らしいものばかりで圧倒されます。
このプロ作家やセミプロ作家、もはや限りなくプロに近い一般作家達が一堂に会するといったところで、重厚かつ個性、センス、美しさに溢れた作品ばかりなので十分な見応えでした。
当市にはこんなに沢山の絵描きさんが居られるのだと、改めて驚いたり感心したりです。

この展覧会の市長賞を初め数々の受賞作品に共通していることは、心象的或いは抽象にも近いもの、モチーフを作家独自の感覚や感性で料理して表現したものということです。
いわゆる純粋な具象画は見当たりません。
もうこの長い間の絵画界のメインの潮流なのでしょうが、同展でも受賞作はもちろん一般の作品でもそんな傾向が強い様です。

デッサン、写実、具象から初めて、やがて長い年月を経て程度の差はあってもその作家個人の特色、ムード、雰囲気が出来てきてその人の画風が出来上がるものと言います。
同展のようなキャリア十分の方々では、こういう作品が主流なのは当然なのかも知れません。
時折、あくまでも或いは頑ななまでというか、写実具象また淡い色彩や美しさのみに重点を置いた、それを追求しているような作品があると、不思議なことに素人評論家は何やら心が安らいだりホッとすることがあるのです。

美しさを表現するのが絵であるならば、作家の個性や心を表現するのも絵画なのでしょう。
我々鑑賞者も、作家と同じく自分の好きな絵を選べばいいと言うことでしょう。
いわゆる有名な絵とか、精巧とか上手とか言われるものだけが良い絵なのではなく、自分の好きな絵、自分の琴線に触れるものが良い絵であるということなのでしょう。

今回は多くの方に当館での陳列をお願いする時間も機会もなく、良く知った方の3人の作品しか展示できませんでしたが、どうかごゆっくりとご覧下さいませ。

24展ー11 企画NO,8 第30回記念 茅ヶ崎美術家協会展よりー(3)

2012年07月17日 | Weblog

   美術家協会展 作品NO-1/3

     金築 翠さん画 『スクリーンミュージックひまわりより 輪廻 B』
          
                水彩  80号・

お馴染みのひまわりシリーズも健在です。年に何度かこの作者のこのシリーズを見ることが出来て嬉しいことです。このシリーズではいつも、力強いタッチの中にまだまだ絵への深い
造詣と情熱を感じるようです。
このモチーフやテーマへの創造力、発想力には毎回驚いています。

24展ー11 企画NO,8 第30回記念 茅ヶ崎美術家協会展よりー(4)

2012年07月17日 | Weblog

  美術家協会展 作品NO-2/3

     芝 眞由美さん画  『イタリアの壁』 水彩  80号

いつも独特で個性的な素敵なタッチです。
その色使いや筆の動きから生ずるのでしょうか、画面に漂う雰囲気には魅せられます。

24展ー11 企画、8 第30回記念 茅ヶ崎美術家協会展よりー(5)

2012年07月17日 | Weblog

  美術家協会展 作品NO-3/3

    高橋 嘉子画  『卓上のシンフォニー12ーⅡ』  水彩  80号

卓上のシンフォニーシリーズもますます佳境にというところでしょうか。
このモチーフをまだまだあくなき追求をするのでしょうか、はたまた新アイテムに挑戦するのでしょうか。



 以上3点、ご覧頂きました。
 本日も、ご来館有難うございました。  次回は「ちがさき平和美術展」からの作品を予定しています。