誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

27展ー(9) 特別企画 洋画家・高橋 亮 遺留作品展ー(序の3)

2015年08月22日 | Weblog

 

                 『巡洋艦撃沈』  

                        毎日新聞社刊 Ⅰ億人の昭和史 「日本海軍の軌跡」より

 

      

     ≪戦争中の絵描きさん達は≫

   美術系の古い本や資料を見ると、パリとロンドンで長く修業のあと帰国し、新進作家と

   して活躍をしていたようです。しかしやがて日本は戦争に突入し南洋と中国大陸とに

   侵攻しました。国を挙げての戦争一辺倒で、その頃には多くの絵描きが生活の手段と

   して、そして絵を描ける機会として捉え、その信条思想哲学には関係なく、多くが従軍

   画家として戦地へ行ったのです。

   本人も海軍報道班員となって支那と南洋諸島に従軍し、従軍画家として戦地から内地

   への報道や絵を描いて兵士達の慰問をしながら、各地を周り多くの戦争画やスケッチ

   画を残しました。

   戦後になって、たまたま戦争遺族の方から「戦死した父が息子が戦地から送ってきた

   最後の便り」ですと見せて貰ったのが、父の戦地での軍用絵はがきだったことが度々

   ありました。


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