誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

24展ー3 我が家の孫娘の絵を2枚展示!!-(4)

2012年03月13日 | Weblog

 子供の絵は実に愉快なものです。楽しいものです。
そこには一片の作意も衒いも当然ながら計算も打算もありません。何の束縛も拘束も決まり事もなく
全くの自由で、夢があって豊かな感性と感受性と観察力とがあって、自分の気持ちや感情のままに
描いているところが素晴らしいと言われるのでしょう。

大人になっても、こうした感性を持ち続けながら習得した技術と程良く溶け合って自分なりの自分
独特な画風で自由に描き続けられれば、これはさぞ素敵なものになるでしょう。もうこれは立派な
本物の絵描きと言うやつかも知れません。

子供は皆、天才画家だと言います。
夢,発想、空想、感性、想像力,創造力などといった、大人には消えかかっているこれらのものが
豊かな所為でしょう。

我々の周りにある古い社会常識、生活という厳しい現実、そしていつの間にか身に付いてしまった
計算打算、見栄、プライド,周りの評価への意識さらには技術論やら常識論やら道徳観、既成概念と
いう様々な要因、それに加えて誰にでもやってくる夢や感性の枯渇という現象に影響されて、昔の天才
画家の大半は、中学時代の図画の時間に描いたあのレベルから出ることなく頓挫してしまうのでしょう。

大人になってしまった我々も、自由な感覚と発想で豊かな感性と心を持ち続けるか,あるいは再醸成する
かして自分なりの絵を描き続けたいものです。
それには肉体的な若さもさることながら、それ以上に精神的な若さ、明るさ、豊かさ、優しさ、包容力を
如何に持ち続けるか保てるかが、これからの大事な事だと思われるのです。
絵は、その人の人生や人間性を表し、さらには人格や人間的な品性やレベルや深みまでも表すというの
ですから、深く深く心したいものです。                  ー完ー

 本日はとんだ珍しいものお見せしてしまいました。何とも時間つぶしで申し訳ありませんでした。
 近々、第3回企画展を陳列いたしますので、またのご来場を館内に温かい珈琲でも用意して心から
 お待ちしております。                       館主拝